もう買わなくてOK!家庭にあるもので作れる、発達が気になる子向けおもちゃアイデア集
「おもちゃって、すぐ飽きちゃうし…」「発達の特性に合ったものがなかなか見つからない…」
——そんな悩み、感じたことありませんか?
市販のおもちゃには便利なものもたくさんありますが、実は身近な材料だけで“遊びながら成長を促すおもちゃ”が作れちゃうんです。それも、どこの家庭にもある「牛乳パック」や「段ボール」を使って!
この記事では、発達が気になる子どもたちの“得意”と“苦手”に寄り添うおもちゃを、自宅にある素材で簡単に作れるアイデアをたっぷり紹介します。手作りといっても、特別な技術や工具は不要!
ママ・パパはもちろん、保育士さんや支援スタッフ、そしておじいちゃんおばあちゃんでも無理なく作れます。
さらにこの記事では、次のような視点を意識しています。
- 感覚過敏や不器用さ、集中力の続かなさなど、発達特性に合わせた工夫
- 手先を使う遊び・体を動かす遊び・コミュニケーションを促すごっこ遊びなど、遊びのジャンルごとに分類
- 1〜6歳以上まで、年齢別のおすすめアイデア
- 安全性・衛生面・収納アイデアといった実用的ポイント
- 実際に使っている方のリアルな声・成功体験の紹介も!
「発達支援」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、遊びを通じて自然にスキルが育つ仕掛けは、誰でも工夫できます。「遊び=療育」になるヒントを、このページからぜひ見つけてください。
さぁ、買うよりずっと手軽で、子どもも喜ぶ!そんな“わが子仕様のおもちゃ”作り、一緒に始めてみませんか?
なぜ“手作りおもちゃ”が発達支援に効くの?
市販のおもちゃには素晴らしいものがたくさんあります。でも、ちょっと視点を変えてみると、実は「手作りおもちゃ」の方が、発達支援にとって大きなメリットがあるって知ってましたか?
特に、発達に気がかりのある子どもたちにとっては、“ちょうどいい刺激”や“得意・不得意に合わせた調整”ができることがとても大切。手作りおもちゃはその点でとても柔軟なんです。
しかも、使う材料は牛乳パックや段ボールなど身近なものばかり。コストをかけずに、子どもの反応を見ながらアレンジできるのも魅力です。
ここからは、手作りおもちゃがどうして発達支援に効果的なのかを、もう少し具体的に見ていきましょう!
「楽しい」が成長を引き出す!遊びと発達の深い関係
子どもにとっての「遊び」は、ただの暇つぶしではありません。遊び=学びそのものなんです。
たとえば、物をつかむ・落とす・転がすといった単純な遊びでも、手先の器用さや力加減、集中力や観察力を育てる大切な時間。これらはすべて、将来の「書く・食べる・着替える」といった日常生活スキルにもつながっていきます。
さらに、遊びの中で「できた!」「もっとやりたい!」という気持ちが芽生えると、自己肯定感ややる気も自然に伸びていきます。これは、市販のおもちゃではなかなか得られない“体験としての学び”です。
つまり、子どもが「楽しい!」と感じるおもちゃは、その子のペースで自然に成長を引き出す、いわば“成長のきっかけ装置”なんですね。
感覚過敏・集中力の課題…特性にあわせたおもちゃ選びのコツ
発達が気になる子どもたちは、ひとりひとり感覚の受け取り方や集中の仕方が違うことがあります。
たとえば——
- 音に敏感で、市販のおもちゃの効果音が苦手な子
- 指先の力加減が難しく、ボタンやレバーが扱いにくい子
- 集中力が短くて、長時間の遊びが続きにくい子
こういった“特性”は、「その子の個性」として尊重しながら、おもちゃの素材や遊び方を調整することで、無理なく遊びにつなげていくことができます。
手作りおもちゃなら、音の大きさを調整したり、素材の感触を選べたり、操作の難易度を変えたりと、いろんな工夫ができます。しかも、それを子どもの反応を見ながら柔軟に変えられるのが最大の強み。
「遊ばせるため」ではなく、「その子が安心して遊べる環境をつくるため」のおもちゃ選び。
それが、手作りおもちゃだからこそできる支援なのです。
【感覚あそび】五感をフル活用!子どもが夢中になる手作りおもちゃ3選
子どもたちは、「見て」「聞いて」「触って」「感じて」——五感を使いながら世界を学んでいます。とくに発達が気になる子どもにとっては、この「感覚刺激」がちょっと強すぎたり、逆に物足りなかったりすることがよくあります。
だからこそ、その子に“ちょうどいい刺激”を届けられるのが、手作りおもちゃの大きな魅力!
