発達障害の子が楽しめる遊び|言葉を引き出すおすすめ遊び方10選【おうち療育に効果的】

目次

発達障害の子どもに遊びが大切な理由

発達障害のある子どもにとって、遊びは「ただ楽しい時間」以上の意味を持ちます。
遊びは 言葉を育てるきっかけ になったり、気持ちを伝える練習になったり、さらには 社会性や集中力を養う場 にもなるんです。
ママやパパにとっても、遊びは子どもの成長を間近で感じられる大切な時間。ここでは、遊びがどのように言葉の発達を助けるのか、その理由を見ていきましょう。

遊びが「言葉の発達」に効果的な科学的根拠

研究では、遊びを通じて子どもが言葉を学びやすくなる ことが分かっています。
例えば、心理学や発達学の分野では「遊び=学びの土台」とされていて、遊びの中で繰り返されるやりとりが、脳の言語機能を活発にする と報告されています。

特に発達障害のある子は、日常会話だけだとキャッチできないことが多いのですが、遊びなら「楽しい」「もう一回やりたい」という気持ちがあるので、自分から声を出すきっかけが増えるんです。
つまり、遊びは「ことばの教科書」よりもずっと自然で効果的な学びの場になるんですね。

発達障害の子が遊びから学ぶ言葉のステップ

言葉の発達は、階段をのぼるように少しずつ進みます。
遊びの中では、そのステップを自然に経験できるんです。

  1. 音や声をまねる
    ┗ 例えば「ワンワン!」とママが言ったら、子どももまねして声を出す。
  2. 単語を覚える
    ┗ ボールで遊びながら「ボールちょうだい」と声をかけることで、単語がインプットされる。
  3. 二語文を使う
    ┗ 「もっとボール」「ママ見て」など、遊びの流れで言葉が広がる。
  4. 会話のやりとりができる
    ┗ ごっこ遊びやカード遊びで、「はいどうぞ」「ありがとう」と自然に会話の練習ができる。

このように、遊びは言葉の発達の階段をサポートする大切なツール なんです。

言葉を引き出す遊びに欠かせない4つの要素

遊びならなんでも良いわけではありません。言葉を引き出すためには、次の4つのポイントが欠かせません。

  1. 楽しい気持ちがあること
    ┗ 楽しくないと子どもは声を出そうとしません。「やりたい!」と思えることが大前提。
  2. やりとりがあること
    ┗ ボールを投げ合う、カードを見せ合うなど、相手とのやりとりが言葉のきっかけになります。
  3. くり返しができること
    ┗ 同じ遊びを何度もやることで、子どもは「この言葉はこういうときに使うんだ」と学んでいきます。
  4. 子どものペースに合わせられること
    ┗ 発達障害の子は、急かされると固まってしまうことも多いです。じっくり待ってあげることが大切。

この4つがそろうことで、遊びは単なる「時間つぶし」ではなく、ことばを育てる最高の環境に変わります。

言葉を伸ばす遊びの選び方|発達段階別のポイント

発達障害のある子どもは、言葉の発達のスピードが一人ひとり違います。
だからこそ、その子の段階に合った遊びを選ぶことがとても大事です。合っていない遊びだと、子どもが「分からない…」「面白くない」と感じてしまい、せっかくの学びのきっかけが遠ざかってしまいます。

ここでは、言葉の発達を3つの段階に分けて、どんな遊びが効果的なのかを紹介していきます。

単語がまだ出ない子におすすめの遊び

まだ言葉が出ていない時期は、声を出す楽しさや「音と意味のつながり」を体験することが大切です。

たとえば…

  • 手遊び歌やリズム遊び
    → 「いないいないばあ!」や「バイバイ」など、音と動作がセットになっていると子どもも理解しやすいです。
  • 音のまねっこ遊び
    → 動物の鳴き声「ワンワン」「ニャー」、車の音「ブーブー」などは、言葉よりもまねしやすいので最初のステップにぴったり。
  • 好きな物を使った呼びかけ
    → ボールを見せながら「ボール!」と言うと、子どもは目で物を確認しながら音をインプットできます。

