ADHDの1年生が「学校生活でつまずく理由」とは?
入学したばかりの1年生。新しいランドセルにワクワクしながらも、学校生活が始まると「なんだかうまくいかない…」と感じるママも多いのではないでしょうか。
「授業中に立ち歩いてしまう」「忘れ物が多い」「先生の話を聞けない」――。
そんな姿を見ると、つい心配になったり、イライラしてしまうこともありますよね。
でも、これらの行動の裏には、子ども自身の努力不足ではなく「特性」による理由があることがほとんどなんです。
まずは、ADHDの子どもたちがどんな特徴をもっていて、なぜ1年生でつまずきやすいのかを見ていきましょう。
ADHDとは?小学生で現れやすい特徴と行動パターン
ADHD(注意欠如・多動症)は、脳の働き方の違いから「集中が続きにくい」「じっとしていられない」「思いついたことをすぐに行動してしまう」という特性を持つ発達特性です。
もちろん、どの子にも多少の落ち着きのなさはあります。
でも、ADHDの子はその度合いが強く、「生活に影響が出るほど」集中や行動のコントロールが難しいのが特徴です。
小学校1年生では、こんな行動がよく見られます:
- 授業中に立ち歩いてしまう
- 順番を待てずに話しかけてしまう
- 忘れ物や落とし物が多い
- 集中が5分ももたない
- 興味があることには夢中になるけど、それ以外はスイッチが入らない
こうした行動を見ると、「落ち着きがない」「わがまま」と誤解されがちですが、本人に悪気はなく、脳の仕組みの違いによるものです。
たとえば、「次の行動を頭の中で整理しておく」「注意を切り替える」「順序を守る」といったことが苦手なのです。
そのため、本人も「やろうと思ってたのに忘れた」「気づいたら動いてた」といった“自己コントロールの難しさ”を感じていることが多いんですよ。
どうして1年生で困りごとが増えるの?入学後に変わる環境の壁
幼稚園や保育園までは、比較的のびのびとした雰囲気の中で過ごせます。
ところが、小学校に入ると、「集団行動」「時間割」「席に座る」「指示を聞く」など、ルールやスケジュールが一気に増えます。
ADHDの子にとっては、これがまさに“環境の大きな壁”になります。
たとえば:
- 授業の45分間、じっと座って話を聞く
- チャイムで行動を切り替える
- 全員が一斉に同じ作業をする
- 集団で整列して移動する
こうした「同じペースで動くこと」「我慢すること」が多く求められるようになるのです。
ADHDの子は、興味のないことに注意を向けるのが苦手なので、長時間の話を聞くことや、退屈な作業を続けることに強いストレスを感じます。
また、「次に何をすればいいのか」「いつまで続くのか」が見えにくいと、不安や混乱につながることもあります。
結果として、落ち着きがなく見えたり、注意が散漫になったり、感情が爆発してしまうことも。
つまり、ADHDの子にとって“学校生活のルールそのものがハードモード”なんですね。
ADHDの1年生が直面しやすい5つの壁【忘れ物・集中・人間関係など】
では、具体的にどんな“つまずき”が多いのか。ここでは、ADHDの1年生にありがちな5つの壁を紹介します。
① 集中力が続かない
授業中に注意がそれたり、途中でボーッとしてしまうことが多いです。
興味のない内容だと、数分で意識が別の方向へ飛んでしまうこともあります。
「ちゃんと聞いて!」と注意しても、悪気があるわけではなく、脳の“集中スイッチ”が切り替えにくいだけなのです。
② 友達関係でトラブルになりやすい
思いついたことをすぐ口にしたり、割り込んで話してしまったりするため、「うるさい」「勝手にやった」と誤解されやすいのも特徴です。
悪気はないのにトラブルになりやすく、「どうして嫌われたの?」と本人も混乱してしまうことがあります。
③ 忘れ物・準備ミスが多い
連絡帳を写し忘れたり、体操服を持っていくのを忘れたり。
頭の中で「やらなきゃ」と思っても、次の瞬間に別のことが気になって忘れてしまう。
親が毎日フォローしても、なかなか自立しにくい部分ですね。
④ 指示を聞き逃す
先生の話を聞いても、「途中から分からなくなる」「一部だけ覚えている」など、情報を整理する力(ワーキングメモリ)が追いつかないケースも多いです。
結果として、違う行動をして怒られてしまう…そんな悪循環が起こりがちです。
⑤ 感情のコントロールが難しい
思い通りにいかないと怒ったり、泣いたりする場面も。
これは“我慢ができない”というよりも、刺激に対する反応が強く、切り替えが難しいことが原因です。
「頑張っていたけど、限界を超えた」そんなケースもよくあります。
このように、ADHDの1年生は、「わざと」ではなく「難しい」からできないことが多いんです。
そして、これは家庭のしつけや性格の問題ではなく、脳の特性によるもの。
