8歳ごろから増える「勉強がつらそう…」というママの不安
8歳前後になると、
「急に勉強についていけなくなった気がする」
「学校から帰ると、前より疲れている」
そんな変化に気づくママは少なくありません。
とくに小学校2〜3年生は、勉強の内容が一気にレベルアップする時期。
そのタイミングでつまずきが目立つと、
「もしかして学習障害なのかな…?」と不安になるのは、とても自然なことです。
それはママの育て方のせいではありません
ここで、まず知っておいてほしいことがあります。
8歳ごろは、発達の特性が表に出やすい時期なだけで、
ママの関わり方や、子どもの努力不足が原因とは限りません。
実際、支援の現場でも
「8歳前後で困りごとがはっきりしてきた」という声はとても多いです。
とこ君“表に出る”って…特性が玄関から『失礼します〜』って入ってくる感じ?



かわいいけど違う。学習の要求が増えて、今まで目立たなかった困りが見えやすくなるってことだよ。
この記事でわかること
この記事では、
学習障害のある8歳の子に起こりやすい「勉強の壁」を入り口に、
- なぜ今、つまずきが目立つのかという原因
- 家庭で今すぐできる、無理のない関わり方
- 学校とどう連携すればいいのか
を、できるだけやさしい言葉でお伝えしていきます。
「このままで大丈夫かな」
「何かしてあげたいけど、分からない…」
そんなモヤモヤを、少しずつ整理するヒントが、この先にあります。
全部を一気に変えなくても大丈夫。
まずは、今起きていることを知ることから、一緒に始めていきましょう。
学習障害の「8歳の壁」とは?勉強のつまずきが目立つ理由
8歳ごろになると、「急に勉強が難しくなった」とか、「今まで何となくできていたのに追いつけなくなった」みたいな変化を感じるママが増えてきます。



え、8歳になったら…急に“壁”が出現するの?うちの玄関にも?



出現しないよ。『8歳の壁』は診断名じゃなくて、困りごとが目立ちやすい時期を指す言い方だよ。
ここでよく聞くのが「8歳の壁」という言葉。これは診断名ではないけれど、支援の現場でも「学習の困りごとが表に出やすい時期」としてよく話題になります。
この時期にしんどくなりやすいのは、子どもが怠けているからでも、ママの育て方のせいでもなくて、学校で求められる力がグッと変わるからなんです。
なぜ8歳で勉強が急に難しくなるのか
小2〜小3って、実は「勉強の中身」が大きく変わります。
いわば、“わかりやすい問題”から“考えて処理する問題”へステップが上がる感じ。
小2〜小3で学習内容が一気にレベルアップ
たとえば国語なら、文章が長くなって「読んで理解する力」が必要になります。
算数も、計算だけじゃなくて文章題や単位、図形など、頭の中で整理する力が増えてきます。
読み書き・計算にスピードと正確さが求められる
授業の進みも早くなって、ノートを取る・黒板を書き写す・テストを時間内に解く、みたいに
「速さ」と「正確さ」の両方が急に求められます。
学習障害のある子は、ここがとても大変になりやすいです。
たとえば「読むのが遅い」「書くのに時間がかかる」「見間違いが多い」「手順が頭に残りにくい」など、本人の努力とは別のところで負担が大きくなりやすいんですね。
努力だけでは追いつきにくくなる理由
ここで大事なのは、“頑張ればできる”が当てはまらない子もいるということ。
頑張っていないのではなく、頑張り方がその子の脳の特性に合っていないだけの場合が多いです。



頑張ってるのに追いつかないって…一番しんどいやつ…



そう。努力の量じゃなく、努力の“方向”が合っていない場合があるんだよ。



じゃあ『もっと頑張れ』より『別ルート探そう』が優しいね…!
だから、叱ったり気合いで押したりするより、
やり方を変える・環境を整えるほうがうまくいくケースがたくさんあります。
8歳の学習障害で起こりやすい二次的な問題
勉強のつまずきが続くと、困るのは「勉強」だけじゃありません。
むしろこの時期は、心のダメージ(二次的な困りごと)が出やすいのがポイントです。