この時期は、「出てこないからダメ」ではなく「インプットの時期」と考えることがポイント。焦らず、遊びの中でたくさん耳にする機会を増やしましょう。

単語が出始めた子に効果的な遊び

少しずつ「ワンワン」「まんま」など単語が出てきたら、次は言葉を増やしていくステージです。

おすすめは…

  • 絵カード遊び
    → 動物や食べ物のカードを見せながら「これはなに?」と聞くと、答える練習になります。
  • ごっこ遊び(ままごと・お店屋さん)
    → 「りんごください」「どうぞ」など、やりとりが生まれやすい遊びは単語を実際に使うきっかけに。
  • 絵本の読み聞かせ+質問
    → 「これはだれかな?」「次はどうなるかな?」と声をかけると、子どもが自分の言葉で答える機会が増えます。

この時期は、「知っている単語を口にする体験を増やす」ことが大切。正解を求めるより、「言えた!」という成功体験を積み重ねることがポイントです。

会話につなげたい子に取り入れる遊び方

単語がある程度出てきたら、次のステップは「ことばをつなげて会話にしていく」ことです。

おすすめは…

  • 役になりきるごっこ遊び
    → お店屋さんや病院ごっこなど、セリフがある遊びは「やりとりの練習」に効果的。
    例:「いらっしゃいませ」「これください」「はい、どうぞ」など。
  • ボール投げや順番遊び
    → 「ちょうだい」「もう一回」「次はママね」など、順番を待つルールを通して自然に会話が生まれます。
  • 生活まねっこ遊び(料理・掃除)
    → 「お皿ちょうだい」「ありがとう」など、生活に直結する言葉を遊びながら覚えられるのが魅力。

この時期は、会話のキャッチボールを楽しむことが大切です。大人が「質問 → 答え → また質問」とテンポを作ってあげると、自然と会話が広がっていきます。

発達障害の子が楽しめる遊び|言葉を引き出すおすすめ遊び方10選

ここからは、実際におうちで取り入れやすい遊びを紹介します。どれも「言葉を引き出す」きっかけになるものばかり。
大切なのは、子どもが「楽しい!」と感じながら自然にことばを口にする環境をつくることです。

1. 手遊び歌・ふれあい歌遊び|リズムでことばを育む

リズムに合わせて手をたたいたり、体を動かしたりする遊びは、ことばを覚える第一歩にとても効果的
「いないいないばあ」や「バスごっこ」など、定番の手遊び歌は、動作と言葉がセットで記憶に残りやすいんです。

しかも歌には繰り返しのフレーズが多いので、子どもも口ずさみやすいのが特徴。リズムにのせると声が出やすい子も多いですよ。

2. ごっこ遊び(ままごと・お店屋さん)|会話のやりとりを自然に学べる

ごっこ遊びは、会話の練習にぴったり
「いらっしゃいませ」「これください」「どうぞ」など、短いセリフを繰り返すことで、日常会話につながる言葉を自然に学べます

ままごとセットやお店屋さんごっこは100均でも揃えられるので、おうちにあると便利。
ママやパパが少し大げさに演じてあげると、子どもも乗りやすいです。

3. 積み木・ブロック遊び|形容詞や数の言葉を楽しく習得

積み木やブロック遊びは、言葉を増やす宝庫です。
「高いね」「大きい」「赤い」などの形容詞や、「ひとつ、ふたつ」といった数の言葉を学ぶチャンスがいっぱい。

さらに「もっと積もう」「倒れちゃった!」など、遊びの流れで声をかけると、子どもも自然に単語や短い文をまねしやすくなります。

4. 絵カード遊び|「これなに?」で単語を引き出す効果的トレーニング

絵カードは、単語を増やしたい時期にとても役立つアイテムです。
「これなに?」と聞くだけで言葉を引き出せるし、カードを見せながら「りんご!」「ワンワン!」とやると楽しく学べます。