ママや先生がこの違いを理解してあげるだけで、子どもはずっと安心して学校生活を過ごせるようになります。
ADHDの小学生を支える「家庭での関わり方」5つの基本
学校生活でちょっとつまずくことが多いADHDの1年生。
でも、家庭での関わり方を少し変えるだけで、「できた!」「うまくいった!」という経験をどんどん増やしてあげることができるんです。
ここでは、今日からおうちで実践できる5つの関わり方のコツを紹介します。
どれも特別な道具はいりません。ママの言葉かけや環境づくりのちょっとした工夫が、子どもの自信につながりますよ。
否定せず「困っていること」に共感する言葉がけ
ADHDの子は、周りから「なんでできないの?」「何度言ったらわかるの?」と注意されることがとても多いです。
でも本人は、「できない」よりも「どうしてもうまくいかない」だけなんですよね。
だからこそ、ママの言葉ひとつで子どもの心の安全基地になれます。
たとえば、
- 「なんでできないの?」→「難しいよね、どうしようか一緒に考えよう」
- 「また忘れたの?」→「持っていくの、ちょっと難しかったね。明日は一緒にチェックしてみようか」
こんなふうに、“できない理由”を責めるより、“困っていること”を共感する言葉を選ぶだけで、子どもは安心します。
これは心理学でも「共感的理解」と呼ばれ、自己肯定感を支える土台になります。
「ママは自分の味方なんだ」と感じられることで、子どもは挑戦する力を取り戻せるんです。
小さな成功体験を積ませる“ミニ目標”の立て方
ADHDの子は、「やる気が続かない」「途中であきらめてしまう」ことが多いですよね。
でも、実はこれも「達成感を味わう機会が少ない」からなんです。
大きな目標を立てるより、“すぐに達成できるミニ目標”を積み重ねる方が、やる気につながります。
たとえば、
- 「宿題を全部やる」ではなく「まず1問だけやってみよう」
- 「忘れ物をゼロにする」ではなく「明日は1つだけ確認してみよう」
ポイントは、“できた!”を一緒に喜ぶこと。
「今日ランドセル開けられたね、すごいね!」
「自分でハンカチ入れられたね、助かったよ!」
と、具体的に褒めてあげましょう。
小さな成功の積み重ねが、「次もやってみよう」という意欲につながります。
これは発達支援でも重視される“スモールステップ法”で、自信を回復させる王道の関わり方です。
ADHDの子が苦手な「時間管理」を見える化しよう
ADHDの子どもは、「時間の感覚」がつかみにくいという特性があります。
「あと5分」「すぐに」「もうすぐ終わるよ」と言われても、頭の中で“どれくらい”なのかイメージしづらいんですね。
そこでおすすめなのが、“時間の見える化”です。
- 砂時計やタイマーで「あと3分」「あと1分」を視覚的に見せる
- スケジュールボードに「朝の支度」「ごはん」「登校」を順番で貼る
- 「終わったらマグネットを動かす」など、動作で時間の流れを感じさせる
たとえば「朝の支度」も、「着替える」「ごはん」「歯みがき」と分けて順番でカードを貼ると、“今どこにいるか”が分かるようになります。
時間を“見える形”で伝えることで、焦りや混乱が減り、ママのイライラもグッと減りますよ。
これは視覚支援の一種で、発達障害支援の現場でも効果が高い方法です。
ADHDの1年生に多い「忘れ物」を減らす仕組み作り
「ハンカチ忘れた」「宿題出せなかった」「プリント出し忘れた」…ADHDのある子の“忘れ物問題”は本当に多いですよね。
でもこれも、注意の切り替えが難しく、情報処理のスピードが追いつかないことが原因。
叱るよりも、「仕組み」で支える方が効果的です。
おすすめはこの3ステップ:
- チェックリストを作る(写真やイラストでOK)
- 持ち物の定位置を決める(ランドセルの横など、いつも同じ場所)
- 夜のうちに確認を一緒にする
たとえば、「登校チェック表」を玄関に貼って、
ランドセル
連絡帳
ハンカチ
水筒
のように目で見て確認できるようにします。
「自分で確認できた」経験を増やすことが、将来自立につながる大きな第一歩です。
親が全部やってあげるより、できる範囲で“任せて成功体験を作る”ことがポイントですよ。
癇癪・イライラに寄り添う親の対応法【叱るより落ち着かせる】
ADHDの子は、感情のコントロールが苦手です。
思い通りにいかないと、泣いたり怒ったり、物を投げたりすることもあります。
そんな時、つい「やめなさい!」「泣かないの!」と叱ってしまいがちですが、実はそれでは逆効果なんです。
感情が爆発しているとき、子どもの脳は“理性”より“感情”が優先して動いている状態。
どんな言葉も耳に入らないので、まずは「落ち着ける環境」をつくることが大切です。
効果的なのは、次の3ステップ:
- 共感する:「嫌だったね」「悔しかったね」など、気持ちを言葉で代弁する
- 待つ:すぐに注意せず、静かに見守る(ママも深呼吸!)