ここでは、視覚・触覚・聴覚など、さまざまな感覚に働きかける手作りおもちゃの中でも、五感を育てながら楽しめる3つのアイデアをご紹介します。材料はどれも家にあるものばかりなので、すぐに試せますよ♪
①音が心地いい♪牛乳パックマラカス&静音アレンジ
牛乳パックが、子どもにとって最高の楽器に大変身!
中にビーズ・ペットボトルキャップ・お米などの素材を入れてふるだけで、シャカシャカ楽しいマラカスになります。
音が出るおもちゃは、子どもの「手を動かした→音が鳴った」という因果関係の理解にも役立つんですよ。自分の動作が“何かを起こす”っていう感覚、実はとっても大切なんです。
ただし、聴覚過敏がある子にとっては、大きな音がストレスになることも…。そんなときは、素材をフェルトに変えたり、入れる量を減らしたりして、「静音バージョン」にアレンジするのがおすすめです。
音の大きさや質感を変えることで、その子にぴったりの“心地よい音”が見つかることも!
②異素材でドキドキ!触って探す「さわってボックス」
段ボール箱に手を入れると…なにかが入ってる!?というドキドキ感。
箱の中にフェルト・アルミホイル・スポンジ・紙くずなど、いろんな感触の素材を仕込んで、触って当てるだけの超シンプル遊びです。
この「さわってボックス」は、触覚の敏感さ・鈍さを見つけたり、刺激に慣れていく練習としても使えるので、感覚統合的なアプローチとしても注目されています。
視覚を遮って手の感覚に集中することで、指先からの情報処理を強化したり、脳への刺激としても効果的。お題を出してクイズ形式にしたり、当てたらシールをもらえる仕掛けにしたりすれば、モチベーションもUPします♪
「何が入ってるかな?」「うわ、ふわふわ!」というリアクションの面白さもあって、親子で楽しめる遊びですよ。
③足裏刺激でごきげんに!「感触ロード」の作り方
最後に紹介するのは、「感触ロード」!
段ボールの上に、タオル・毛糸・クッション材・段ボールの切れ端・すべり止めシートなどを貼り付けて道を作ります。
その上を裸足で歩いたりジャンプしたりすることで、足裏からいろんな刺激を受け取れるんです。
足裏は「第二の脳」とも言われるほど、感覚の集まっている場所。
ここを優しく刺激することで、自律神経を整えたり、イライラの予防にもつながると言われています。
さらに、素材の並べ方を工夫すれば「でこぼこ道」「ふわふわ道」「つるつる道」など、コースのバリエーションも広がります。
ジャンプやバランス取りを加えれば、体幹やバランス感覚のトレーニングにも◎!
「なんか落ち着かないな…」というときにこの感触ロードを歩かせてみると、気持ちの切り替えがスムーズになったという声もありますよ。
いかがでしたか?
どれも「手軽につくれて」「子どもが夢中になる」アイデアばかり。
特に感覚に敏感・鈍感な傾向がある子には、こういった“五感に優しいおもちゃ”が、心と体の安定にもつながります。
【運動あそび】室内でOK!体を動かすダイナミックおもちゃ3選
「元気が有り余ってる!」「でも外に行くのは大変…」そんなときにおすすめなのが、室内でできる“運動あそび”です。
発達が気になる子どもたちは、自分の体の動かし方や力加減がうまくつかめないという悩みを抱えていることがあります。でも、遊びの中で自然に体を動かせば、楽しみながら運動感覚(粗大運動)を育てることができるんです。
ここでは、おうちの中で思いっきり遊べて、しかも段ボールや牛乳パックなどで手軽に作れる運動おもちゃを3つご紹介します!