ただし、テストのようにならないように注意。「言えたね!」「すごいね!」と肯定的な反応を返すことが大切です。

5. 絵本の読み聞かせ|質問を交えた言葉を引き出す工夫

絵本は王道の遊びですが、ただ読むだけではなく、質問を交えるとさらに効果的です。
「この子は何してるのかな?」「次はどうなると思う?」など問いかけると、子どもが自分の言葉で答える機会が増えます。

ポイントは、子どもの答えを否定しないこと。間違っていても「そう思ったんだね!」と受け止めることで、安心して言葉を出せるようになります。

6. 音あそび(楽器・手作りおもちゃ)|擬音で語彙を広げる遊び方

太鼓を「ドンドン」、鈴を「リンリン」など、音をことばに変える遊びは、発達障害の子にも分かりやすく楽しい活動です。
ペットボトルにビーズを入れて「シャカシャカ」と鳴らすなど、手作りおもちゃでもOK。

擬音語は子どもが覚えやすく、「ことばを話すきっかけ」に直結しやすいのがポイントです。

7. 動物ごっこ遊び|全身を使って擬音や単語をまねる

「ワンワンになろう!」「ぴょんぴょんウサギ!」と、体全体でまねをする遊びは、言葉と動きが結びついて覚えやすいです。

子どもが声を出しにくくても、動作から入ると自然に「ワンワン」「ニャー」と声が出やすくなります。
全身を動かすことで、遊びながらストレス発散にもなるのがうれしいところ。

8. ボール遊び|「ちょうだい」「もう一回」で会話のきっかけづくり

ボールを転がしたり投げ合ったりする遊びは、シンプルだけど言葉を引き出しやすいです。
「ちょうだい」「はい、どうぞ」「もう一回」など、やりとりに欠かせない言葉が自然に出てきます。

繰り返しやすい遊びなので、会話のキャッチボールの基礎づくりにぴったりです。

9. パズル・絵合わせ遊び|成功体験と一緒に言葉が増える

パズルや絵合わせは、できたときの達成感が言葉のきっかけになる遊びです。
「できたね!」「ここだよ!」と声をかけることで、名詞や指示語(これ・ここ)が増えやすいんです。

成功体験を重ねることで、「言葉を使うともっと楽しい!」という気持ちにもつながります。

10. 生活まねっこ遊び(料理・掃除)|日常語彙を身につける自然な方法

実際の生活動作を遊びにするのもおすすめです。
「お皿どうぞ」「ゴシゴシするよ」など、日常でよく使う言葉をそのまま遊びに取り入れられるのが魅力。

特に発達障害の子にとっては、生活に直結した言葉のほうが使いやすく、身につきやすいという特徴があります。

言葉を引き出す遊びを効果的にする工夫

遊び自体が楽しくても、ちょっとした工夫を加えることで、言葉の伸び方がぐんと変わることがあります。
特別な教材や難しい知識は必要ありません。ママやパパが意識して声をかけたり、環境を整えたりするだけで、子どもが言葉を出したくなる雰囲気をつくれるんです。

ここでは、遊びをもっと効果的にするための3つのポイントを紹介します。

親の声かけのコツ|実況中継と共感がカギ

子どもと遊ぶとき、つい「こうして」「ああして」と指示を出してしまいがちですが、効果的なのは実況中継のように声をかけることです。

たとえば、積み木を積んでいるときに…

  • 「高くなったね!」
  • 「赤いブロックをのせたんだね」

と、今やっていることをそのまま言葉にします。これを繰り返すことで、子どもは 「この言葉はこの動作や物とつながっているんだ」 と自然に理解できます。

また、子どもが「もう一回!」と声を出したときに「楽しかったんだね、もう一回やろう!」と共感を返すことも大切。共感のやりとりは安心感につながり、子どもがさらに言葉を出したくなるきっかけになります。

否定しない!発達障害の子に安心を与える対応

発達障害の子は、言葉を間違えることに敏感な場合があります。
たとえば、子どもが「ワンワン」を「ニャー」と言ってしまったとき、すぐに「違うでしょ、これは犬だよ!」と直してしまうと、「言わなきゃよかった…」と感じて黙ってしまうことも

