「もう限界…」そんなママが見つけた“音楽”という救い
「今日もまた怒ってしまった…」「うちの子、なんでこんなに言うこと聞いてくれないの?」
――そんなふうに、自分を責めたことはありませんか?
特に自閉症の子どもを育てているママたちにとって、日々の生活はまるで“終わりのないトンネル”のように感じられることがあります。言葉のやりとりが難しかったり、思い通りにいかない行動が続いたり、周囲の視線や比較に傷ついたり……。育児書どおりにいかない現実に、心が折れそうになる日もきっとあったはずです。
でも、そんな中である日ふと「音楽」という小さなきっかけが、ママと子どもに大きな変化をもたらしたとしたら――?
たとえば、リズムに合わせて体を動かした瞬間に、子どもがパッと笑顔になった。
その笑顔に、思わずママの肩の力が抜けた。
「この子にも、こんなに楽しそうな顔ができるんだ」
「私、今日だけは怒らなかったかも」
そんな経験を重ねていくうちに、気づいたんです。
“完璧な育児”じゃなくてもいい。“通じ合える時間”があるだけで、少しラクになるんだなって。
しかもリトミックは、専門家の間でも発達支援の一環として注目されていて、科学的にも意味のあるアプローチなんです。言葉がうまく出なくても、音と動きでコミュニケーションができる。感覚過敏な子も、自分に合った音の刺激なら心地よく感じられる。つまり、音楽は「できないことを補う」だけじゃなく、「できることを広げてくれる」ツールでもあるんですね。
もちろん、「音楽ってなんか難しそう」「リトミックって特別な人がやるものでは?」と思っていたママも多いでしょう。でも実は、おうちでもスマホ1台でできるくらい、ハードルは低いんです。
この記事では、そんな音楽の力=リトミックを通じて、ママが見つけた“ラクになるヒント”をたっぷりご紹介します。育児がちょっとだけ楽しくなるヒント、きっと見つかるはずです。
\ここまでのまとめ/
- 自閉症児育児の悩みやイライラは、誰もが経験する自然なもの
- 音楽(リトミック)が、親子のストレスをやわらげる“新しい関わり方”として注目されている
- 言葉がなくても心がつながる体験は、ママの心を軽くしてくれる
- リトミックは、専門的で難しいものではなく、日常に取り入れやすい手軽な支援法
- この記事では、実例やメリット、おうちでの実践法まで、すぐに使える情報をたっぷり紹介
音楽で育児が変わる!?リトミックが自閉症児ママに選ばれる理由
リトミックってなに?3行でわかる簡単解説
「リトミックって、聞いたことはあるけど正直よくわからない…」というママも多いかもしれません。でも、難しく考えなくて大丈夫です!
リトミックとは、音楽に合わせて体を動かすことで、子どもの心と体の発達をうながす教育法です。
具体的には、「リズムに合わせて歩く」「音の合図で止まる」「歌いながら手遊びする」など、遊び感覚で楽しみながら学べるのが特徴。
とくに、自閉症スペクトラムの子どもたちのように、「言葉でのやり取りが難しい」「感覚の敏感さに差がある」といった特性をもつ子にとって、音や動きという“非言語のコミュニケーション”は大きな助けになるんです。
どうして“自閉症児にぴったり”って言われるの?驚きの理由3選
リトミックが自閉症児の育児に向いている、と言われる理由にはいくつかあります。ここでは、特に注目すべき3つのポイントを紹介します。
① 言葉を使わなくても、やりとりができる
自閉症のある子どもは、言葉の理解や発語がゆっくりだったり、会話でのやりとりが苦手なことがあります。
でも、リトミックは音と動きがメインなので、言葉がなくても参加OK。たとえば、「トントン♪」という太鼓の音を真似するだけでも、それが立派な“コミュニケーション”になるんです。
「ことばがなくても、この子とつながれる!」と感じた瞬間、それだけでママの安心感はぐっと高まります。
② 感覚遊びがぴったりハマる!
