自閉症の子が塗り絵を苦手な理由と苦手を克服するため家庭でできる工夫

「塗り絵を出しても、全然手をつけようとしない…」——そんなお悩み、ありませんか?

自閉症の子どもたちは、感覚が敏感だったり、手をうまく動かすのが苦手だったりと、いろんな理由で塗り絵が苦手に感じることがあります。でも実は、塗り絵は指先の動きや集中力を育てたり、「できた!」という自信を育むチャンスにもなるんです。

どうすれば、塗り絵を無理なく楽しく取り組めるようになるのでしょうか?
この記事では、塗り絵が苦手な理由から家庭でできる工夫、そして実際に変化があった事例まで、やさしくご紹介します。

目次

はじめに

塗り絵が苦手でも大丈夫!自閉症の子どもに合った楽しい工夫をご紹介

「塗り絵って、みんなが好きな遊びじゃないの?」と思っている方も多いかもしれません。ですが、自閉症のある子どもたちの中には、塗り絵が苦手な子も少なくありません

クレヨンの感触が嫌だったり、線の中をはみ出さずに塗るのが難しかったり、そもそも“自由に塗っていいよ”という言葉自体がプレッシャーになることもあります。これは本人の努力不足ではなく、発達特性による「苦手さ」であることが多いのです。

一方で、塗り絵は指先の動きを育てたり、色の認識力を高めたり、集中力や達成感を得るチャンスにもなる魅力的な活動でもあります。だからこそ、無理に「やらせる」のではなく、子どもに合ったやり方で“楽しい”と感じてもらうことが何より大切なんです。

この記事では、

  • 自閉症の子が塗り絵を苦手とする理由
  • 家庭でできる具体的な工夫やアイデア
  • 苦手意識を少しずつ乗り越える実践例

などを、実際の支援経験や専門的な視点も交えながら、わかりやすく紹介していきます。

「うちの子、塗り絵が全然できなくて…」と悩んでいる保護者の方も、この記事を読んで「こんな方法もあるんだ!」と少しでも気持ちがラクになってもらえたらうれしいです。
苦手=あきらめるではなく、“工夫次第で楽しめる”。そんな前向きな視点で、一緒にヒントを見つけていきましょう!

塗り絵が苦手なのはなぜ?自閉症の子が感じていること

「塗り絵って楽しいはずなのに、なんでうちの子は嫌がるんだろう?」
そんな風に感じたことはありませんか?実は、自閉症のある子どもたちにとって、塗り絵は思っている以上に“ハードルが高い活動”だったりします。

ただの遊びに見えても、塗り絵には「感覚」「運動」「認知」「感情」など、さまざまな力が求められるんです。ここでは、よくある4つの理由を詳しく見ていきましょう。

クレヨンが嫌い?感覚過敏・鈍麻によるストレス

自閉症の子には、触覚や視覚などの感覚に対して敏感だったり鈍感だったりする“感覚の偏り”がある場合があります。たとえば、

  • クレヨンや色鉛筆の手触りが「ベタベタして嫌!」
  • 塗るときのキュッキュッという音が「耳障りで不快!」
  • 鮮やかな色の組み合わせが「まぶしくてつらい…」

など、大人には気にならない感覚刺激が、子どもには強いストレスになることも

逆に感覚鈍麻の場合は、「色が見えにくい」「筆圧がコントロールできない」など、うまく塗れないことが苦手意識につながるケースもあります。

線の中を塗るのがつらい…手先の不器用さが関係

塗り絵では「線の中をはみ出さずに塗る」ことが求められますよね。でもこれは、大人が思っているよりずっと難しい作業です。

自閉症の子には、微細運動(手先を細かく動かす力)が苦手な子が多いと言われています。

  • 線からはみ出してしまってイライラ…
  • 思うように色が塗れずに「もうやりたくない!」

そんな風に、うまくできない経験が続くと「塗り絵=嫌なもの」となってしまうこともあるんです。

「自由に塗って」が困る!構造のない活動が苦手な理由

「好きなように塗っていいよ~」という一言、実はこれが自閉症の子にとってはかなりの難題になることも。

自閉症の子は、見通しの立たない活動や、正解がないものに不安を感じやすい特性があります。

  • 「どう塗ったらいいかわからない…」
  • 「自由って言われても、何をすれば正解なの?」

そんな気持ちから、不安になって固まってしまったり、すぐに「やらない!」と拒否してしまうことも
だからこそ、「自由に楽しむ」よりも、「やり方がはっきりしている塗り絵」のほうが安心して取り組める場合が多いんです。