大切なのは、否定せずに受け止めることです。
「そう思ったんだね!これはワンワンだよ」とやさしく訂正すれば、子どもは安心してまた挑戦できます。

安心できる環境の中でこそ、子どもは言葉を試そうとするんです。

繰り返し遊ぶことが言葉の定着に効果的な理由

「また同じ遊び?飽きないのかな…」と思うこと、ありますよね。
でも実は、発達障害の子にとって繰り返しはとても大切なんです。

同じ遊びを何度も繰り返すことで…

  • 言葉と体験がしっかり結びつく
  • 自分のペースで安心して練習できる
  • 「できた!」という成功体験を積み重ねられる

という効果があります。

たとえば、ボール遊びを何度もして「ちょうだい」「もう一回」を繰り返すうちに、言葉が定着して日常生活でも自然に使えるようになるんです。

繰り返しは「退屈」ではなく、ことばの発達を助ける栄養みたいなもの。子どもが何度もやりたがる遊びこそ、大切にしてあげましょう。

【体験談】おうちでできる言葉を伸ばす遊び実践例

実際に「遊び」を取り入れたママやパパの体験談は、何より参考になりますよね。
ここでは、おうちでできるシンプルな遊びを通して、子どもが言葉を引き出したリアルなエピソードを紹介します。

「そんなことでいいの?」と思うくらい小さな工夫が、子どもの成長につながることもあるんです。

ボール遊びから「もう一回!」が出た成功体験

3歳の男の子のケースです。
最初は言葉があまり出なくて、ママが「ちょうだい」と声をかけても、ボールを渡すだけで反応なし…。

でも、ボールを受け取ったときに「わー!ありがとう!」と大げさに喜ぶことを続けていたら、ある日突然「もう一回!」と言えたそうです。

この「もう一回!」は、子どもが自分の気持ちをことばで伝えた大きな一歩でした。
遊びの中で「楽しい」が高まると、子どもは「伝えたい!」という気持ちをことばにしようとするんですね。

ごっこ遊びで単語が増えた子のケース

4歳の女の子は、ままごとセットを使ったごっこ遊びが大好き。
最初は「ジュース」「パン」など単語だけでしたが、ママが「いらっしゃいませ〜!パンください」と声をかけてみたら、子どもも「パンどうぞ!」と返してくれるようになりました。

そのうち、「いちごジュースどうぞ」「ママも食べて!」など、二語文や短い会話につながる言葉が自然に出てきたそうです。

ごっこ遊びは、実際の会話に近いやりとりを経験できるので、言葉の発達にとても効果的なんだと改めて実感できますね。

遊びがうまくいかなかった時の工夫と切り替え方

もちろん、いつも順調にいくとは限りません。
「今日は全然のってこないな…」「声をかけても返事がない…」という日もあります。

そんなとき大切なのは、無理に続けず切り替えること
あるママは「今日は遊び気分じゃないんだな」と感じたら、音楽を流して歌ったり、絵本を読んだりと気分に合った活動に変えたそうです。

結果的に、子どもが自分から「ブーブー!」と車のおもちゃを持ってきて遊び始め、そこから会話が広がったとのこと。

つまり、「遊びをうまく続けること」よりも「子どもの気持ちを尊重すること」が言葉の成長につながるんです。

療育につながる!発達障害の子に効果的な遊び活用法

遊びは「ただ楽しいだけ」の時間ではなく、療育の一部として活用できる大事なツールです。
療育現場では専門的な視点から遊びを取り入れていますが、その方法を家庭でも応用することで、子どもの発達をサポートする効果がぐんと高まるんです。

ここでは、療育の現場でよく使われている遊びと家庭での取り入れ方、そして支援者との連携に役立つ遊びの記録法を紹介します。

療育現場で取り入れられている遊びと家庭での応用

療育の場では、遊びを通して 「ことば」「社会性」「感覚」「身体の動き」 をバランスよく育てる工夫がされています。

例えば…

  • リズム遊び → 音楽に合わせて体を動かすことで、言葉のリズム感や集中力を育てる
  • 順番遊び → 「待つ・譲る」を学ぶことで、社会性ややりとりの基礎を身につける
  • ごっこ遊び → 生活の場面を再現することで、自然な言葉や会話を練習できる