- 切り替える:少し落ち着いたら、「じゃあどうしようか?」と次の行動へ
この流れを繰り返すことで、子ども自身が“感情の波を乗りこなす力”を育てていきます。
また、ママ自身が疲れている時は、「ちょっと離れて深呼吸する」ことも立派な対応です。
親が落ち着いていることが、子どもにとっての“安心のサイン”になります。
ADHDの1年生が「学校生活に慣れる」ための家庭支援アイデア
1年生の学校生活って、想像以上に変化が大きいですよね。
授業・休み時間・宿題・お友達との関わり…新しいことが一気に押し寄せて、ADHDの子にとってはまさに*刺激の嵐”です。
でも安心してください。
ちょっとした家庭での工夫で、子どもの「やってみよう」という気持ちを引き出し、学校生活をグッと過ごしやすくできます。
ここでは、登校・授業・友達・宿題・放課後の5つの場面に分けて、ママが今日からできる支援アイデアをご紹介します。
朝の支度が苦手なADHDの子に!登校前ルーティン術
朝の時間ほどバタバタするものはありません。
「早く着替えて!」「歯みがきは?」「ランドセル持ったの!?」と、つい声を荒げてしまう朝。
でも実は、ADHDの子にとって朝の支度は“ハードルの高いマルチタスク”なんです。
なぜなら、「次に何をすればいいか」「あとどれくらい時間があるか」を頭の中で整理するのが苦手だから。
そんなときに役立つのが、“見える化+声かけ”です。
実践アイデア:
- 朝の支度を「カード」や「ボード」で順番に貼る
(例:①着替える→②ごはん→③歯みがき→④持ち物チェック) - タイマーを使って、1ステップごとに「あと3分!」と時間の目安を伝える
- 完了したらマグネットを動かして「できた!」を視覚的に確認
「何を」「どんな順番で」「いつまでに」やるかが見えるだけで、混乱が減って行動しやすくなります。
ママも「早くして!」を連呼しなくて済み、朝の空気がぐっと穏やかになりますよ。
授業中に集中できない子への家庭での準備と声かけ
授業で「立ち歩いてしまう」「途中でボーッとする」「ノートが空白」…これもADHDの子によくある姿です。
でも、「ちゃんと聞いて!」と叱っても、実は脳の集中スイッチが入りにくいだけなんです。
そこで家庭でできるのは、「集中が切れる時間」を知って、短時間でスイッチを入れる準備をしておくこと。
具体的な支援ポイント:
- 家での遊びや宿題の時に、「どのくらい集中が続くか」を観察してみる(多くは5〜10分程度)
- 集中時間が切れる前に「ちょっと伸びしていいよ」など、リズムを崩す前に休憩を入れる
- 「ここまでできたら休憩ね」と“見通し”を伝える
- 学校に行く前に、「今日は○時間目が国語だね、ノートに1行書けたらOK!」など目標を具体的にしておく
また、家庭で短時間集中トレーニングもおすすめ。
「1分だけお絵描き集中タイム!」など、短く区切って“集中→休憩→再開”のサイクルを体で覚えさせてあげると、学校でも持続しやすくなります。
ADHDの子が友達とうまく関われるようになる家庭練習法
ADHDの子は、思ったことをすぐに口にしたり、相手の順番を待てなかったりして、友達とのトラブルが起こりやすいです。
でもこれも「悪気」ではなく、社会的スキル(ソーシャルスキル)がまだ育っていないだけ。
家庭では、遊びの中で「やりとり」や「待つ練習」を自然に取り入れていくのがポイントです。
遊びでできる“ターンテイキング(順番を待つ)”練習法:
- トランプ・UNO・すごろくなど、順番のある遊び
- ボール投げやおままごとで「次どうぞ」と交代を意識させる
- ママがわざと「待つ姿勢」を見せる:「ママの番だから、○○くんは待ってね」とゆっくり伝える
最初はできなくても大丈夫。
「待てたね!」「今、ちゃんと順番守れたね!」と具体的に褒めることで、少しずつ定着していきます。
こうした練習は、発達支援や療育でもよく使われるアプローチ。
家庭の遊び時間に取り入れるだけで、学校での人間関係がグッとスムーズになりますよ。
ADHDの1年生が宿題に集中できない時の工夫
学校から帰ってくると、「疲れた〜」「やりたくない〜」と机に向かうのを嫌がる子、多いですよね。
ADHDの子にとっては、学校でフル稼働した後に“静かに座って課題をやる”というのは、とてもハードなこと。
そこで意識したいのは、“やる気を引き出す工夫”です。