“二次的”って…第二形態みたいでこわい…



落ち着いて。つまずきが続いた結果として起きる、自己否定・不安・ストレスのことだよ。



原因は勉強だけど、ダメージは心に来る…ってことか…!
勉強への苦手意識が強くなる
「やってもできない」が続くと、勉強そのものが怖くなることがあります。
宿題を見るだけでイヤになったり、机に向かう前から疲れてしまったり。
自信を失い「どうせできない」と感じやすい
周りの子と比べる機会も増えるので、「自分はダメだ」って思いやすくなります。
これ、親から見ると小さなことでも、本人にとっては結構大きなショックだったりします。
イライラ・癇癪・学校ストレスにつながることも
気持ちが追い詰められると、
- すぐ怒る
- 泣く
- 癇癪が増える
- 学校に行きたがらない
みたいな形で表れることもあります。
ここも誤解されやすいけど、わがままではなく「困っているサイン」のことが多いです。
「できないつらさ」や「わかってもらえない苦しさ」が、行動に出ているだけ…というケースも珍しくありません。
だからこそ、8歳前後で「壁」を感じたら、早めに
つまずきの理由を整理して、関わり方や学び方を少し調整するのがすごく大切です。
学習障害 8歳の子に多い勉強の困りごとチェック
ここからは、8歳前後の学習障害のある子に多く見られる「勉強のつまずき」を、チェックするような感覚で見ていきましょう。
すべて当てはまる必要はありません。
「あ、これうちの子かも」と感じるものが1つでもあれば、今後の関わり方を考えるヒントになります。
読み書きが苦手な子に見られるサイン
読み書きの困りごとは、学習障害の中でもとても気づかれやすいポイントです。
音読が極端に遅い・飛ばし読みが多い
音読のときに、
- つっかえながら読む
- 行を飛ばしてしまう
- 読み終わるまでにとても時間がかかる
こうした様子が見られることがあります。
これは集中力の問題ではなく、「文字を追うこと自体が大変」な場合も多いです。
漢字が覚えられない・書き間違いが多い
何度も練習しているのに、
- 同じ漢字を何度も間違える
- 左右が反対になる
- 似た漢字を混同する
といったことが続く場合、記憶の仕方や見え方に特性がある可能性も考えられます。
ノートを書くのを嫌がる
「ノート書きたくない」「疲れる」と言う場合、
実は内容が分からないのではなく、書く作業そのものが負担になっていることも。
書くスピードや文字のバランスを取るのが大変な子も多いです。
算数・文章題でつまずく理由
算数の困りごとは、「計算ができるかどうか」だけでは判断できません。
計算はできるのに文章題が解けない
ドリルの計算はできるのに、文章題になると急に止まってしまう…。
これは「何を聞かれているか」を読み取るのが難しいケースが多いです。
問題文の意味が頭に入りにくい
文章が長くなると、
- 読んでも内容がつかめない
- 途中で混乱してしまう
といったことが起こりやすくなります。
これも理解力が低いわけではなく、情報を整理するのが苦手なだけの場合があります。
手順を覚えるのが苦手
「まずこれをして、次にこれ」という流れを覚えるのが難しく、
途中で分からなくなってしまう子もいます。
やり方を“丸ごと覚える”のが負担になっていることも多いです。
学校生活で見えにくい困難
ここは、ママからは気づきにくいけれど、子ども本人が一番しんどい部分かもしれません。
授業についていけない不安
分からないまま授業が進むと、
「また分からなかったらどうしよう」と、常に不安を抱えながら座っていることもあります。
黒板を書き写すのが間に合わない
板書が終わらないと、
- 焦る
- 先生の話が聞けなくなる
- ノートが空白だらけになる
といった悪循環に入りやすくなります。
友だちと比べて落ち込みやすい
8歳くらいになると、周りと比べる力も育ってきます。
その分、「自分だけできない」と感じて、こっそり落ち込んでいる子も少なくありません。
学習障害 8歳の子に今すぐ家庭でできる支援と関わり方
「何かしてあげたいけど、どう関わればいいか分からない…」
そんなふうに感じているママは、とても多いです。
でも実は、特別な教材や難しい支援を用意しなくても大丈夫。
毎日の声かけや関わり方を少し変えるだけでも、子どもはぐっと楽になります。
ここでは、今日から無理なくできる家庭での支援を紹介します。
「できない」を責めない親の声かけに変えるコツ
つまずきが続くと、つい
「なんでできないの?」
「前も教えたよね?」
と言いたくなってしまいますよね。
でも、学習障害のある子にとっては、できないこと自体がすでにつらい状態。
まずは、声かけを少し変えることから始めてみましょう。
結果ではなく過程を認める
テストの点数や正解・不正解だけを見るのではなく、
「ちゃんと座って取り組んだね」
「最後までやろうとしたね」
と、がんばった過程を言葉にしてあげることが大切です。
「どこが難しい?」と一緒に考える



『どこが分かんないの!』って言い方になりがちで…



だから言い方を変える。“ここで止まったね”って事実を一緒に確認する感じが安全。



実況中継スタイルだね!
できなかったときは責めるのではなく、
「どこで止まっちゃった?」
「ここ、分かりにくかったかな?」
と、一緒に原因を探すスタンスを意識してみてください。
小さな成功体験を積み重ねる



1問できたくらいで、成功って言っていいの…?