①ストレス発散に最適!段ボールボーリングで的当てあそび
まず最初に紹介するのは、大人気の「段ボールボーリング」!
段ボール箱を使ってピンを作り、新聞紙を丸めたボールで倒すだけ。シンプルなのに、子どもが夢中になる遊びです。
この遊びは、ただ楽しいだけじゃなく、狙って投げる=空間認知や目と手の協応(協調動作)を養うことにもつながるんです。
また、力いっぱい投げていい場面なので、ストレス発散や気持ちの切り替えにも効果的!
工夫ポイントとしては、
- ピンの中に少し重さを入れて「どのくらいの力で倒れるか?」を試せるようにする
- ボールの素材や大きさを変えて、発達段階に応じた難易度調整をする
などがあります。
ルールを覚える練習にもなるので、「順番を待つ」「スコアを数える」といったソーシャルスキルの導入にもぴったりです♪
②高低差でわかる!「坂道すべり台」に車をコロコロ
次におすすめなのが、段ボールを使った“坂道すべり台”!
作り方はとっても簡単で、段ボールを斜めに立てかけて、上からミニカーなどを転がすだけ。
一見シンプルな遊びに見えますが、「高いところから転がると速い」「低いとゆっくり」など、高低差によるスピードの違い=因果関係を体感できるんです。
さらに、レーンにカーブやトンネルを作るなどすれば、集中力や空間構成力、創造力も刺激できます。
発達が気になる子の中には、「自分でコントロールできるものが安心できる」という子も多くいます。この坂道すべり台では、自分のタイミングで車を転がせる=主体的に遊べるというのが、大きなメリットです。
「うまく転がらない!」という失敗体験も、試行錯誤を促す大切な要素。遊びながらトライ&エラーの経験が積めるのも、このおもちゃの良さですね。
③牛乳パック積み木でジャンプ&バランスチャレンジ!
最後は、「牛乳パック積み木」を使ったジャンプ&バランス遊び!
これは、空の牛乳パックに新聞紙やチラシをギュッと詰めてテープで補強し、積み木のように使う遊びです。
踏んでも壊れにくく、軽くて安全。しかも意外と丈夫なので、子どもが上に乗ってもOK。
ジャンプしたり、積んだものを崩したりして遊ぶ中で、体幹・バランス感覚・足腰の筋力など、全身の運動感覚を育てることができます。
さらに、積み木の高さを調整したり、道のように並べたりすれば、「ジャンプ遊び」「平均台あそび」などにもアレンジ可能!
特に、“不安定な場所に乗る”という体験は、脳と身体の連携を促すうえでとても重要です。
牛乳パック積み木は、片づけもラクで場所を取らないのも嬉しいポイント。
「雨の日でもしっかり体を動かしたい!」というときの救世主になること間違いなしです♪
【手先・認知あそび】集中力UP&脳トレになるおもちゃアイデア3選
「ちょっと落ち着きがないかも…」「指先の動きがぎこちない気がする…」
そんなときに役立つのが、手先を使う“細かい遊び”や、考えて動く“認知あそび”です。
手先を使う遊びは、脳の前頭前野(考える力・注意力を司る部分)を刺激するとされており、発達支援の現場でもよく取り入れられています。
特に、集中力が続きにくいお子さんや、物をうまくつかめないといった不器用さが気になるお子さんにとっては、遊びながら「できた!」を増やせるチャンスなんです。
ここでは、特別な材料ナシで作れる、指先と脳を同時に刺激できるアイデアおもちゃを3つご紹介します!