自閉症児の中には、音や光、触覚などに強いこだわりや敏感さ(または鈍感さ)をもつ子がいます。
リトミックは、音の大きさ・速さ・高さなどを体で感じながら遊ぶので、感覚の刺激が自然に入ってくる仕組みになっています。
たとえば、静かな音に安心する子には優しいメロディーを、リズムが大好きな子にはビートの効いた曲を使うなど、子どもの“好き”に合わせて調整できるのも魅力。
③ “予測できる構造”が安心を生む
自閉症の子どもたちは、予測できない状況に不安を感じやすいという特性があります。
でも、リトミックは「始まりの音楽」「活動の順番」「終わりのあいさつ」など、構造がはっきりしていることが多いため、子どもも安心して取り組めます。
音楽の合図で動いたり止まったりすることで、ルールや順番を自然に学べる点でも、生活スキルの基礎づくりに役立つんです。
\ここまでのまとめ/
- リトミックとは、音楽に合わせて体を動かしながら心身の発達をうながす教育法
- 言葉が出にくい子でも“音と動き”でコミュニケーションがとれるから、自閉症児との相性がいい
- 感覚への刺激を自然に取り入れられ、子どもの“好き”に合わせて調整しやすい
- 活動の流れが決まっているから、予測しやすく安心して取り組める
「私、変われたかも」リトミックが教えてくれた3つの育児のヒント
リトミックを取り入れてみて、変わったのは子どもだけじゃありません。
実は、ママ自身の心にも少しずつ変化が訪れるんです。
「なんか、私ちょっと前より穏やかかも…」そんなふうに、自分の変化にふと気づく瞬間があるんですよね。
ここでは、実際にリトミックを育児に取り入れているママたちから聞こえてきたリアルな“気づき”を、3つご紹介します。
① 言葉がなくても“心がつながる”って感じた瞬間
自閉症のあるお子さんを育てるママの多くが感じているのが、「この子と、ちゃんと心が通じ合っているのかな…?」という不安。
言葉のやり取りがうまくいかないと、「気持ちが伝わらない」「何を考えてるのかわからない」と感じてしまうのも無理はありません。
でも、リトミックを通して、そんな“見えないつながり”を感じられる瞬間がやってきます。
たとえば、一緒に手拍子していたら、ふと子どもと目が合って、ニコッと笑ってくれた。
太鼓をポンポン叩いていたら、同じリズムで返してくれた。
そんなささいなやりとりが、「あ、この子、ちゃんと私を見てる」「私たち、通じ合ってるんだ」という実感につながるんです。
言葉がなくても、音と動きで心が通じ合う――これは、子どもだけでなくママにとっても大きな安心感になります。
② 音楽でイライラをリセット!?ママ自身のストレス対策にも◎
子どもの癇癪(かんしゃく)や予測不能な行動が続くと、どんなママだって心がすり減ります。
毎日がんばっていても、つい怒ってしまったり、自分を責めたり…「なんでこんなにイライラするんだろう」って、自己嫌悪に陥ることもありますよね。
でも不思議なことに、リトミックをしているときだけは、なぜか怒らなくて済むという声が多いんです。
それはなぜかというと、音楽にはリズムで呼吸を整えたり、気持ちをリセットする力があるから。
しかも、親子で同じリズムを楽しむことで、“対立”じゃなく“共感”の関係に自然と切り替わるんですよね。
「音楽に合わせて一緒に動いていたら、気づいたら笑ってた」
「子どもが思うようにやってくれなくても、“まあいいか”と思える」
そんなふうに、リトミックはママの気持ちをやわらかくしてくれる、心のクッションにもなるんです。
③「できた!」が親子の笑顔を生む。小さな成長が大きな自信に
自閉症児の育児では、「これができた!」「成長した!」と感じられる瞬間がなかなか見えにくいことがあります。
周りの子と比べてしまって落ち込んだり、目に見える成果を求めて焦ってしまったり…。
でも、リトミックでは違います。
たとえば、「リズムに合わせて体を揺らせた」「音に反応して止まれた」――それだけでもう立派な“できた!”なんです。
この“できた”は、誰かに評価されるためのものじゃなくて、親子が一緒に感じられる体験。
ママも「うちの子、ちゃんと反応してくれた!」と笑顔になれるし、子ども自身も「楽しかった!」という気持ちが自信の土台になっていきます。
小さな成功体験を繰り返すことで、「やってみようかな」「できるかも」という前向きな気持ちが育ち、親子の自己肯定感がゆっくりと高まっていくんです。
\ここまでのまとめ/
- リトミックを通じて“言葉のいらない心のつながり”が生まれることで、ママの不安が和らぐ
- 音楽のリズムがママ自身のストレスをリセットしてくれ、育児の余裕を生む
- 「できた!」という小さな成功体験が親子の自信と笑顔につながる
- リトミックは、子どもだけでなくママの心にも優しく寄り添ってくれるツール
自宅で簡単にできる!発達支援にもつながる“おうちリトミック”実例7選
「リトミックって、教室に通わないとできないんじゃないの?」と思っていたママも、実は意外と多いはず。
でも実は、おうちでもできる簡単なリトミックはたくさんあるんです!