いいの。“できた”の記録が増えるほど、挑戦のハードルが下がるから。
一気にできるようにしようとしなくて大丈夫。
1問できた、1行書けた、それだけでも立派な成功です。
「できた経験」が増えるほど、子どもは少しずつ自信を取り戻していきます。
学習障害の子に合った勉強方法の工夫
学習障害のある子は、「やる気がない」のではなく「合わない方法で学んでいる」だけのことが多いです。
方法を変えるだけで、驚くほど楽になることもあります。
視覚・聴覚・体感覚を組み合わせる学習
- 文字だけでなく、図やイラストを見る
- 読むのが大変なら、声に出して一緒に読む
- 数は、実際に物を動かして考える
このように、見る・聞く・触るを組み合わせると理解しやすくなります。
プリント量・勉強時間を減らす工夫
たくさんやらせるより、
「少なく・分かりやすく」が基本です。
プリントを半分にしたり、時間を10分だけにしたりするだけでも、負担は大きく減ります。
得意な学び方を見つけることが最優先



得意な学び方って…見た目じゃ分かんないよ〜



ヒントは反応。聞くと理解が早い/手を動かすと分かる/図だと入るとかね。



“できた瞬間の顔”を観察するの、大事だ…!
書くのが苦手なら話す、読むのが苦手なら聞く。
「普通」に合わせるより、その子に合ったやり方を探すことが、いちばんの近道です。
宿題がつらいときの無理しない対応法
宿題は、親子関係がギクシャクしやすいポイントですよね。
でも、宿題の目的は「全部やらせること」ではありません。
全部やらせなくてもいいという考え方
体調や気持ちによっては、
途中まで・できるところだけでも十分な日もあります。
必要に応じて、先生に相談するのも大切な選択です。
親子関係を悪くしない宿題との付き合い方
宿題の時間が「怒られる時間」になると、
子どもは勉強そのものを嫌いになってしまいます。
まずは落ち着いた雰囲気をつくることを優先しましょう。
「勉強=怒られる」を避ける工夫
- 時間を短く区切る
- できたらすぐ終わりにする
- できたことを必ず言葉にする
こうした工夫だけでも、子どもの気持ちはかなり楽になります。
学校との連携がカギ|学習障害8歳で相談したいポイント
家庭でできることを少しずつ整えていくのと同時に、
とても大切になるのが学校との連携です。
「先生にどう伝えたらいいか分からない」
「迷惑に思われないかな…」
そんなふうに感じるママも多いですが、相談することは決してわがままではありません。
子どもが安心して学べる環境をつくるための大切な一歩として、ぜひ考えてみてください。
担任の先生に伝えておきたい困りごと
先生に相談するときは、完璧に説明しようとしなくて大丈夫です。
ポイントを絞って伝えるだけでも、先生は状況を理解しやすくなります。
家庭での具体的な様子
まずは、家での様子をそのまま伝えてみましょう。
たとえば、
- 宿題にとても時間がかかる
- 音読を嫌がる
- 勉強後はぐったりしている
など、ママが日常で感じていることが、実は大きなヒントになります。
疲れやすい場面・苦手な作業
「どんなときにしんどそうか」を伝えるのも大切です。
板書、音読、テスト、長時間の集中など、
疲れやすいポイントを共有するだけでも、先生の見方が変わります。
得意なこと・伸ばしたい力
困りごとだけでなく、
「これが得意」「ここは伸ばしてあげたい」という点も、ぜひ伝えてください。
子どもの良いところを知ることで、先生も前向きな関わり方を考えやすくなります。
合理的配慮・支援をお願いするときの考え方
「配慮をお願いする」と聞くと、少しハードルが高く感じるかもしれません。
でも、難しく考えなくて大丈夫です。
特別扱いではなく学びやすさの調整
合理的配慮は、ズルや特別扱いではありません。
その子が同じ内容を学ぶために、やり方を少し調整することです。
「みんなと同じことを、同じ形でやらなくてもいい」
この考え方を、ママ自身も持っていて大丈夫です。
ノート・テスト・宿題での配慮例
たとえば、
- ノートは写さなくてもプリントを使う
- テストの文字を大きくする
- 宿題の量を調整する
など、小さな配慮でも子どもの負担は大きく減ります。
すべてを一度にお願いする必要はありません。
ママが気負わず相談するための心構え
「ちゃんと説明しなきゃ」と思わなくて大丈夫。
困っていることを共有するくらいの気持ちでOKです。
先生も、子どもを支えたいと思っている仲間。
ママ一人で抱え込まないことが、いちばん大切です。
学習障害 8歳の子を育てるママの不安が軽くなる考え方
学習障害のことを考えると、
「この先ずっと大変なのかな…」
「将来ちゃんとやっていけるのかな…」
と、不安が頭から離れなくなることもありますよね。
でも、ここで少し立ち止まって、見方を変えてみることも大切です。
ママの気持ちが少し楽になるだけで、子どもも安心しやすくなります。
「今できない=将来できない」ではない理由