①指先トレーニングに!ポットン落としは永遠の定番
「ポットン落とし」は、発達支援の定番おもちゃ。
牛乳パックやプラ容器に穴を開けて、ペットボトルキャップや木のコインを“ポトン”と落とすだけ。なのに、子どもが夢中になって何度も繰り返す、不思議な魅力がある遊びです。
この単純な動作には、実はたくさんの発達要素が詰まっていて…
- 指先のコントロール(微細運動)
- 目と手の連動(視覚と動作の協応)
- 「入れる→落ちる」という因果関係の理解
など、自然と集中力が育つ仕掛けになっているんです。
穴の大きさを少しずつ変える、素材の色や感触を工夫するなどで、その子のレベルに合わせた“ちょい難”な設定ができるのも手作りならでは。
カチッと落ちる音や、感触のバリエーションも、感覚遊びとしてプラスの効果がありますよ♪
②開けて・しまって・また出して♪引き出しボックス遊び
引き出しやフタって、なぜか子どもって開けたがりますよね(笑)
その“好奇心”をそのまま遊びに活かせるのが、この「引き出しボックス」。
牛乳パックを組み合わせて引き出し式にしたり、小さな段ボール箱を重ねてミニチェスト風にしたりと、自由にアレンジできるのが魅力です。
この遊びでは、
- つまむ・引く・押し込むなどの動きで指先の使い方を練習
- 「開けたら何があるかな?」というワクワク感で探求心アップ
- 順番を覚える、戻すといった記憶力・整理整頓の意識
など、さまざまな力が育ちます。
特に発達が気になる子どもの中には、「物を出すのは得意だけど、しまうのが苦手」というタイプもいます。
この遊びを通じて、「出したものは戻す」というルールや習慣を自然に身につける練習にもなるんです。
引き出しの中に好きなお菓子やキャラクターカードを入れておけば、モチベーションも爆上がり間違いなし!
③見つけた!絵合わせカードで楽しく記憶力トレーニング
段ボールや厚紙に、同じイラストや写真を貼った「絵合わせカード」。
いわゆる“神経衰弱”のように、同じ絵をペアで探す遊びです。
この遊びのポイントは、ただ記憶力を鍛えるだけじゃなく、
- 目で見た情報を頭に留めるワーキングメモリの強化
- ルールを守る練習(順番を待つ・ペアにならなかったら戻すなど)
- 視覚認知力や空間のイメージ力の向上
といった、幅広い認知スキルが育つところにあります。
イラストは子どもの好きなキャラクターや、身近なものにすると、「見つけたい!」というやる気がぐっと上がりますよ♪
また、枚数を少なくすれば未就園児さんにも対応できるし、ルールを簡単にアレンジすれば、遊びながら成功体験を積み重ねやすいのも魅力。
遊び終わったあとに「どうだった?」と聞いて感想を言葉にしてもらうことで、自己表現のトレーニングにもつながります。
いかがでしたか?
手先や頭をつかう遊びは、一見地味に見えるけれど、子どもの集中力・思考力・達成感をしっかり育ててくれる大切な時間。
少しの工夫で、“脳トレおもちゃ”はすぐに身近なもので作れちゃいます♪
【ごっこ・コミュニケーション】ことば・やりとりを育てるごっこ遊びおもちゃ3選
「うちの子、なかなかお友だちと関わらなくて…」
「ことばがなかなか出てこない…」
そんなお悩みを持つママ・パパにこそ試してほしいのが、“ごっこ遊び”を取り入れた手作りおもちゃです。
ごっこ遊びって、実はコミュニケーションのトレーニングとしてものすごく効果的なんです。
誰かになりきったり、会話をまねっこしたりする中で、ことば・表現・やりとりの基本が自然と身についていきます。
また、「どうしようかな?」「こうしたら喜んでもらえるかな?」と考えることで、他者視点・想像力・思考の柔軟性も育ちます。
今回は、牛乳パックや段ボールで簡単に作れて、子どもがノリノリで遊びたくなる“ごっこあそびおもちゃ”を3つ厳選してご紹介!
①レジも商品も手作りOK!「お店屋さんごっこセット」
まずおすすめなのが、みんな大好き「お店屋さんごっこ」!