うまくできない…自信のなさが塗り絵嫌いを生む

塗り絵をしていて、他の子の作品と見比べて「なんか下手…」「うまくできない…」と感じたことがある子も多いはず。
特に自閉症の子は、「できない」「失敗した」という経験が強く印象に残りやすい傾向があります。

そして一度苦手意識をもってしまうと、「どうせ自分にはできない」と思い込んでしまいがち。
こうして、塗り絵=失敗するもの=やりたくないというループに入ってしまうのです。

また、褒められることが少なかったり、「もっと上手に塗って!」と否定的な声かけをされることで、さらに自信をなくしてしまうケースも見られます。

このように、「塗り絵が苦手」という背景には、目には見えにくいけれど確かに存在する“困りごと”があります。
でも大丈夫。こうした特性を理解したうえでアプローチすれば、塗り絵が「できること」「楽しいこと」に変わっていく可能性も十分あるんです

次のセクションでは、塗り絵が持つ意外なメリットや、子どもの発達に役立つポイントをご紹介します!

実はすごい!塗り絵がもたらす自閉症の子への発達効果

「うちの子、塗り絵が苦手だし無理にやらせるのもなぁ…」と思ってしまう気持ち、よくわかります。
でも実は、塗り絵ってただの遊びではなく、発達支援のツールとしてもすごく優秀なんです!

特に自閉症の子どもにとって、塗り絵は指先のトレーニング感覚の発達、情緒の安定など、いろんな角度から良い刺激を与えてくれる可能性があります。

ここでは、塗り絵がもたらす4つの具体的なメリットを紹介します。

手先の力や指先の動きを育てるチャンス

塗り絵では、色鉛筆やクレヨンを「持つ」「動かす」「力加減を調整する」といった動作が求められます。これはまさに微細運動(手先の細かい動き)を育てる絶好の練習

自閉症の子は、手先の使い方に苦手さがあることも少なくないので、楽しみながらトレーニングできる塗り絵は理想的なアプローチなんです。

また、線の中を塗ることで目と手の協調(視覚と動きの連携)も鍛えられるので、今後の書字や工作、日常動作にもつながっていきます。

色を楽しむ力・認識力が自然と伸びる

塗り絵は、赤・青・黄色などさまざまな色に触れる機会があるので、色の名前や違いを覚えるきっかけにもなります。

色彩感覚を楽しんだり、「このキャラクターには何色が合うかな?」と考えることで、想像力や感性も育っていきます

また、色の組み合わせや濃淡に気づくことで、視覚的な注意力や認知力の向上にもつながるといわれています。
特に、視覚優位な傾向がある子にとっては、塗り絵は楽しく学べる“視覚的教材”のような存在です。

「できた!」の体験が自己肯定感アップに直結

塗り絵は、比較的短い時間で「完成した!」という体験が得られる活動ですよね。
この“できた!”という成功体験は、子どもの自己肯定感を高めるうえでとても大切です。

自閉症の子は、「失敗しやすい」「比べられやすい」経験を積み重ねてしまうことが多いですが、塗り絵のように自分のペースで進められ、誰とも競わない活動なら、安心して達成感を味わえます。

たとえ全部塗れなくても、「この一枚だけできたね」「今日はこのキャラだけ塗れたね」など、小さな成功を一緒に喜ぶことが、子どもの自信につながります

静かな集中タイムで気持ちも安定する

塗り絵は、テレビやゲームのように刺激が強すぎず、落ち着いて過ごせる“静かな時間”をつくるのに最適な活動です。
自閉症の子にとって、感覚の過敏さや気持ちの不安定さが落ち着く環境づくりはとても大切。

塗り絵に集中する時間は、心を整える「クールダウンの時間」としても活用できます。

また、時間を区切って取り組めば「集中→休憩→再開」のリズムを学ぶトレーニングにもなります。
このように、情緒面の安定や集中力の向上といった“目に見えにくい成長”も、塗り絵から得られる大きな効果のひとつなんです。