ここでは、専門的な道具も技術もいらない、今日からすぐできる“おうちリトミック実例”を7つご紹介します。
しかもこれらの活動は、楽しさだけじゃなく、発達支援の視点からもとても効果的。
遊びながら「社会性」「感覚統合」「集中力」など、さまざまな力を育てられます。
① リズムに合わせて歩く、ジャンプする
お気に入りの音楽を流して、一緒に歩いたりジャンプしたりするだけ。
「そんなことでいいの?」と思うかもしれませんが、音に合わせて体を動かすことで“リズム感”や“ボディイメージ”が育ちます。
音楽アプリやYouTubeなどを活用すれば、ジャンルも豊富。速いテンポ・ゆっくりテンポを使い分けてみるのも◎。
ポイントは、大げさなくらい楽しそうにやってみせること。ママが笑顔で体を動かせば、子どもも真似しやすくなりますよ!
② まねっこダンスで“アイコンタクト”を引き出す
ママの動きを真似する遊びは、模倣スキルや“他人を意識する力”を育てるのにピッタリ。
たとえば「手を上に〜」「くるくる回って〜」など、簡単な動きを一緒にやってみるだけでもOK。
特に、自閉症の子どもはアイコンタクトが苦手なことも多いので、動きを通じて「ママの顔を見る」機会を増やすのがポイント。
音楽にのって動きながら、「じーっ」「ニコッ」と目が合う瞬間を大切にしてみてください。
③ おもちゃ楽器でリズム打ち
100均でも手に入るタンバリンや鈴、手作りの太鼓などを使って、リズムに合わせてトントン♪。
これはただの遊びに見えて、実は手先の発達・聴覚刺激・タイミングを合わせる力など、たくさんの要素がつまっているんです。
「大人がリズムを刻む → 子どもが真似する」という流れで、順番やターン交代の練習にもなりますよ。
④ 季節の歌と簡単な手遊びの組み合わせ
「ちょうちょ」「たなばたさま」「どんぐりころころ」など、季節感のある童謡と手遊びを組み合わせてみましょう。
言葉が出にくい子でも、メロディーにのせて動くことで自然と発語がうながされることがあります。
また、歌詞に合わせて動くことで、言葉と動作のつながりも学べます。
何より、親子で一緒に歌って笑う時間は、コミュニケーションの第一歩としてとても大切です。
⑤ 音の強弱・高低で“聞く力”アップ
「大きな音〜!」「小さな音〜♪」など、音の違いを楽しむ遊びは、集中力や聴覚の切り替えにとても効果的です。
たとえば、「ドーン!」の音でしゃがんで、「チリン♪」の音でジャンプする、といったルールを加えると、ルール理解や反応のタイミングを学ぶ遊びにもなります。
「聞く」ことは、今後の生活や学習の基盤。遊びながら鍛えていけるのがリトミックの魅力です。
⑥ 絵カード×音楽で“見て・聞いて”参加する
動物の絵カードや、食べ物・乗り物カードなどを使って、「〇〇のうた」に合わせて当てっこゲーム!