牛乳パックで作ったレジスターに、段ボール製の商品棚や野菜・ジュースのパッケージを並べれば、あっという間におうちが小さなスーパーに♪
100均のアイテムをちょっと足すだけで、さらに本格的に仕上がります。
この遊びで育つ力はとても多くて、
- 「いらっしゃいませ」「○○円です」などのやりとり表現
- 「商品を選ぶ」「袋に入れる」などの模倣・手順理解
- 「お金を渡す」「おつりをもらう」などの社会的ルールの習得
などなど、社会性の土台となるスキルを自然に練習できるんです。
「人と話すのがちょっと苦手…」という子でも、役になりきることで不思議とスムーズに言葉が出たりしますよ。
また、お友だちや家族と交代で店員さんとお客さんをやってみることで、“順番”や“立場の違い”を理解する力も少しずつ育ちます。
②車大好きっ子に!回るハンドルでドライブ気分
次にご紹介するのは、特に乗り物好きなお子さんに大ヒットの「ドライブごっこ」!
段ボールを車のコックピット風に組み立てて、牛乳パックやペットボトルキャップで“くるくる回るハンドル”をつけるだけ。
スピードメーターやウインカーもマジックで描けば、運転気分がさらにアップ♪
この遊びのポイントは、
- 「ブーン!」と擬音で遊びながら、ことばの模倣や発声を促せる
- 「右にまがって」「赤信号で止まって!」などの指示理解・判断力
- 車に乗っている人の気持ちになって遊ぶことで、共感性や想像力が育つ
というように、“ことばの出にくさ”や“やりとりの苦手さ”を楽しくカバーできる要素が詰まっているところです。
また、ハンドルを手で回す動き自体も、肩や腕の運動になる+手首のコントロール練習にも効果的!
体と頭を同時に使える、まさに一石二鳥の遊びです♪
③想像力ぐんぐん!お弁当ごっこ&おうちごっこあそび
最後に紹介するのは、自由度の高い“お弁当ごっこ”や“おうちごっこ”。
牛乳パックや色紙でミニおにぎりやハンバーグを作ったり、段ボールでベッドやキッチンを作って人形のお世話をしたり…。
一見「おままごと」的な遊びですが、実は子どもの“生活理解”や“自己表現”を支える重要な遊びなんです。
この遊びで伸びるのは、
- 「ママにごはんを作る!」「ぬいぐるみを寝かせる」といった他者への思いやり・役割理解
- 「熱いからふーふーしよう」などの生活経験の再現による言語化
- 「今度はピクニックにしよう!」などの発想力・展開力
など、まさに“心の土台”をつくるスキルたち。
特に発達が気になる子どもたちは、「気持ちを表現するのが苦手」「ストーリーを組み立てるのが難しい」ことが多いですが、こういったごっこ遊びは、その練習を自然な形でサポートしてくれるんです。
ごっこ遊びの魅力は、「正解がない」こと。
どんなアイデアも“楽しい”に変えてくれる自由さが、子どもの自信を育てます♪
いかがでしたか?
ごっこ遊びには、ことば・気持ち・社会性を丸ごと育てる力がギュッと詰まっています。
しかも、身近な材料だけで簡単にスタートできるのがうれしいポイント。
年齢別に紹介!うちの子にぴったりのおもちゃはどれ?
「手作りおもちゃに挑戦してみたいけど、うちの子に合うのはどれ?」
そんな疑問、ありますよね。
子どもの発達のスピードは一人ひとり違いますが、年齢や発達段階によって“遊びの好み”や“遊びに求められる力”は大きく変わっていきます。
ここでは、1〜3歳・3〜6歳・6歳以上という大まかな年齢区分に分けて、どんな遊び・おもちゃが合いやすいのか、わかりやすく解説していきます。
「年齢だけでなく、その子の“今の興味や様子”を軸に選ぶ」のがコツなので、参考にしながらじっくり見てみてくださいね♪
【1〜3歳】感覚・興味重視で“わかりやすい遊び”が◎
1〜3歳ごろの子どもたちは、まだ言葉や思考よりも「感覚」や「目に見える変化」に反応しやすい時期です。
「落とす」「振る」「握る」「出す」など、シンプルな動きや繰り返し遊びに夢中になります。
この時期におすすめなのは、
- ポットン落とし(指先の操作+落ちる音に夢中!)