こうした遊びは、家庭でもちょっとした工夫で取り入れられます。
たとえば、「順番遊び」は、きょうだいや親と一緒にトランプや簡単なカードゲームをするだけでも効果的です。

ポイントは“家庭でもできる形にアレンジすること”
専門的な道具がなくても、日常にあるものを使って同じ効果を引き出すことができます。

家庭と療育をつなぐ!支援者に伝えたい遊びの記録法

子どもの成長をしっかりサポートするためには、家庭と療育の情報をつなぐことがとても大切です。

そこで役立つのが「遊びの記録」。
といっても、難しく書く必要はありません。例えば…

  • 「今日はボール遊びで『もう一回!』と言えた」
  • 「ごっこ遊びで『パンどうぞ』と話せた」
  • 「今日は集中が続かず、すぐやめてしまった」

といった 短いメモや写真 で十分です。

支援者に伝えるときに記録があると、「家庭ではこういう遊びが効果的なんだ」と具体的に共有でき、療育の場でも同じ工夫を取り入れてもらいやすくなります。

さらに、ママ自身も「この遊びでこんなに成長したんだ」と振り返ることができて、子どもの小さな進歩に気づきやすくなるんです。

発達障害の子が遊びを楽しみ続けるためのコツ

「遊びは子どもの発達に良い」と分かっていても、毎日の生活の中で続けるのは大変…。
特に発達障害の子は、気分や興味の波が大きいので、「どうやったら遊びを長く続けられるの?」 と悩むママも多いのではないでしょうか。

ここでは、忙しいママでも無理なくできる工夫や、子どものやる気を引き出す方法、さらに遊びの記録を活かして成長を感じられるコツを紹介します。

忙しいママでも無理なく続けられるおうち遊びの工夫

「毎日しっかり遊ばなきゃ!」と気負う必要はありません。
短時間でも“日常に溶け込ませる”ことが大切なんです。

例えば…

  • ごはんを作るときに「にんじん赤いね」「トントン切るよ」と実況する
  • 洗濯物をたたむときに「これママのシャツ」「どっちが大きいかな?」と声かけする
  • お風呂で「ちゃぷちゃぷ」「ゴシゴシ」とリズムをつけて遊ぶ

これなら「特別な遊び時間」を作らなくても、日常生活そのものが遊びの場になります。
ママにとっても無理がなく、自然に続けられるのがポイントです。

子どものやる気を引き出す褒め方とモチベーション管理

発達障害の子は、ちょっとしたことでも「できた!」という達成感が次のやる気につながる傾向があります。
そのため、褒め方にもコツがあるんです。

  • 「すごいね!」よりも 「自分でブロック積めたね!」 と具体的に褒める
  • 「もっと頑張って!」ではなく 「もう一回やってみよう!」 と前向きに促す
  • 上手くできなくても 「やってみたことがえらいよ」 と挑戦自体を認める

こうすることで、子どもは「またやりたい!」という気持ちを持ちやすくなります。
モチベーションを保つためには、小さな成功を見逃さず、その都度褒めてあげることが一番効果的なんです。

遊びの記録で子どもの成長を実感する方法

毎日の子育ての中では、成長の変化ってなかなか気づきにくいですよね。
そこでおすすめなのが、遊びの記録をつけることです。

といっても、がっつり日記を書く必要はなく、例えば…

  • 「今日は『もう一回』って言えた!」
  • 「積み木を10個積めた」
  • 「今日は集中が5分続いた」

といった 短いメモや写真で十分。

こうした記録を続けると、あとから見返したときに 「前はできなかったことができてる!」 と成長を実感できます。
さらに、療育の先生や支援者に伝えるときの大事な資料にもなり、家庭と支援をつなぐ橋渡しにもなるんです。

よくあるQ&A

Q1. 集中力が続かないときはどうしたらいい?

