【年齢別】ご飯を食べない子どもが食べるようになる方法は?※障害福祉のプロがやさしく回答

Q.3歳になる家の子どもは、幼稚園から帰った後、いつも「おやつ→お風呂→ごはん」という流れなのですが、最近ごはんを全然食べなくなってしまいました。
かといっておやつをほしがるということもありませんし、たくさんあげているわけでもないです。
もしかしたら、ただ単に“嫌いなおかずだから”ということなのかもしれませんが、好きなものばかり出していると、これからもずっと食べなくなるかもしれないのでそれもしたくありません。。。
こういった場合は、一体どうしたら良いのでしょうか?

A.こちらが思うように食べてくれないとちょっぴり心配ですよね。お子さんが健康的に成長し、食事を楽しむための方法をいくつかご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

目次

楽しい食事の雰囲気を作る

食事の時間はできる限り家族全員で楽しむ時間にしましょう。リラックスした雰囲気を作ることで、子供が食事に対してポジティブな気持ちを持つことができます。

家族全員で一緒に食卓を囲む

食事の時間を家族全員で過ごすことは、子供に安心感を与えます。大人の楽しい会話や笑顔を見ながら食事をすることで、食事の時間が楽しいイベントとなります。

好きな食器やカラフルな食べ物を使う

子供が興味を持つように、かわいいキャラクターの食器やカラフルな食材を使ってみましょう。例えば、野菜をカラフルにアレンジして出すと、子供の興味を引くことができます。

プレッシャーを与えない

食べることに対してプレッシャーを感じさせないようにしましょう。無理に食べさせようとすると、逆に食事に対する嫌悪感が増すことがあります。

少量ずつ提供する

大きな量の食べ物は子供にとってプレッシャーになることがあります。まずは少量ずつ提供し、完食したら褒めてあげることで、食べることへの自信を育むことができるようになります。

少量から始める

最初は小さなポーションで提供し、完食したら褒めてあげましょう。その後、子供が希望する場合のみ追加を提供します。こうすることで、子供に無理なく食べてもらうことができます。

楽しく食べる工夫をする

例えば、野菜スティックやミニサンドイッチなど、子供が手で食べやすい形にすると、楽しく食べることができます。また、食事をゲーム感覚にしてみるのも良いでしょう。例えば、「今日は何色の食べ物から食べようかな?」といった質問をしてみると、興味を引くことができます。

子供の好きな食べ物を取り入れる

子供の好きな食べ物を取り入れて、少しずつ新しい食材を混ぜるようにしましょう。好きな食べ物が入っていると、食事全体に対する抵抗感が減ることがあります。

新しい食材を少しずつ試す

新しい食材や料理を一度に大量に出すと、子供にとって負担になることがあります。少しずつ新しいものを取り入れて、慣れさせることが大切です。

食べ慣れたものと一緒に新しい食材を出す

子供が食べ慣れたものと一緒に、新しい食材を少しだけ加えることで、抵抗感が減ります。例えば、子供が好きなスープに新しい野菜を少しずつ加えてみると良いでしょう。

新しい食材を楽しく紹介する

新しい食材を紹介する際には、その食材の名前や特徴、どこから来たのかなどを楽しく話してみましょう。子供は興味を持つことで、食べてみたいと思えるようになることがあります。

繰り返し試す

一度食べてみて嫌がったとしても、あきらめずに何度か試してみましょう。食べ物に対する好みは変わることがあるので、少し時間をおいて再度提供してみると、意外と食べられることがあったりします。

子供のペースに合わせる

子供が自分のペースで食べられるようにしましょう。無理に食べさせようとすると、逆に食事に対する拒否感が強くなることがあります。

焦らない

子供が食べ終わるまでに時間がかかっても焦らず見守る姿勢が大切です。ゆっくり食べることで、食べ物に対する興味を持ち続けることができます。

子供の食欲に合わせる

毎回の食事で同じ量を食べさせようとするのではなく、子供のその日の食欲に合わせて量を調整しましょう。食欲がない日は無理に食べさせず、次の日に食べられるように工夫してみましょう。

食べることを楽しむ

食事は楽しい時間であることを子供に伝えましょう。食べ物を口に運ぶたびに褒めたり、楽しそうに食べる様子を見せることで、子供も食事を楽しむことができるようになります。