- マラカス・ガラガラ(音やリズムの感覚遊び)
- 引き出しボックス(開ける・出すの快感をくり返す)
など、“自分のアクションがすぐ結果につながる”わかりやすいおもちゃ。
また、1〜3歳は「なんでも口に入れる時期」でもあるので、素材の安全性・大きさにも注意が必要です。誤飲の心配がない大きさで、角が丸いもの、舐めても安心な素材を選びましょう。
さらに、感覚に過敏さや鈍さが見られる子も多い時期なので、遊びながら少しずつ“心地よい刺激”に慣れていける工夫ができるとベストです◎
【3〜6歳】まねっこ&ルール遊びで「関わる力」を伸ばす
3〜6歳になると、遊びにも少しずつ“目的”や“やりとり”が加わってくるようになります。
この時期の子どもは、
- 「まねっこ」「おしゃべり」「お手伝い」に興味が出てくる
- お友だちや大人とのやりとりを楽しめるようになる
- 少しずつ「順番を守る」「ルールを覚える」力が育ちはじめる
など、“関わり”が大きなキーワードになる時期です。
おすすめのおもちゃは、
- お店屋さんごっこセット(ことばのやりとり・社会ルールの練習に)
- 坂道すべり台やボーリング(順番・ルール・達成感を体験)
- 絵合わせカード(記憶力+やりとり+ルール意識が育つ)
ごっこ遊びは特に効果的で、「なりきり」ながらコミュニケーション力を育てるにはぴったり!
「ことばがまだうまく出てこない」という子でも、役割があることで自然とことばが出やすくなることも多いんです。
この時期は、「遊びの展開力」「交代・協力」といった力も育ち始めるので、少しずつルールのある遊びにステップアップしていくと良いですね♪
【6歳〜】自分で考えて・工夫して遊ぶ応用おもちゃが活躍!
6歳以上になると、遊び方はグッと変化していきます。
この時期は、ただ遊ぶだけでなく、
- 「どうやったらもっと面白くなるかな?」と工夫する力
- 「作ってみたい!」「改造したい!」という創作意欲
- 「○○ごっこのルールを考える」といった自発的な遊びの展開力
が育ちはじめます。
この段階では、手作りおもちゃもより“応用型”へ進化!
おすすめは、
- 牛乳パック積み木でジャンプコースを自作(ルートや難易度を自分で設計)
- 段ボール製のドライブコックピットを自由にカスタマイズ
- お弁当ごっこセットを使って「ピクニックごっこ」「宅配ごっこ」などを展開
など、「作る」「考える」「変化させる」がセットになった遊びです。
また、少し難易度の高いルールや、協力プレイが必要な遊びも楽しめるようになってくるので、兄弟や友だちと一緒に遊ぶ仕掛けを取り入れるのも◎。
「この遊び、次はこうしてみよう」と考える体験は、計画性や自己決定力にもつながっていきます。
それぞれの年齢・発達段階に合わせたおもちゃ選びは、「今のその子に合った刺激」と「ちょっとだけチャレンジになる要素」のバランスがカギ!
年齢はあくまで目安なので、お子さんの“今どんな遊びにハマっているか”という視点で柔軟に選ぶのがおすすめです♪
長く・安全に・衛生的に!手作りおもちゃの注意点&工夫ポイント
せっかく手間ひまかけて作った手作りおもちゃ、できれば安全に、長く、そして清潔に使いたいですよね。
とくに発達が気になるお子さんの場合、口に入れてしまったり、力の加減が難しかったりすることもあるため、ちょっとした配慮がとても大事になってきます。
でもご安心を!難しいことをする必要はありません。
材料選びや作り方の工夫を少し意識するだけで、安全性や耐久性はグッとアップします。
さらに、収納や片づけの工夫次第で、おもちゃを清潔に保ちながら、お子さん自身が「片づけの習慣」を身につけるきっかけにもなりますよ♪
ここでは、安心して遊べる&長く使える手作りおもちゃのポイントを2つの視点から紹介していきます!