塗り絵が苦手な子にとっても、やり方を変えれば、こんなに多くのプラスがあるんです。
「無理にやらせる」のではなく、楽しめる工夫を通して、自然と“できた!”が増えていく
そんな支援のヒントを、次のセクションでは具体的に紹介していきますね。

無理にやらせない!塗り絵が苦手な子へのやさしい関わり方

塗り絵が苦手な自閉症の子にとって、一番つらいのは「できないのにやらされること」。
周りの大人が良かれと思って「やってごらん」と声をかけても、その言葉がプレッシャーになってしまうこともあるんです

だからこそ大切なのは、“無理にやらせない”“まずは理解する”というスタンス
ここでは、子どもの気持ちに寄り添った関わり方のポイントを紹介します。

「苦手=ダメ」じゃない!まずは理解から始めよう

塗り絵が苦手だと、つい「なんでできないの?」「ちゃんとやって!」と言いたくなること、ありますよね。
でも、自閉症の子にとっての「できない」は、やる気の問題ではなく“脳の特性”によるものである場合が多いんです。

たとえば、

  • 感覚過敏でクレヨンの感触が耐えられない
  • 視覚情報の処理がうまくいかず、色選びに迷ってしまう
  • 手先の細かい動きが苦手で思うように塗れない

こうした理由から、「やりたくてもできない」という現実があります。
だからこそ、「うちの子にはこういう特性があるんだ」とまずは理解することが出発点になります。

そして何より、「苦手なことがあっても、それでいい」と思える環境が、子どもの安心感と成長につながります

他の子と比べない、子どものペースでOK

よくありがちなのが、「○○ちゃんはもう全部きれいに塗ってたよ」と、つい他の子と比較してしまうこと。
でも、自閉症の子どもにとってこの言葉は、「自分はダメなんだ」と感じる原因になってしまいます。

子どもはそれぞれペースも得意なことも違います。
「まだ○○ができない」ではなく、「今はまだ途中なんだな」と成長の途中として見守る姿勢が大切です。

ときには、「今日は1色だけ塗っておしまい」でもOK。
大事なのは、子ども自身が“楽しい”“できた”と感じられることなんです。

焦らず、競わせず、その子に合ったペースでステップアップできるようサポートしてあげましょう。

「すごいね!」と伝えるだけで心が軽くなる魔法の声かけ

どんなに小さなことでも、「できたね!」「いい色選んだね!」と肯定的な声かけをするだけで、子どもの表情はぐっと明るくなります

とくに自閉症の子は、言葉の意味をストレートに受け取りやすいため、ポジティブな言葉がそのまま自信として伝わりやすいんです。

  • 線からはみ出しても「カラフルで素敵だね!」
  • 途中でやめても「ここまでよくがんばったね!」

こういった声かけは、「もっとやってみようかな」という気持ちを自然に引き出す魔法のスイッチになります。

否定や指示よりも、認める・褒める・励ます。この3つを意識するだけで、苦手だった塗り絵に対するハードルがぐっと下がるかもしれませんよ。

次のセクションでは、実際に家庭でできる「塗り絵の工夫」やアイデアをたっぷり紹介していきます!
楽しみながら、子どもの「できた!」を増やしていきましょう。

家庭でできる!塗り絵が苦手な子へのアイデア満載の工夫

塗り絵が苦手な自閉症の子どもでも、「ちょっと楽しいかも」と感じられる工夫を取り入れることで、少しずつ前向きになれることがあります。
ポイントは、「やらせる」のではなく、子どもが“やってみたい”と思える環境をつくること

ここでは、家庭で気軽にできる5つのアイデアをご紹介します。どれも簡単に取り入れられるものばかりなので、今日から試してみてくださいね。

クレヨンが嫌ならこれ!素材選びで変わる体験

塗り絵が嫌いな理由のひとつに、クレヨンや色鉛筆の感触が苦手というケースがあります。
そんなときは、思い切って道具を変えてみましょう。

  • サラサラと塗れるゲルクレヨンや水性ペン
  • 指に力が入りやすい太めのクレヨン
  • 塗る音が静かなクレパスやスタンプタイプ

など、選ぶ素材によって手触りや塗り心地がまったく違う体験になります。
感覚に過敏な子どもには「これは気持ちいい!」と思えるツールとの出会いが、塗り絵への第一歩になるかもしれません。