家庭でできる宿題支援のコツ:
- 短く区切る:「10分やったら休憩ね!」など、時間を決めて区切る
- 教科を選ばせる:「国語と算数、どっちからやる?」と選択肢を与えることで自分で決める感覚を育てる
- ご褒美でモチベUP:「終わったら好きなYouTubeを5分見ようね」など、“あとで楽しいこと”を見通せるようにする
宿題を“全部やらせる”ことよりも、「少しでも机に向かえた」ことを喜ぶ姿勢が大切です。
そうすることで、「宿題=怒られる時間」から「ちょっと頑張れば褒めてもらえる時間」へ変わっていきます。
また、集中を助けるために、机の上のものを最小限にするのも効果的。
視覚刺激を減らすと、気が散りにくくなります。
放課後・帰宅後に“心をリセット”できる時間の作り方
ADHDの子は、学校で全力で頑張っています。
45分×5コマという長時間、「座る・聞く・我慢する」を繰り返しているのです。
だからこそ、帰宅後は“頑張りの反動”が出やすく、イライラしたり、癇癪を起こしたりすることもあります。
そんなとき、まず必要なのは「リセット時間」。
感情を落ち着かせるための“静かな安心ゾーン”をつくってあげましょう。
おすすめのリセット方法:
- カーテンを閉めて部屋を少し暗くする
- 好きな音楽や環境音(波・雨音など)を流す
- ブランケットで包まれる、クッションに埋まるなど“安心できる感覚刺激”を与える
- 軽いスキンシップ(背中をさする・手をにぎる)も◎
また、体を動かすのが落ち着くタイプの子には、トランポリンやストレッチも効果的です。
感覚統合の観点からも、“体を動かして心を整える”ことはとても大切。
リセットの時間をとることで、家庭での癇癪や宿題拒否も減り、子どもが「家に帰る=安心できる」と感じられるようになります。
ADHDの小学生と「学校連携」で力を最大限に伸ばす方法
ADHDの子どもにとって、学校生活を安心して過ごすために欠かせないのが、「家庭と学校が同じ方向を向いて支援すること」です。
ママがいくら家で工夫しても、学校との連携がうまくいかないと、子どもが混乱してしまうことがあります。
たとえば、家庭では「できたね!」と褒めているのに、学校では「また立ち歩いたね」と注意される――そんなズレが続くと、子どもは「どっちを信じたらいいの?」と不安になってしまうんです。
ここでは、先生との信頼関係を築きながら、ADHDの子の力を最大限に引き出す学校連携のコツを紹介します。
担任の先生に伝えておくといい子どもの特性リスト
入学やクラス替えの時期は、先生に子どもの特性をどう伝えたらいいか悩みますよね。
「うちの子は落ち着きがなくて…」「忘れ物が多くて…」と“困りごと”を伝えがちですが、実はポイントはそこではありません。
大切なのは、「どう支援すれば力を発揮できるか」を伝えること。
たとえば、次のように言い換えるだけで、先生の受け取り方が大きく変わります。
伝え方の例:
- 「話を聞くのが苦手です」→「短い指示や視覚的なサポートがあると理解しやすいです」
- 「集中が続きません」→「短い区切りで声をかけてもらえると取り組みやすいです」
- 「立ち歩いてしまいます」→「授業中に体を少し動かせる時間があると落ち着きます」
このように伝えると、先生も「この子にはこう支援すればいいんだ」と具体的に動けます。
また、先生にとっても“協力しやすい保護者”という印象になり、連携がスムーズに進みやすくなります。
さらに、以下のような特性リストを簡単にまとめて渡すのもおすすめです:
- 得意なこと・好きな活動(絵を描く、歌うなど)
- 苦手な場面(長い話、騒がしい場所など)
- 落ち着きやすい声かけ(「深呼吸しよう」「あと3分で終わるよ」など)
- パニック時の対応方法
先生が「なるほど!」とすぐ使える情報を共有することが、子どもにとっての安心感の第一歩になります。
ADHDの子のための“家庭連携ノート”活用術
連絡帳だけでは伝わらない細かいことってありますよね。
たとえば、「朝は泣いていたけど、登校できた」「昨日寝るのが遅かった」「今日は疲れ気味」など、
ちょっとした家庭での様子を先生に伝えるだけでも、学校での対応がぐっと変わるんです。
そこでおすすめなのが、“家庭連携ノート”の活用です。
特別なものではなく、100均のノートやファイルでもOK!