角・小さな部品に注意!安全に遊ぶための3つの工夫
まずは「安全に遊ぶ」ための工夫から。
特に小さいお子さんや、感覚のコントロールが苦手なお子さんにとって、ちょっとした部分が思わぬ事故につながることもあるので要注意です。
以下の3つのポイントを意識して作るだけで、安心度は格段に上がりますよ!
① 角や端っこは“丸く&補強”が基本!
段ボールや牛乳パックの角は意外と硬くて鋭いので、そのままにせず、ガムテープや布テープでしっかり保護&丸く仕上げるのがポイント。
特にぶつけやすい位置・握る部分は入念にチェック!
② 小さいパーツや取れやすい飾りに注意
ボタン・ビーズ・マグネットなどの小さな部品は、誤飲のリスクが高く、特に3歳未満の子には不向きです。
接着が甘いと遊んでいるうちにポロッと取れてしまうこともあるので、安全第一で「外れにくさ」を最優先にしましょう。
③ 素材選びは“口に入れても安心”が基本
お子さんが舐めたり噛んだりすることを想定して、食品パッケージや水性ペン、なめても安心な素材を使うと安心です。
防水タイプのテープやシールを使うと、よだれや飲み物の濡れにも強くなります◎
長持ちさせるコツ&100均グッズ活用の収納術
「作ったはいいけどすぐ壊れちゃった…」という声もよく聞きますが、ちょっとしたコツで手作りおもちゃの“寿命”はグンと伸ばせます。
さらに、おもちゃが増えてきたときのために、使いやすくて楽しい収納の工夫も知っておくと便利です!
長持ちさせるには“補強とラミネート感覚”がカギ
- 牛乳パックには新聞紙をギュッと詰めることで強度アップ
- 遊びに使う部分はテープやラミネートシートで保護すると破れにくくなる
- 貼り合わせには布ガムテープ>ビニールテープ>紙テープの順で耐久性あり!
手作りだからこそ、壊れやすそうな部分に“ひと手間”加える意識が大切です♪
収納には“100均グッズ”がめちゃ使える!
100円ショップには、おもちゃ収納にぴったりのグッズがいっぱい。たとえば…
- 仕切り付きの書類ケース → 絵合わせカードやコイン系の収納に◎
- プラスチック引き出しケース → ポットン落としのパーツやレジごっこアイテムに便利
- ふた付きボックス → 大型おもちゃの一括収納に。重ねてスッキリ!
子ども自身がわかりやすいように、ラベルを貼ったり、色分けしたりする工夫をプラスすると、自然とお片づけ習慣にもつながります。
「出しやすくて、しまいやすい」は、遊びと生活のバランスを整える第一歩。
ママ・パパの管理もしやすくなるので、ぜひ取り入れてみてくださいね!
手作りおもちゃは、「作る・遊ぶ・しまう」のサイクルまで含めて支援になります。
ちょっとした工夫が、子どもの安全・発達・自立につながる第一歩になりますよ♪
作って遊んで実感!リアルな感想・活用エピソード
「ほんとに手作りでうまくいくの?」「うちの子には効くのかな…?」
そう思っている方のために、実際に手作りおもちゃを使ってみた保護者・支援者のリアルな声をご紹介します!
市販のおもちゃと違って、“その子の発達段階や特性に合わせてカスタマイズできる”のが手作りおもちゃの魅力。
実際に使った方たちからは、「作ってよかった!」という声がたくさん届いています。
それでは、年齢や立場の違う3人のエピソードを見てみましょう♪
「家にあるものでここまでできるとは!」(4歳・男の子のママ)
最初は「材料もないし不器用だから無理かも…」と思っていたというAさん(4歳の男の子のママ)。
でも、牛乳パックや段ボールを再利用した簡単なおもちゃからスタートしてみたところ、息子さんが想像以上に楽しんでくれたそうです!