A. 発達障害の子どもは、集中できる時間が短めなことも多いです。遊びが5分で終わってしまっても「やめちゃった…」と落ち込む必要はありません。大事なのは「短時間でも楽しめた」という経験を積み重ねること。

例えば、今日は5分で終わったけど、明日は7分続けられたらそれも大きな成長です。もし気が散ってしまう場合は、遊ぶ場所を片づけて余計な刺激を減らすのも効果的ですよ。

Q2. 子どもが同じ遊びばかりしたがります。大丈夫?

A. 実はこれはよくあることです。繰り返し同じ遊びをするのは、安心感と学びのサインなんです。大人から見ると「またか…」と思ってしまうけど、子どもにとっては「もう一回やることで言葉や動作を確認している」大切な時間です。

ただ、ママが退屈に感じるときは、少しだけルールを変えるのがおすすめ。ボール遊びなら「今度は転がすんじゃなくて投げてみよう」など、ほんのちょっとの変化で子どもの意欲も続きます。

Q3. 言葉がなかなか出ないとき、どう声をかければいい?

A. 「言ってごらん!」と促すと、かえってプレッシャーになってしまうことも。おすすめは、実況中継のように親が言葉を添える方法です。

たとえば積み木を積んでいるときに「高くなったね!」と言うだけで、子どもは「この言葉がこの場面に合うんだ」と学びます。焦らず、言葉を“浴びせる”のではなく、“自然に聞かせる”イメージで声をかけてみましょう。

Q4. 遊んでいても全然言葉が出ない…。意味あるの?

A. 意味、あります!言葉はすぐに出なくても、心や頭の中にはしっかりと蓄えられています
「言葉の貯金」とよく言われますが、遊びややりとりの中で聞いた言葉は、あとになって急に口から出てくることがあるんです。

なので、成果がすぐに見えなくても「今はためている時期なんだ」と考えて続けていくのが大切です。

Q5. ママ自身が疲れてしまったときは?

A. 遊びを通しての関わりは楽しいけれど、毎日となるとママも疲れますよね。そんなときは無理せず、短時間だけやるとか、きょうだいやパパに交代してもらうのも大切です。

子どもにとって一番大事なのは、ママが笑顔でいること。だから、「完璧にやらなきゃ」ではなく「できるときに、できる範囲で」が一番なんです。

まとめ|発達障害の子が楽しめる遊びで言葉と笑顔を育もう

発達障害の子どもにとって、遊びは単なる「楽しい時間」ではなく、ことばや感情、そして人とのつながりを育てる大切なステップです。

遊びは「おうち療育」の第一歩

療育に通うのももちろん大事ですが、おうちでのちょっとした遊びが、子どもにとっては一番身近な学びの場になります。特別な道具や長い時間は必要なく、「ボール遊び」「ままごと」「歌」など、身近な遊びがそのまま「おうち療育」になるんです。

言葉を引き出すきっかけは日常にあふれている

「遊び=特別な準備が必要」と思いがちですが、実は日常の中に言葉のきっかけはたくさんあります。
たとえば、ごはんを食べながら「おいしいね!」と伝えたり、洗濯物をたたみながら「大きい」「小さい」と声をかけたり…。こうした何気ないやりとりが、子どもの言葉の芽を育てる大切な時間になります。

楽しみながら続けることが成長につながる

子どもは「楽しい!」と感じたときに一番伸びます。だからこそ、ママも無理をせず、気軽に楽しむことが大切です。遊びの効果はすぐに見えないかもしれませんが、続けることで少しずつ確実に変化が出てきます。

子どもの「言えた!」「伝わった!」という小さな一歩を一緒に喜びながら、笑顔あふれる遊びの時間を積み重ねていきましょう。その積み重ねが、きっと大きな成長につながります。

以上【発達障害の子が楽しめる遊び|言葉を引き出すおすすめ遊び方10選】でした

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この記事を書いた人

約30年の間に培った障害福祉分野での知識や経験を、このブログで余すことなくお伝えしていきます。
所持資格:社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員等

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