学習障害3年生がつまずきやすい理由と家庭でできる学習サポート完全ガイド

「2年生までは何とかなっていたのに、3年生になってから急にわからなくなった…」
そんな違和感を感じていませんか?

実は小学3年生は、学習障害(LD)の特性が一気に表れやすい“分かれ道の学年”
国語の長文、算数の筆算や時間、増え続けるノートの量――
「頑張っているのに結果が出ない」状態に、親も子も疲れてしまいがちです。

でも、それは努力不足でも能力不足でもありません。
つまずく理由には、はっきりとした“理由”と“対処法”があります。

この記事では、
✔ 3年生で急につまずく本当の原因
✔ 家庭ですぐできる具体的な学習サポート
✔ 学校に伝えたい合理的配慮のポイント
を、専門用語を使わず、わかりやすくまとめています。

「うちの子、もしかして…」と感じた今が、支援の始めどき。
読み終わる頃には、「これならできそう」という道筋がきっと見えてきます。

目次

学習障害の子が3年生で急につまずく理由|読み書き・算数の“壁”とは?

3年生になると、これまでより一気に勉強のレベルが上がります。
「なんだか最近つまずきが増えてきたかも…」と感じるママも多いはずです。

実は、小学3年生のタイミングは、学習障害(LD)の特性が表れやすくなる学年なんです。
というのも、3年生では「読む力・書く力・考える力」をまとめて使う場面が増え、勉強が“実技”から“思考型”へ切り替わる時期だからです。

たとえば…

  • 長い文章を読んで内容を整理する
  • 筆算の手順を覚えて正しい位置に書く
  • 時刻や距離など“見えないもの”をイメージする

こうした課題は、LD特性のある子にとって負担が大きくなりがちです。

ここから、教科ごとに「どこでつまずきやすいのか」をわかりやすくお話ししていきますね。

国語の長文読解が難しい原因|LD特性が影響する“読み取りの苦手”

3年生の国語になると、文章の量がぐっと増えます。
そのため、読み書きが苦手な子はここでつまずきやすくなります。

特に、LD(学習障害)のある子は、

  • 指示語(これ・それ・あれ)が何を指しているかわからない
  • 文のつながりが追えず、途中で意味がわからなくなる
  • 言葉のイメージが浮かびにくく、内容が理解しづらい