今できないと、未来まで心配になってしまうんだよね…



分かる。でも発達は伸びる時期が人によって違うんだよ。



“まだそのタイミングじゃない”って考え、救われる!
今の姿だけを見ていると、どうしても先が心配になります。
でも、発達の世界では「今できない」はゴールではありません。
発達には大きな個人差がある
子どもの発達は、みんな同じスピードではありません。
早く伸びる子もいれば、ゆっくり時間をかけて伸びる子もいます。
学習障害のある子は、特に
「分かるまでに時間がかかる」ことが多いだけで、
理解する力そのものがないわけではありません。
成長のタイミングは子どもそれぞれ
今は苦手でも、ある時期をきっかけに
ぐんと伸びる子もたくさんいます。
「今できない=一生できない」ではなく、
「まだそのタイミングじゃないだけ」という見方もできます。
適切な支援で伸びる力はたくさんある
学習障害のある子は、
やり方や環境が合うと、本来の力を発揮しやすいです。
支援というと大げさに感じるかもしれませんが、
声かけや学び方を少し変えるだけでも、
子どもの表情や意欲が変わることはよくあります。
ママが一人で抱え込まないためにできること
ママが全部背負おうとすると、心も体も疲れてしまいます。
「頼ること」も、立派な支援のひとつです。
相談先・支援機関を知っておく
今すぐ使わなくても、
「困ったら相談できる場所がある」と知っているだけで、気持ちはかなり楽になります。



相談先って、困り切ってから行く場所でしょ?



実は逆。“いざという時の連絡先を先に知る”だけで安心が増えるよ。



防災グッズみたいに“備え”なんだね…!
学校、地域の相談窓口、医療機関など、
選択肢を知っておくだけでも十分です。
同じ悩みを持つママの体験談に触れる
同じように悩んできたママの話は、
「自分だけじゃないんだ」と感じさせてくれます。
成功談だけでなく、迷ったり悩んだりした話こそ、
心の支えになることも多いです。
悩むほど、わが子を想っている証拠
不安になるのは、それだけ
子どものことを大切に考えている証拠。
「ちゃんと育てたい」「楽にしてあげたい」
そう思って悩んでいるママは、もう十分がんばっています。
まとめ|学習障害8歳の壁は「支援を始める大切なタイミング」
ここまで読んでくださったママ、本当におつかれさまです。
たくさん悩みながらも、「何かヒントがあれば」と思ってここまで読み進めてくれたこと自体が、わが子を大切に想っている証拠だと思います。
8歳は学習障害の困りごとが表れやすい時期
8歳前後は、勉強の内容が難しくなり、
学習障害の特性が目に見えやすくなる時期です。
だからといって、急に問題が起きたわけでも、
今まで見逃していたわけでもありません。
「今、表に出てきただけ」と考えて大丈夫です。
原因を知り、関わり方を変えるだけで親子は楽になる
大切なのは、
できない理由を「性格」や「努力不足」にしないこと。
つまずきの原因を知って、
声かけや学び方を少し変えるだけでも、
子どもの表情や反応が変わることはよくあります。
完璧な支援を目指さなくて大丈夫。
「合わないやり方を減らす」だけでも、大きな前進です。



“何か足す”ばっか考えてた…



いい気づき。支援は足すだけじゃなく、負担を引くのも大事。



足し算じゃなくて引き算の支援…目からうろこ…!
ママが安心することが子どもの安心につながる
子どもは、ママの気持ちをとても敏感に感じ取ります。
ママが不安でいっぱいだと、子どもも落ち着きにくくなります。
逆に、ママが
「大丈夫、ゆっくりでいいよ」
と思えていると、子どもも安心しやすくなります。
ママが楽になることは、決して甘えではありません。
今日からできる小さな支援を積み重ねよう
特別なことをしなくても大丈夫です。
・声かけを少し変えてみる
・勉強の量を減らしてみる
・できたところをしっかり認める
そんな小さな支援の積み重ねが、
子どもの自信につながっていきます。
学習障害8歳の「壁」は、
親子でつらくなるタイミングではなく、支援を始めるチャンス。
ママはもう、ひとりでがんばらなくて大丈夫です。
これからも、できることを一つずつ、一緒に積み重ねていきましょう。
以上【学習障害 8歳の壁に悩むママへ|勉強のつまずき原因と今すぐできる支援法】でした










コメント