「♪ぞうさん、ぞうさん〜」と歌いながら、ぞうのカードを見せたり、子どもに選ばせたり。
これにより、視覚・聴覚・認知の統合=“感覚統合”が自然にうながされます。
感覚刺激が偏りやすい子にも、多感覚を使って参加できる環境は安心感にもつながります。
⑦ タイマー代わりに音楽を活用(例:片づけソング)
最後におすすめなのが、「音楽をタイマーがわりに使う」テクニック。
たとえば「お片付けのうた」を流したら、その曲が終わるまでにおもちゃを片付ける…というルールを取り入れると、生活の流れ(ルーティン)が定着しやすくなるんです。
「今から何をするのか」が音でわかると、見通しが苦手な子どもにも安心感が生まれます。
言葉だけの指示では難しかった子も、音楽の合図でスムーズに行動できることも多いですよ!
\ここまでのまとめ/
- おうちリトミックは、特別な道具なしで今日からできる遊びがたくさん
- 歩く・跳ぶ・叩くなどの動きは、発達支援の要素が自然に詰まっている
- まねっこやルールのある遊びで、社会性や集中力も育てられる
- 音楽を生活に取り入れることで、ルーティン化や感覚支援にも効果的
- 「遊びながら発達をサポートする」ことが、ママにも子どもにも無理のないスタイル
専門家も太鼓判!リトミックがもたらす5つのうれしい効果
リトミックって、ただ楽しいだけじゃないんです。
実は、子どもの発達を多方面からサポートしてくれる「教育的な効果」がたっぷり詰まっているんです!
しかもその効果は、専門家の間でもしっかり認められていて、療育や特別支援の現場でも取り入れられるほど。
ここでは、ママたちからも実感の声が多い「リトミックがもたらす5つのうれしい効果」をご紹介します。
① 言葉に頼らず“自己表現”できるように
自閉症の子どもは、言葉でのやり取りが苦手だったり、気持ちをうまく伝えられないことがあります。
でも、リトミックでは「音」「リズム」「体の動き」を使って表現できるので、言葉がなくても気持ちを出すチャンスが生まれるんです。
たとえば、好きな曲に合わせてニコニコ踊る、音楽に乗って全身で表現する――それが、子どもにとっての「伝える」方法なんですね。
つまり、リトミックは“自己表現の第一歩”を応援してくれる時間でもあるんです。
② 感覚がグチャグチャ…を整える“感覚統合”へのアプローチ
「音が大きすぎてイヤ!」「服のタグが気になって集中できない」など、感覚の過敏さ・鈍さに悩むお子さんも多いですよね。
そんな子たちにとって、感覚のバランスを整える「感覚統合」はとても重要な課題。
リトミックでは、聴覚(音)、触覚(楽器)、視覚(動き)など複数の感覚を同時に使うので、感覚統合をやさしく促す活動として注目されています。
しかも、音楽の心地よさがあることで、“感覚への苦手意識”を感じにくいのがポイント。
楽しく遊んでいるうちに、感覚が整理されていく――これって、すごく大きな支援ですよね。
③ 遊びながら“社会性”が自然に育つって本当?
「順番が守れない」「他の子に興味を持たない」など、社会性の発達に心配を感じているママも多いはず。
でも、リトミックには「まねっこ」「ターン交代」「一緒に動く」など、社会性を学ぶ場面がたくさんあるんです。
たとえば、「ママがやったから、次はぼくね」と順番を交代したり、同じ音楽に合わせてみんなで動く体験を通して、“人と一緒にいる楽しさ”や“相手を意識する力”が自然に育ちます。
大人が教え込まなくても、遊びの中で“人との関わり”を学べるのがリトミックの魅力なんです。
④ 集中できる時間が増える秘密はリズムにあった!