といった特徴が見られることがあります。

大人は「文章を読めば内容がわかる」と思いがちですが、子どもにとっては
“文章を読む”と“内容を理解する”はまったく別の力なんです。

読み書きが苦手な子は、まず「読むだけで精いっぱい」。
そのため、読みながら内容を理解する余裕がなくなってしまいます。

「うちの子、長文になると急にわからない顔をする…」
そんなときは、決して能力不足ではなく、国語の学習構造そのものがハードルになっているだけと思って大丈夫です。

算数の筆算でつまずく子の特徴|繰り上がり・位取りがわからない理由

算数の筆算って、大人から見れば「ただ手順を覚えればいいだけ」ですが、LD特性のある子にとっては大きな壁です。

筆算は、

  1. 問題を見て
  2. 計算式を書き
  3. 位をそろえ
  4. 繰り上がり・繰り下がりを考えて
  5. 正しく答えを書く

という、ワーキングメモリ(短期的に情報を覚えておく力)をフルに使う作業なんです。

特につまずきやすいのは、

  • 数字の位置がずれてしまう
  • 繰り上がりを書き忘れる
  • 手順を覚えられず途中で混乱する

といったポイント。

視覚的な整理が難しい子にとっては、
「十の位はここ」「一の位はここ」といった見えないルールを頭で整理するのは、とても大変なことなんです。

もし、「計算は頭でできるのに筆算が苦手」という場合は、能力ではなく
“紙に書く形式の筆算そのもの”が合っていないだけの可能性が高いです。

時計・時間・距離が理解しづらい理由|学習障害と“抽象概念”の関係

3年生になると、時計や時間、距離といった“抽象的な概念”が増えます。

そして実は、LDのある子が最もつまずきやすいのがこの分野。

時間や距離って、目で見えないですよね?
大人の私たちですら、感覚で理解している部分が多いものです。

学習障害のある子は、

  • 時間の流れがイメージしづらい
  • 9:40→10:15のような時間の差が計算しにくい
  • 距離や速さのイメージが持ちにくい

といった特徴があります。

これは「頭が悪い」のではなく、目に見えない概念をイメージ化することが苦手だから起きる自然なこと。

もし、お子さんが時間の問題で混乱していたら、
「時計が苦手なのは普通のことなんだ」
「特性が理由だから焦らなくていい」
と安心してあげてください。

書字困難でノートが追いつかない|3年生から急増する“書く量の負担”

3年生でママたちがよく感じるのが「ノートの量が急に増えた!」という変化。
実際、書く量は2年生までとは比べものにならないほど増えます。

書字障害(ディスグラフィア)のある子や、手先の操作が苦手な子は、ここで一気に負担が大きくなります。

よくある様子としては、

  • 文字がゆがむ・読みにくいと言われる
  • 書くスピードが遅くて授業についていけない
  • 板書を写すのがつらく、途中で投げ出したくなる

などがあります。

「頑張れば書けるでしょ?」と思いがちですが、
実はこれは根性や努力ではなく、脳の特性による“書きにくさ” が原因です。

書くことに時間がかかると、子どもは「もう疲れた…」「書きたくない…」と気力を削がれてしまいます。
そのため、ママがサポートするときは、
“どうやったら書きやすくなるか”を一緒に工夫していくことが大切です。

【家庭学習でできる】学習障害3年生を伸ばす支援方法|今日からできる対策

3年生になると、勉強の量も難しさもグッと増えますよね。
「家でも何かできることはないかな…?」と考えているママは、とても多いです。

ここでは、今日から取り入れられる 家庭での学習サポート を、国語・算数・時間の理解・書字の4つに分けて紹介します。
どれも“ちょっとした工夫”でできるものばかりなので、気軽に試してみてくださいね。

国語の読解力アップ!短文分解・指示語置き換えの家庭学習テクニック

読解が苦手な子に、いきなり長文を読ませるのはハードルが高すぎます。
そんなときに効果的なのが、「短文を分解して読む」 というやり方です。

例えば、
「男の子は公園に行って、そこで犬と出会いました。」
という文なら、

  • 男の子は
  • 公園に行った
  • そこで犬と出会った

というふうに、意味ごとに区切ってあげるだけで理解がグッと深まります。

さらに重要なのが、文章の理解に欠かせない 指示語(これ・それ・あれ・その人など) の練習。
LDのある子は、この指示語が何を指しているかが分かりにくいことがあります。

たとえば
「その人はこう言いました。」
なら、

  • “その人” → 「さっき出てきたお兄さんだよ」
  • “こう” → 「『また遊ぼう』って言ったんだよ」

ママが丁寧に置き換えて説明すると、文章の理解につながりやすくなります。

読解力は、無理に長文を読ませるより、
短く・わかりやすく・1つずつ理解するほうが確実に伸びやすいんです。

算数の苦手を解消!筆算を“視覚化”して理解を深める支援ポイント

筆算が苦手な子は、頭の中で情報を整理するのが難しいことが多いです。
そこでポイントになるのが、「とにかく視覚化すること」。

とこ君

視覚化って何?絵を描けばいいの?