書き方のコツは、「できたこと」と「お願いしたいこと」をセットで伝える」こと。
書き方の例:
- 【できたこと】今日は朝の支度を自分で頑張れました。
- 【お願い】2時間目あたりで集中が切れやすいようなので、短く声をかけてもらえると助かります。
こうした情報の積み重ねが、「家庭と学校が同じ方向を向く」土台になります。
先生からも「今日は図工の時間、すごく集中できていました!」などの返事があると、家庭でも褒めやすくなります。
また、定期的にチェック表を使うのもおすすめ。
「集中できた」「忘れ物ゼロ」「友達に優しくできた」などを、先生と子どもが一緒にチェックする形式にすると、子ども自身の達成感も高まります。
支援級・通級っていつ検討する?ADHDの1年生の目安と流れ
ADHDの子が学校生活で困難を感じている場合、ママとして気になるのが「支援級や通級を利用したほうがいいの?」ということ。
まず、違いを簡単に整理しておきましょう。
支援級(特別支援学級)とは
- 通常学級より少人数で、個々に合わせた学習・支援を受けられる
- 担任が特別支援の専門教員で、落ち着いて学べる環境
- 学校内で学級が分かれている(在籍は支援級)
通級指導教室とは
- 普段は通常学級に在籍しながら、週に数回だけ特別支援教室に通うスタイル
- 「注意力」「コミュニケーション」「感情のコントロール」などを練習する時間
「支援級=重い」というイメージを持つママもいますが、実際は“その子に合った学び方を選べる制度”です。
検討の目安:
- 授業中の指示が入りにくく、学習が遅れがち
- 集団行動でトラブルが多く、本人も疲れている
- 支援を受けることで安心して登校できそう
まずは、担任や特別支援コーディネーター(学校の支援担当)に相談するのが第一歩です。
そのうえで、必要に応じて教育相談センターや発達支援センターなど外部機関と連携して、支援の方向を決めていきます。
焦らず、「子どもが安心して過ごせる環境はどこか?」を一緒に考えていきましょう。
学校での成功体験を家庭でも再現する方法
先生から「今日、音読を最後まで頑張れましたよ」「図工で集中していました」などと言われたとき、
「そうなんだ、よかったね!」と声をかけるだけでももちろんOKです。
でも、そこで一歩進んで、「学校の成功を家庭でも再現する」と、子どもの自信がぐっと強くなります。
たとえば:
- 学校で「図工で集中できた」→家でもお絵かき時間を作って「今日の作品すごいね!」と褒める
- 「音読でがんばれた」→寝る前に一緒に音読して「先生もびっくりするね!」と笑顔で共有
こうして家庭と学校で“できたことをつなぐ”ことで、子どもは「頑張れば認めてもらえる」という実感を積み重ねられます。
さらに、先生にも「家庭でも続けています」と伝えると、支援の方向がそろいやすく、より効果的なサイクルになります。
心理学的にも、成功体験を繰り返し共有することは自己効力感(=自分にはできるという感覚)を高める効果があるとされています。
つまり、ママと先生が「子どものできたこと」をつなげてあげるだけで、子どもは自然と自信を持ち、前向きに学校生活を送れるようになるんです。
ADHDの1年生ママが「心をすり減らさない」ためのメンタルケア
ADHDのある子を育てるママたちは、毎日ほんとうによく頑張っています。
朝の支度、忘れ物の確認、学校でのトラブル対応、連絡帳チェック…。
気がつけば1日が終わっていて、「今日も怒ってばかりだったな…」と自己嫌悪に陥る夜もありますよね。
でも忘れないでほしいのは、ママの心の安定こそが、子どもの安心のベースになるということ。
「ちゃんとしなきゃ」と頑張りすぎるより、“ママが笑顔でいられること”が最大の支援なんです。
ここでは、心が疲れたときに立ち止まるサインや、頼れるつながり・支援先、そして「完璧じゃなくていい」と思える“ゆる支援マインド”を紹介します。
「頑張りすぎ」サインを見逃さない!ママが疲れたときのサイン
ADHDの子育ては、毎日が小さなトラブルの連続。
何度言っても同じことを繰り返されたり、予測不能な行動に振り回されたり。
気がつくと、心も体もクタクタになっていることがあります。
でも、ママの中で出てくる「頑張りすぎサイン」に気づくことが、立ち止まる第一歩です。
こんなサイン、出ていませんか?