お手伝いをさせる

子供に料理や準備のお手伝いをさせることで、食事に対する興味が湧いてきます。自分で作ったものや準備したものに対しては、食べる意欲が高まることが多いです。

簡単な作業から始める

例えば、野菜を洗ったり、食材を混ぜたりする簡単な作業から始めてみましょう。自分が関わった料理に対しては、興味を持ちやすくなります。

食事の準備を一緒に楽しむ

一緒に料理をすることで、食べ物に対する興味が深まります。例えば、一緒にピザを作る際に、好きなトッピングを選ばせるなど、子供の意見を反映させられるようにするのも一つの方法です。

達成感を与える

子供が手伝った料理が出来上がった時には、大いに褒めてあげましょう。自分が作ったものを家族が喜んで食べる姿を見せることで、子供の自信と食べる意欲が育まれます。

その他の工夫

定期的な食事の時間を設ける

毎日決まった時間に食事を摂る習慣をつけると、体内時計が整い、自然とお腹が空くようになります。規則正しい生活リズムを作ることが大切です。

スナックやジュースを控える

食事の前にお菓子やジュースを与えると、お腹が満たされてしまい、食事をきちんと摂らなくなることがあります。食事の前には控えるようにしましょう。

運動を取り入れる

適度な運動をすると、食欲が増進します。公園で遊んだり、お散歩をしたりして、日常生活に運動を取り入れるようにしましょう。

お友達と一緒に食べる

お友達と一緒に食事をすると、楽しさが増し食べる意欲も高まります。時々、ピクニックやお友達との食事会を企画してみるのも良いでしょう。

【年齢別】ご飯を食べない子どもに無理なく食べさせる方法

5歳の子ども

決まった時間に食事を摂る

決まった時間に食事をするルーティンを作ると、子どもが食事の時間に慣れるようになります。発達障害児には、習慣化が特に重要です。食事の時間を毎日同じ時間に設定し、一定のリズムを保つと、予測可能な環境を提供し食事への抵抗感を減らす効果が期待されます。

6歳の子ども

一口ごとの成功を褒める

食事を少しずつ与えましょう。たとえ一口でも食べられたら大いに褒めて、成功体験を積み重ねることが大切です。まずはご飯を一口食べることを目標にし、それが達成できたら大いに褒めてあげましょう。小さな成功を重ねることで自信がつきます。お子さんのペースに合わせて、長期的に寄り添いながら、小さな変化を見逃さず見守っていくことが必要です。徐々に食べる量を増やしていき、成功を感じられるようにしていきましょう。

7歳の子ども

好きな食べ物から始める

お子さんが好きな食べ物を使って、食事への抵抗感を減らし、ポジティブな経験を増やしましょう。徐々に新しい食材や栄養価の高い食べ物を取り入れ、お子さんのペースに合わせて進めることが大切です。

8歳の子ども

感覚に配慮した食事の提供

お子さんが食べやすい食感や温度の食事を工夫しましょう。例えば、硬すぎず柔らかすぎない、温かいけれど熱すぎないものを選んでください。お子さんが特定の食感や温度に敏感な場合は、調理方法を工夫し、食べやすい形にすることが大切です。適切な温度や食感を確認しながら進めましょう。焦らずゆっくりとサポートし、一度に多くを求めるのではなく、小さな成功を積み重ねることが重要です。お子さんに合った方法を見つけながら、長期的な視点で少しずつ慣れていけるようにしましょう。

9歳の子ども

選択肢を与える

例えば、2〜3種類の食べ物を用意し、お子さんにその中から選んでもらいます。自分で選んだ食べ物であれば、子どもはより積極的に食べる意欲を持つことが多く、食事に対する抵抗感も軽減されることがあります。自分で選ぶことで、食べることに対する抵抗が少なくなり、食事をもっと楽しめるようになることがあります。様々な食材や調理法を試し、お子さんが好む食べ物を見つける過程を一緒に楽しむことが大切です。

10歳の子ども

家族全員での協力

家族全員が同じ食卓で楽しんで食事をする様子を見せることで、食事が楽しいものであると感じさせることができます。無理なく自然な形で進めることがポイントです。お子さんのペースに合わせ、無理せず楽しく取り組める環境を整えることが食事の習慣化につながります。

まとめ

食の細い子供に対する対応は、忍耐と工夫が必要ですが、無理せずに楽しみながら進めることが大切です。

また、年齢によって働きかけるポイントが異なることもありますが、多くの場合発達段階によるところが大きいため、今現在のお子さんの発達に合わせながら色々試していただき、効果のあったものやお子さんが無理なくできるものを継続して行っていくようにしてください。

いずれにしても、子どもも大人もストレスを感じることなく、楽しい食事の時間を共有することが何よりも一番大切です。

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