らくちゃん

“見てわかるようにすること”よ。色をつけたり、枠で示したりね。

とこ君

なるほど!じゃあ僕の算数ノートは虹みたいにカラフルになるだろうなぁ。

例えば――

  • 位の色分け(一の位は赤、十の位は青など)
  • マス目の大きいノートを使う
  • 繰り上がりを書く場所に印をつける

こうした工夫をすると、
「どこに何を書くのか」が目で見て理解できるようになるので、混乱が大幅に減ります。

また、筆算の手順を声に出して

  1. 右から計算する
  2. 繰り上がりを書いておく
  3. 次の位を計算する

とゆっくり確認しながら進めると、ワーキングメモリの弱さを補う効果があります。

勉強が苦手な子ほど、
「見てわかる」「手順がはっきりする」
というサポートがとても役に立ちますよ。

時間・距離に強くなる!タイマー・歩行体験で抽象概念を“見える化”

時間や距離って、大人でもイメージが難しいときがありますよね。
特に学習障害のある子にとっては、目に見えない概念を理解するのが大きな負担になります。

そこで役立つのが、生活の中で実際に体験させること。

たとえば…

  • タイマーで10分を“見える化”
    →「10分ってこれくらいなんだ!」と感覚がつく
  • 歩いて距離を感じる体験
    →「100mってこんなに歩くんだ!」という理解につながる
  • 買い物で時間を意識する声がけ
    →「今から10分後にレジに向かおうね」など

こうした経験は、
“時計の問題がわからない”→“意味がわかってきた!”
という成長につながりやすいんです。

抽象的な学習は、
「実感」を通して理解することが一番の近道です。

とこ君

10分のタイマー見てたら、
“意外と長いんだな…”って人生の深さまで考え始めちゃったよ。

らくちゃん

そこまで哲学しなくていいのよ。ただ“体験で理解する”だけで十分。

とこ君

よかった…危うく悟りを開くところだったよ。

書くのが苦手な子への支援|書字負担を減らす家庭のアイデア集

「書くのが遅い」「ノートがぐちゃぐちゃになる」
そんな悩みを持つママは多いですが、これも特性が深く関係しています。

家庭でできる工夫としては、

  • 書く量を減らす(答えだけ書けばOKにするなど)
  • ガイド線を引いて書く場所を示す
  • 口頭で答えを言ってから最後に少しだけ書く
  • タイマーを使って“短時間だけ集中”に切り替える

こうしたサポートで、
「書けないつらさ」→「書けるかも!」に変わる瞬間が生まれます。

特に、LDや書字困難のある子は、「書くこと=苦手」という経験が増えがち。
なので、家庭では “成功体験を積ませる” ことがとても大切です。

たとえ少しの文字でも、
「書けたね!」「前より読みやすいよ!」
と声をかけてあげると、子どもは確実に前向きになります。

学校との連携で学習負担を減らす!3年生の学習障害への合理的配慮の伝え方

家庭だけで頑張るのは、本当に大変ですよね。
実は、学校の協力をうまく得られると、お子さんの負担はぐっと軽くなります。

もちろん、先生も忙しいし、どう伝えたらいいか迷うこともあると思います。
でも安心してください。
学習障害のある子には、学校側もできる範囲で合理的配慮を行う義務があります。