「すぐどこかへ行っちゃう」「集中力が続かない」――そんなお悩みにも、リトミックが力を発揮します。
音楽には、「始まり」「盛り上がり」「終わり」といった明確な流れや構成があります。
この流れに乗ることで、子どもは“何をする時間か”を自然に理解しやすくなるんです。
また、リズムの繰り返しには、注意を引きつける力や安心感を生む効果も。
子どもが「次は何がくるか」を予測できるようになることで、結果的に集中できる時間が少しずつ増えていくんです。
⑤ 親子の距離がグッと縮まる「楽しい育児」のきっかけに
育児って、どうしても「指示」や「注意」が多くなりがち。
でも、リトミックの時間は、そんなコミュニケーションから少し離れて、“一緒に楽しむ”ことに集中できるんです。
「子どもが笑ってくれた!」「自分も楽しかった!」そんな経験は、親子の関係にポジティブな影響を与えてくれます。
また、子どもの新しい一面を見られたり、うまく反応できた瞬間を喜べたりすることで、ママ自身の自己肯定感もアップします。
リトミックは、単なる音楽遊びではなく、“親子の心をつなぐ時間”そのものなんですね。
\ここまでのまとめ/
- 音や動きで表現することで、言葉がなくても“自己表現”できるようになる
- 複数の感覚を使うことで、感覚の偏りや不安をやさしく整えてくれる
- 順番・まねっこ・交代などの遊びの中で、社会性が自然に育まれる
- リズムの繰り返しが安心感を生み、集中力や注意力がアップ
- リトミックの時間が“親子の関係”そのものをやさしく変えてくれる
「うちの子には無理かも…」と感じたときに読んでほしい話
リトミックに限らず、子どもに新しいことを試してみようとするとき、ママの心にふとよぎるのが――
「うちの子には無理かもしれない」という不安。
わかります。ママはもう十分がんばっているし、毎日の育児のなかで小さなチャレンジをするだけでも大きな勇気が必要なんですよね。
でももし、少しだけその考えを緩めてみたら、今よりずっと“ラクで楽しい子育て”になるかもしれません。
「できなくてもいい」その姿こそが大切な一歩
リトミックの時間、周りの子がノリノリで体を動かす中、自分の子は固まったまま…。
そんな光景を見ると、「うちの子、やっぱり無理だったかも」と落ち込む気持ち、すごくよくわかります。
でもね、その場に“いる”だけでも、実はすごい一歩なんです。
参加してみようとしたこと、音に耳を傾けたこと、ママと一緒にそこにいたこと――それだけで立派な成長。
「動けなかった」ではなく、「その場にいたことが“できたこと”」なんです。
私たちはつい、何か“目に見える成果”を求めてしまいがちだけど、発達の凸凹がある子のペースはそれぞれ。
「できない」は失敗じゃないし、「やってみようとした気持ち」こそが一番大切なことです。
「向いてない」じゃない。「今は気分が乗らないだけ」かもしれない
子どもって、その日の体調や気分で反応がガラッと変わります。
昨日はあんなにノリノリだったのに、今日は完全スルー。そんなこと、日常茶飯事ですよね。
だからこそ、「この子にはリトミック向いてない」と決めつけないでほしいんです。
「今日はたまたま乗らなかっただけかも」くらいのゆるさでOK!
自閉症のある子どもたちは、切り替えや初めての環境が苦手なことが多いので、何回か繰り返して安心感が育ってくることも珍しくありません。
ママも「うまくいかなかった=失敗」と思わず、“うまくいかない日もあるのが普通”くらいの気持ちで向き合えると、心がラクになりますよ。
“完璧ママ”より“楽しいママ”でいい。失敗OKの子育てにしよう
子どもの将来を思うあまり、「ちゃんと育てなきゃ」「この子のために正しくやらなきゃ」と肩に力が入ってしまうことってありますよね。
でも、子どもにとって一番の支えになるのは、正しいことを言うママではなく、“楽しい気持ちでそばにいてくれるママ”だったりします。
リトミックも、「ちゃんとできるかどうか」よりも、親子で笑いながら過ごすことそのものが宝物なんです。
音がズレても、踊りが変でもOK。“できた”より“楽しめた”を大切にする時間が、親子の心をつなぎます。
そして何より、ママ自身が「こんな自分でもいいんだ」と思えることが、育児を続けていく上でとても大切。
完璧を目指すより、「今日はちょっと楽しかったな」と思える日が1日でも増えたら、それで充分です。
\ここまでのまとめ/
- リトミックに“上手くやること”は求められていない。そこに“いるだけ”でも立派な第一歩
- 子どもの反応が薄くても、それは“向いていない”のではなく“今は気分が乗らないだけ”かもしれない
- 育児に正解はない。完璧を目指すより、“親子で楽しむ時間”を増やしていくことが大切
- ママがラクになれば、子どもも自然と笑顔になる。リトミックはそのきっかけになるひとつ
リトミックを続けるコツは「がんばらないこと」!?注意点と工夫まとめ
「リトミックって楽しそう!」「家でもやってみたい!」と思って始めてみたけれど…
いざやってみると、「あれ?全然のってくれない」「私、間違ったことしてる?」と不安になってしまうママもいるかもしれません。
でも、大丈夫。
リトミックに“正解”はありません。大切なのは、続けることでもなく、“心地よくやれること”を見つけること。
ここでは、リトミックを無理なく続けるためのちょっとしたコツと注意点を3つに分けて紹介します。
「やらなきゃ」じゃなく「やりたくなる」関わり方を、一緒に見つけていきましょう。
「やらせる」じゃなく「楽しむ」が成功のカギ
よくある落とし穴が、「ちゃんとやらせなきゃ」という気持ちになってしまうこと。
でもリトミックは、“型にはめる教育”ではなく、“自由に楽しむ表現”が目的なんです。
たとえ動きがバラバラでも、途中で集中が切れてもOK!