- つい怒鳴ってしまって、あとで自己嫌悪になる
- 夜、涙が出て止まらない
- 何をしても楽しく感じられない
- 子どもが話しかけても「もういい加減にして」と言いたくなる
- 「私がダメな親だから」と自分を責める
これらは、「もう限界に近いよ」という心のSOSです。
そんな時は、「ちゃんとしなきゃ」と頑張るより、“立ち止まる勇気”を持つことが大切。
たとえば、
- 夕食をお惣菜にする
- 宿題を“今日はやらなくていい日”にする
- ママだけお風呂にゆっくり浸かる
たったそれだけでも、心の余裕は取り戻せます。
“頑張るより、休む”ことも立派な子育てなんです。
同じ悩みを抱えるママとつながる方法
「私だけがうまくいってない気がする…」
そう感じること、ありませんか?
でも実際は、同じように悩んでいるママたちはたくさんいます。
孤独を感じやすいのは、話せる相手がいないからなんです。
そこでおすすめなのが、“つながりの場”を持つこと。
こんな方法があります:
- 地域の発達支援サークルや親の会に参加する
→ 同じ特性をもつ子どもの親と情報交換ができる - SNS(X・Instagramなど)で共感アカウントをフォローする
→「うちも一緒!」という声に救われることも - オンラインコミュニティに参加する(例:発達障害ママ向けコミュニティ、LINEグループなど)
顔を出さなくても、コメントやメッセージのやりとりだけでもOK。
「私だけじゃない」と思える瞬間が、心の支えになります。
また、他のママの体験談を聞くことで、“家での関わり方のヒント”をもらえることもあります。
悩みを共有することは弱さではなく、「一緒に子どもを支える仲間づくり」なんです。
困ったときは専門家に相談を!頼れる支援先まとめ
ママ一人で抱え込まなくていい――そう言われても、どこに相談すればいいのか分からないこと、ありますよね。
ここでは、ADHDの子育てで頼れる代表的な支援先を紹介します。
学校の先生・スクールカウンセラー
学校での様子を把握している先生にまず相談を。
担任だけでなく、特別支援コーディネーター(学校に1人はいる支援担当)にも話すと、支援の方向を整理してくれます。
スクールカウンセラーは、親の気持ちを整理するサポートもしてくれますよ。
発達支援センター・子育て支援センター
各自治体にある公的な機関で、発達に関する無料相談を受けられます。
心理士や作業療法士などの専門職がいて、行動の原因や家庭での工夫を一緒に考えてくれます。
小児科・発達外来
行動や集中力、睡眠などに心配がある場合は、小児科や発達外来でも相談できます。
必要があれば、医師から専門機関への紹介状をもらえます。
薬の選択肢や診断の有無も含め、正確な情報を得ることが大切です。
相談は、早ければ早いほど支援につながります。
「こんなこと聞いていいのかな?」と思っても大丈夫。
どんな小さなことでも、まずは一歩踏み出してみましょう。
ADHDの子育ては「完璧じゃなくていい」——共に成長する視点
ADHDのある子を育てていると、他の子と比べて落ち込んでしまうこと、ありますよね。
「なんでうちの子だけ…」「どうして普通にできないの?」と涙が出る夜もあると思います。
でも、“できないこと”より“昨日よりできたこと”に目を向けてみてください。
昨日は怒られていたのに、今日はちょっとだけ我慢できた。
昨日は登校を渋っていたのに、今日は玄関まで行けた。
その一歩こそが、子どもの成長の証です。
そして、ママ自身も同じ。
怒りすぎた日があっても、「明日は少しやさしく声をかけてみよう」と思えたら、それも立派な前進です。
心理学では、「親と子どもは共に成長する存在」と言われます。
子どもの発達を支える過程で、ママ自身も「待つ力」「信じる力」「折り合いをつける力」を育てているんです。
完璧を目指す必要はありません。
むしろ、“ゆるく・笑顔で・できる範囲で”関わることが、ADHDの子には一番の安心になります。