ここでは、
「どんな困りごとを伝えればいいの?」
「先生にどう話せば理解してくれる?」
といったママの悩みを解消できるよう、具体的にお話ししていきますね。

先生に伝えるべき困りごとリスト|状況が正確に伝わる伝達ポイント

先生との話し合いでは、
できるだけ具体的に「何に困っているのか」を伝えることが重要です。

感覚的な説明よりも、状況がひと目でわかる表現のほうが、先生も対応しやすくなります。

たとえば、こんなふうに伝えると伝わりやすくなります。

国語の困りごとの例

  • 長文になると読み終わるのに10分以上かかる
  • 指示語が何を指しているか理解しづらい
  • 読んだ内容を説明するのが難しい

算数の困りごとの例

  • 筆算の位がずれることが多い
  • 繰り上がりを書くのをよく忘れる
  • 手順が多いと混乱してしまう

時間・距離の困りごとの例

  • 時計の読みや時間の計算がほとんどできない
  • 「あと10分」がどれくらいかイメージしにくい

書字の困りごとの例

  • 板書のスピードについていけない
  • 字がゆがんで読みにくいと言われることが多い
  • 書く量が増えると集中が切れやすい

ポイントは、「できません」だけではなく、
“どういう状況で”“どれくらい”困っているかを具体的に伝えること。

先生は多くの子を見ているので、
“その子にとってどのレベルが難しいのか” を具体的に知っていると、とても支援しやすくなります。

合理的配慮でできる支援例|板書配慮・プリント工夫・テスト対応など

合理的配慮というと難しく聞こえますが、
実は「ちょっとした工夫」で子どもが学びやすくなる支援がたくさんあります。

ここでは、実際に学校でお願いしやすい支援を紹介しますね。

板書の合理的配慮

  • 板書量を減らしてもらう
  • ノートではなくプリントで対応してもらう
  • 字を大きめに書いてもらう

書くのが苦手なお子さんには、板書が一番の負担になることも。
“書く作業を減らすだけで理解が追いつく”こともよくあります。

プリントの工夫

  • 行間を広くして見やすくする
  • 書く場所をハッキリ示したプリントにしてもらう
  • 問題文を読み上げてもらう

これだけでも、
読み書きが苦手な子のストレスは大幅に軽減します。

テストでの配慮

  • テスト時間の延長
  • 問題文の読み上げ
  • 書字が難しい場合は選択式に変更

これらは特別扱いではなく、
“特性に合わせて学ぶ権利を守るためのサポート” です。

必要なのは、「お願いする勇気」ではなく、
“お子さんが学びやすい環境を一緒につくっていく”という姿勢。

先生も、ママの説明が具体的で分かりやすいほど、
「じゃあこうしましょう!」と動きやすくなります。

まとめ|学習障害の子は支援で必ず伸びる。3年生のつまずきを家庭でサポート

3年生は、読み書き・算数・抽象概念・書字など、どの教科でも“今までより難しいステップ”に進む学年です。
そのため、学習障害のある子にとって、つまずきが一気に表面化しやすい時期なんですよね。

でも、ここで一番伝えたいのは、
「つまずくのはお子さんの能力のせいではない」ということ。

3年生で求められる力は、

  • 読む
  • 理解する
  • 書く
  • 考える
  • 手順を覚える
  • 目に見えない概念をイメージする

など、ひとつひとつがとても複雑です。
だから、難しく感じて当たり前なんです。

そして、ママが工夫して家庭学習でサポートしたり、
学校と連携して合理的配慮を受けられるようにしたりすると、
子どもは本当にゆっくり、でも確実に成長していきます。

特性がある子は、
「方法が合えば一気に伸びるタイプ」 の子も多いです。
逆に、方法が合わないと苦手が強く見えてしまうこともあります。

つまり、
“できない子”ではなく、“合うやり方を見つけると伸びる子”。

とこ君

“できない”じゃなくて“合ってないだけ”って…なんか優しい言葉だね。

らくちゃん

そうよ。やり方が変われば、びっくりするくらい伸びるの。

とこ君

ぼくの家事スキルも、合う方法あれば伸びるかな?…あっでもまずは洗濯物を探すところからだね^^;

ママが「うちの子に合う学び方って何だろう?」と考えてあげるだけで、
その子が学校で感じる負担やしんどさは大きく減っていきます。

そして何より、ママの寄り添いはお子さんにとって一番の安心材料。
「大丈夫だよ、ゆっくりやろうね」と言ってあげるだけで、
子どもの表情がふっと軽くなったり、自信が戻ってくることもあります。

最後にもう一度、強く伝えたいことがあります。

学習障害のある子は、適切な支援があれば必ず伸びます。
3年生のつまずきは、未来への準備ステップにすぎません。

今日できたことを小さく喜びながら、
お子さんのペースで進んでいける環境を一緒につくっていきましょうね。

以上【学習障害3年生がつまずきやすい理由と家庭でできる学習サポート完全ガイド】でした

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この記事を書いた人

約30年の間に培った障害福祉分野での知識や経験を、このブログで余すことなくお伝えしていきます。
所持資格:社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員等

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