ママが「もっとこうして!」と指示するよりも、一緒にリズムを感じて笑っている姿のほうが、子どもにとっては安心で楽しい時間になります。
特に自閉症の子は、「やらされてる」と感じるとスッと気持ちが引いてしまうことも。
だからこそ、“やらせる”より“一緒に楽しむ”スタンスが成功のポイントなんです。
音が苦手な子への配慮も忘れずに。音量と環境がポイント
自閉症のある子どもには、音に敏感だったり、特定の音が苦手だったりする感覚の特性がある場合があります。
リトミックは“音”を使う活動だからこそ、「楽しい」だけでは済まないこともあるんですね。
そこで大切なのが、音量や音の種類、スピーカーの位置などを子どもの反応に合わせて調整すること。
たとえば、
- スピーカーを子どもから離す
- 高音が苦手ならピアノや木琴の音に変える
- 音量を小さくして始めて、様子を見ながら上げていく
など、“快適に感じる環境”をつくることが、リトミックを嫌いにさせないカギになります。
また、静かな場所や、音の反響が少ない部屋で行うのもおすすめ。
ママが「うるさくないかな?」「落ち着いてるかな?」と気にかけてくれているだけで、子どもは安心して参加しやすくなります。
家族みんなでやれば楽しい!“ひとりで抱えない育児”へ
リトミックは、ママと子どもだけでやるもの…と思っていませんか?
実は、パパや兄弟、家族みんなで取り組むと、さらに効果が広がるんです。
たとえば、パパがタンバリンを叩いたり、お兄ちゃんがダンスの見本をやってくれたりすると、子どもにとっても「家族みんなで楽しむ時間」に変わります。
これって、ママにとってもとても大きな支え。
「全部私がやらなきゃ」と思わなくてもいいし、育児を“共有できる楽しさ”が生まれます。
しかも、家族で同じ経験をすることで、子どもの成長を“みんなで見守れる関係”が自然にできていきます。
ママの負担が軽くなることは、リトミックを長く続けるためにもとっても大事なポイントなんです。
\ここまでのまとめ/
- リトミックは“楽しむこと”が何よりも大事。「やらせる」ではなく「一緒に笑う」時間にしよう
- 音が苦手な子には音量・種類・環境を配慮して、“イヤにならない工夫”が大切
- パパや兄弟も巻き込めば、ママの負担が減って“家族みんなの時間”になる
- “がんばりすぎない”ことが、リトミックを長く続ける一番のコツ!
どこで始める?忙しいママでも安心のリトミック導入ガイド
「リトミック、ちょっと興味あるかも。でも、どうやって始めればいいの?」
そんなママのために、ここでは忙しくてもムリなく始められる“3つの選択肢”をご紹介します。
子どもの性格やママのライフスタイルに合わせて選べるように、それぞれのメリットや注意点もまじえて解説しますね。
「教室に通うのはちょっと…」という方でも、おうちでできる方法もあるので安心してください!