心が少し楽になる言葉:
「うまくいかない日があっても大丈夫」
「明日はまた、ちょっとだけ前へ」
その繰り返しが、親子の関係を強くしていきます。
よくある質問(FAQ)
ADHDの1年生を育てていると、次から次へと新しい「?」が出てきますよね。
「お薬っていつから考えるの?」「支援級に入れた方がいいの?」「集中力を伸ばすには何をすれば?」など…。
ここでは、ママたちから特によく寄せられる質問に答えるQ&A形式でまとめまし
ADHDの1年生、薬は必要?医師に相談すべきタイミング
まず多くのママが悩むのが、「薬を使うべきなのか」という問題です。
結論から言うと、薬は“最後の手段”ではなく、“支援のひとつ”として考えることが大切です。
ADHDのお薬(主に中枢神経刺激薬や非刺激薬)は、脳内の伝達バランスを整え、
集中力や衝動のコントロールをサポートするものです。
ただし、「薬を飲めばすべて解決」ではないという点を理解しておきましょう。
医師に相談すべきタイミングは、次のようなサインがあるときです:
相談を考えたいサイン
- 授業中に立ち歩きやおしゃべりが止められず、本人も「怒られるのがつらい」と落ち込んでいる
- 忘れ物や集中切れが続き、家庭学習がほとんど進まない
- 感情の爆発が頻発し、家族も疲れ切っている
- 先生からも「医療的なサポートを検討してみては」と提案された
これらが重なってきたら、小児科や発達外来で一度相談してみましょう。
医師は、家庭や学校での様子を聞き取りながら、
「環境調整だけで対応できるか」「薬を試した方が本人の負担が減るか」を丁寧に見てくれます。
ポイントは、“親が焦らず、本人の生活を楽にしてあげることを目的に考える”こと。
薬を使う・使わないよりも、“どんな支援が今の子に合っているか”を一緒に探すことが大切です。
ADHDの1年生でも支援級を使わずに通える?判断のポイント
「うちの子、支援級に入れた方がいいのかな?」
これも多くのママがぶつかる悩みです。
結論から言うと、ADHDの特性があっても通常級で通う子はたくさんいます。
ただし、「支援級=特別扱い」ではなく、“子どもが安心して学べる環境を選ぶ”ための選択肢の一つと考えるのがおすすめです。
判断のポイントはこの3つ:
- 授業にどれくらい参加できているか
→ 授業中に席を離れても、先生のフォローで戻れるなら通常級での対応も可能です。 - 友達関係で大きなトラブルがないか
→ 周囲が理解してくれる環境なら、無理に変える必要はありません。 - 本人が「学校が楽しい」と言えているか
→ これが最重要ポイント。毎日つらそうなら、支援級や通級を検討してもOKです。
支援級では、少人数で落ち着いた環境の中、ペースに合わせた学習やソーシャルスキル練習が受けられます。
また、通常級+通級(週1~2回)という併用パターンも増えています。
どちらが正解ではなく、“その子が笑顔で過ごせる形”がベスト。
進級ごとに見直すこともできるので、担任・支援コーディネーター・家庭でよく話し合って決めましょう。
家でできる集中力アップ遊び3選【ADHD対応】
「集中できない」「すぐ気が散る」という悩みも、ADHDの1年生あるある。
でも、ゲーム感覚で楽しみながら、“集中の持続時間”を少しずつ伸ばしていくことはできます。
ここでは、家庭でもすぐ始められる遊びを3つ紹介します。
① タイマー集中チャレンジ
キッチンタイマーを使って「3分だけ○○する!」というミッションを出します。
最初は短い時間でOK。終わったら「やり切れたね!」と笑顔でほめてあげましょう。
“終わりが見える安心感”が集中の第一歩になります。
② ストロー通し or ビーズ通し
手先を使う細かい作業は、自然と集中力を育てます。
特にストローを切って通す遊びは、100均素材でできるのでおすすめ。
完成したら「ネックレス」や「作品」として飾ることで達成感もアップします。