「最初に作ったのは“ポットン落とし”。キャップをポトポト入れるだけなのに、びっくりするくらい集中してて(笑)
“もう1回!”って何度も繰り返す姿に、“うちの子、こんなに集中できたんだ!”って感動しました。」
さらに、材料が家にあるものばかりだったことで、「思い立ったときにすぐ作れる気軽さ」も気に入っているそう。
「“これでいいんだ”と思えたのが大きな収穫でした」という言葉がとても印象的でした。
「興味を示さなかった子が自分から手を出した!」(発達支援スタッフ)
児童発達支援事業所で勤務しているBさんは、普段からいろいろなお子さんを支援しています。
その中で、「既製品には見向きもしなかった子が、手作りおもちゃにだけは反応した」という経験を語ってくれました。
「その子は“初めての物への警戒心が強いタイプ”で、いつも遠巻きに見ているだけだったんです。
でも、段ボールで作った“感触ロード”を出したときに、興味を持って足でチョンって踏んでみて。
そこから一歩、また一歩と進んでいって…最終的にはジャンプしてました!」
“手作り”ならではの温かさや、素材のやさしさが心をほぐしてくれたのかもしれないと話してくれたBさん。
「子どもに合わせて“ちょっとだけ挑戦”ができるのが、既製品にはない強みですね」と実感されていました。
「祖父母でも簡単!特性にあわせて作れるのが魅力」(6歳・女の子の祖母)
「発達に凸凹のある孫ともっと関わりたい」と思っていたCさん(6歳女児の祖母)は、おもちゃ作りを“孫とのコミュニケーションのきっかけ”として取り入れたそうです。
「私は正直、工作なんて何十年ぶり?って感じでした(笑)
でも、牛乳パックを切って引き出しを作ったら、孫が“これにおやつ入れて!”って嬉しそうに。
一緒に作って、一緒に遊べるって、本当にいい時間ですね。」
Cさんいわく、「発達特性があっても、“できること・好きなこと”に寄り添った遊びができるのが手作りの強み」とのこと。
難しく考えすぎず、「一緒に試してみる姿勢が大事」と、優しく教えてくれました。
このように、手作りおもちゃは「遊び」だけでなく「関わり」や「信頼関係」まで育ててくれるツールでもあります。
しかも、子どもだけでなく、大人も「できた!」という達成感が味わえるのも大きな魅力。
「不器用でもOK」「失敗してもOK」——それが手作りおもちゃのいいところ。
ぜひ、あなたも一度試してみてくださいね♪
まとめ|身近な素材で“できた!”の笑顔を引き出そう
ここまで、牛乳パックや段ボールなどの身近な素材を使った、発達が気になる子向けの手作りおもちゃアイデアをたっぷり紹介してきました。いかがでしたか?
一見「ただの遊び」に見えるかもしれませんが、実はその中に、
- 感覚の刺激
- 手先や体の使い方の練習
- ことばややりとりのきっかけ
- 集中力や自己表現力の育成
など、発達をサポートするエッセンスがぎゅっと詰まっているんです。
そしてなにより、今回ご紹介したアイデアのほとんどは「特別な道具やスキルは不要」「家にあるものでサクッと作れる」ものばかり。
つまり、手作りでも“発達支援になるおもちゃ”はちゃんと作れる!ということなんです。
また、年齢や特性によって「ちょっと難しい」「ちょっと簡単すぎる」と感じる場面があっても大丈夫。
そんなときは、少しだけ穴を大きくしたり、素材を変えたりする“ちょい足しアレンジ”が効果的!
この柔軟さこそが、手作りおもちゃ最大の魅力です。
そして最後に伝えたいのはこれ。
「まずは1つ、作ってみること」こそがすべてのスタートです。
完璧じゃなくてOK。シンプルでOK。
大切なのは、子どもの目がキラッと輝く「できた!」の瞬間を一緒に感じること。
その小さな成功体験は、きっとお子さんにとっても、関わる大人にとっても、大きな自信や安心感へとつながっていきます。
“うちにあるもので、子どもと遊べる・関われる・育てられる”。
そんなやさしい遊びの時間、あなたのご家庭でも今日から始めてみませんか?
以上【保存版】牛乳パック&段ボールで超かんたん!発達が気になる子に効くおもちゃアイデア15選】でした
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