公共施設の無料リトミック教室を活用しよう
まずおすすめしたいのが、地域の児童館や発達支援センターなどで開催されている“無料のリトミック教室”です。
【メリット】
- 費用がかからない(または数百円程度)
- 療育に理解のある講師が多く、発達特性への配慮がされている
- 他の親子と関われる場にもなるので、「同じような悩みを持つ仲間」に出会える可能性も◎
【注意点】
- 地域によっては枠がすぐ埋まるので、事前予約が必要なことが多い
- 人見知りや感覚過敏のあるお子さんの場合、慣れるまでに時間がかかることも
はじめは見学だけでもOKなところが多いので、「まずは雰囲気を見てみる」くらいの気軽な気持ちで参加してみましょう。
おうちで完結!オンライン講座という新しい選択肢
最近増えているのが、Zoomなどを使って自宅で参加できる“オンラインリトミック講座”。
「人がたくさんいる場所はまだ不安…」「兄弟がいて外出が難しい」というママにもぴったりです。
【メリット】
- 自宅で参加できるので、子どももママも安心感◎
- 場所移動がないので、時間の節約にもなる
- 療育の専門家が監修しているものも多く、発達支援にも配慮された内容が豊富
【注意点】
- 集中力が続かない場合は、途中で中断してもOKという“柔軟さ”が大事
- ネット環境やデバイス(スマホ・タブレットなど)の準備は必要
また、録画視聴ができるサービスもあるので、その日の子どもの様子に合わせて時間を選べるのが強みですね。
YouTubeや教材で“スキマ時間リトミック”を実現
「スケジュール管理すら難しい…」「空いた時間にちょこっとだけやりたい」
そんなママにおすすめなのが、YouTubeや市販の教材を使った“スキマ時間リトミック”。
【メリット】
- 好きなときに、好きなだけできるので、気負わず始められる
- 無料コンテンツも豊富で、いろいろ試して子どもに合うものが見つけやすい
- お気に入りの曲や先生を見つける楽しさも◎
【注意点】
- 親がある程度リードする必要があるので、完全に“放置してできる”わけではない
- 子どもが動画を見るだけにならないように、一緒に体を動かす工夫が大切
市販のCDつき教材や、親子向けのリトミックブックなどもあるので、手に取ってみて「これならやれそう」と思えるものから始めてみるのがコツです。
\ここまでのまとめ/
- 地域の児童館や支援センターでは、無料や低価格のリトミック教室が利用できる
- オンライン講座なら、移動なし・自宅完結で気軽にスタートできる
- YouTubeや教材を使えば、空き時間に無理なく“おうちリトミック”が楽しめる
- 子どもの様子・ママのライフスタイルに合わせて“無理のない方法”を選ぶのがポイント!
まとめ~イライラしても大丈夫。“音”がくれた親子の育児リズム!
イライラしてもいい。でも、“音”のチカラで育児は変わる
子育てって、毎日が小さなドラマの連続ですよね。
特に自閉症のあるお子さんを育てていると、「なんで伝わらないの?」「今日も怒っちゃった…」と、自己嫌悪のループに入ってしまうこともあると思います。
でも、それはあなただけじゃありません。みんな、悩みながら子どもと向き合っているんです。
そして、そんな日々の中でふと立ち止まり、「音楽を取り入れてみようかな」と思ったこと――それ自体が、もう素晴らしい第一歩です。
リトミックは、子どもが楽しめるだけでなく、ママ自身も“ほっとできる時間”をもたらしてくれるツール。
言葉が通じにくい子とも、音やリズムを通じて「わかり合える瞬間」がちゃんとあるということを、たくさんのママたちが実感しています。
最初からうまくやろうとしなくて大丈夫。
「楽しむ」ことから始めれば、それがいつの間にか親子の宝物になっていく――それが、リトミックのすごいところなんです。
音楽は、特別なものじゃなく、毎日の暮らしのなかにやさしく寄り添ってくれる存在。
育児のすべてを変える魔法ではないかもしれないけれど、あなたとお子さんにとっての“ちょっとした希望のヒント”になるかもしれません。
無理せず、気楽に、自分たちらしく。
そんなリズムで、今日の育児がちょっとラクになるお手伝いが、この記事でできていたら嬉しいです。
以上【「もうイライラしない!」自閉症児を育てるママがリトミックで見つけた育児のヒントとは?】でした
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