③ 音まねゲーム(リズム集中法)
親が手拍子をして「トントン・パン」とリズムを出し、子どもが同じリズムをまねする遊びです。
リズムを聞く力・待つ力・再現する力が育ち、ADHDの子の集中+抑制力トレーニングになります。
どれも遊びの中で「できた!」を積み重ねることが大切。
“集中できた=ほめられた”という成功体験が、次の意欲につながります。
まとめ|ADHDの1年生が笑顔で学校生活を送るために
小学校1年生のADHDの子どもたちは、毎日たくさんのことを頑張っています。
授業で座って話を聞くこと、時間を守ること、友達と遊ぶこと――。
大人にとっては当たり前のように見えることでも、彼らにとっては一つひとつが大きな挑戦なんです。
そして忘れてはいけないのは、ADHDの子の「困りごと」は努力不足ではなく、脳の特性によるものということ。
集中が途切れやすかったり、衝動的に動いてしまったりするのは、「わざと」ではなく「うまくコントロールできないだけ」。
その特性を理解してあげるだけで、ママの見方も少しずつ変わっていきます。
「家庭での関わり」が“学校が楽しい場所”に変える第一歩
学校生活の中でつまずくとき、子どもは「もう行きたくない」「どうせ怒られる」と感じてしまうことがあります。
そんな時こそ、家庭の中での関わり方が大きなカギになります。
家庭は、子どもにとって“安心して失敗できる場所”であることが何より大切。
学校でうまくいかなくても、「大丈夫、次があるよ」「できたこともあったね」と受け止めてもらえるだけで、
子どもは少しずつ元気を取り戻します。
たとえば、
- 朝の支度をタイマーで楽しく競争ゲームにしてみる
- 宿題を5分ずつ区切って「集中チャレンジ」タイムにする
- うまくいかなかったときは「ここまで頑張れたね!」と過程を認める
こうした小さな工夫が積み重なることで、「学校ってちょっと楽しいかも」という気持ちが芽生えます。
そしてその気持ちこそが、ADHDの子が前に進むための一番のエネルギーになります。
「昨日よりちょっとできた!」を一緒に喜ぶ日々を大切に
ADHDの子育てでは、「普通にできて当たり前」という基準を手放すことがとても大切です。
他の子と比べて落ち込むよりも、“その子のペースでの小さな前進”を一緒に喜ぶこと。
たとえば、
- 昨日は忘れ物が3つだったけど、今日は1つ減った
- 授業で最後まで座っていられた時間が、昨日より1分長かった
- トラブルのあとに「ごめんね」が言えた
そうした小さな変化に気づいて「すごいね!」「昨日より進んだね!」と伝えることで、
子どもは“自分を信じる力(自己肯定感)”を育てていきます。
実はこの“昨日よりちょっとできた!”という積み重ねが、
将来的に社会で生きる力、学び続ける力へとつながっていくんです。
ママの笑顔が、子どもにとっての安心のサイン
ADHDの子を育てる毎日は、想像以上にエネルギーが必要です。
忘れ物、トラブル、イライラ…そんな日々の中で、
「私の育て方が悪いのかな」と自分を責めてしまうママも少なくありません。
でも、どうか覚えておいてください。
ママの笑顔こそが、子どもにとって最大の安心であり、何よりの支援です。
完璧にこなそうとしなくていいんです。
怒ってしまった日があっても、「明日は少しやさしく声をかけよう」と思えるだけでOK。
家が“安心できる場所”であり続けることが、何よりの土台になります。
心理学的にも、家庭で安心感を得られる子どもは、外でのストレスに強く、回復も早いことがわかっています。
つまり、ママの安定=子どもの安定なんです。
だからこそ、「ちゃんとしなきゃ」ではなく、
「まぁいっか」「今日はこれでよし」に切り替えることを、ぜひ自分に許してあげてくださいね。
以上【ADHDの1年生が学校生活を楽しむための親の関わり方】でした


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