「これならやりたい!」好きなテーマでやる気アップ

子どもって、「好きなもの」に対しての集中力はすごいですよね。
だからこそ、塗り絵も子どもが大好きなテーマを取り入れるだけで“やってみたい”気持ちが自然と引き出されるんです。

たとえば、

  • 電車や恐竜が好きなら「のりものぬりえ」
  • 動物が好きなら「かわいい動物シリーズ」
  • アニメキャラが好きなら、著作権フリーのファンアート風ぬりえ

など、興味に合わせてぬりえのモチーフを選ぶことがモチベーションのカギになります。

「やってごらん」ではなく、「これ、○○くんの好きなやつじゃない?」という声かけでスタートしてみるのもおすすめです。

全部塗らなくてOK!達成感を感じる小さな成功ステップ

大人の目から見ると「全部塗るのがゴール」と思ってしまいがちですが、子どもにとってはそれが高すぎるハードルになっていることも。
そんなときは、“一部だけ塗る”でも立派な達成!という意識で取り組んでみましょう。

  • 「今日はこの帽子だけ塗ろう」
  • 「まずは顔だけ塗ってみようか」
  • 「好きな色で一色だけ塗ってOK!」

このように小さな範囲からスタートして、“できた!”をたくさん積み重ねることで自信が育ちます

少しずつ範囲を広げていければOK。焦らず、子どものペースに合わせて「成功体験」を積み重ねていきましょう。

完成にこだわらない!ゆるく楽しむ塗り絵のススメ

「ちゃんと塗らなきゃ」「最後まで仕上げなきゃ」という思い込み、実は大人側にあることが多いんです。
でも、子どもにとっては、途中で終わっても、ぐちゃぐちゃに塗っても、それが“表現”なんですよね。

  • 最後まで塗れなくても「今日はここまでできたね!」
  • 色がはみ出しても「大胆でおもしろいね!」

こんな風に、完成度よりも「楽しさ」や「自由な表現」を大切にすることで、子ども自身の気持ちもぐっとラクになります

塗り絵は“作品づくり”じゃなくても大丈夫。“楽しむこと”を目的にするだけで、気持ちのハードルがぐっと下がります

塗り絵以外もOK!色と仲良くなれる遊びのアイデア

塗り絵がどうしても苦手なら、無理せず「色と触れ合う別の遊び」から始めるのも立派なアプローチです。
たとえば、こんな遊びがおすすめです:

  • シール貼り(色分けや順番遊びもできる)
  • 色水あそび(水に絵の具を垂らしてまぜまぜ)
  • 指スタンプ(手の感触が楽しい)
  • スポンジスタンプやローラーぬりえ(大きな動きで塗れる)

これらの活動を通して、色そのものへの興味や“できた!”という感覚が育ち、やがて塗り絵へのステップアップにつながることもあります。

「塗り絵=紙に色を塗るだけ」ではなく、遊びの中で自然と“色に親しむ”体験を積み重ねることが大切なんです。

「塗り絵=やらせなきゃいけない課題」と思わずに、子どもが笑顔になれる方法を探していくことが、長い目で見て一番の近道かもしれませんね。
次は、実際に家庭での成功事例を見ながら、さらにイメージを膨らませてみましょう!

実践レポート!塗り絵が苦手だった子が笑顔になった家庭での工夫

ここまで、塗り絵が苦手な理由や家庭でできる工夫についてお話ししてきましたが、「実際にどうやって取り組めばいいの?」と感じた方もいるかもしれません。
そんなときに参考になるのが、実際のご家庭での取り組み事例です。

ここでは、3人の子どもたちが「塗り絵が苦手」から「楽しい!やってみたい!」に変わっていったエピソードを紹介します。
どれも特別な道具や支援ではなく、ちょっとした工夫や声かけで子どもが変化していった実例ばかりです。

【5歳男児】車のぬりえで「楽しい!」が増えた事例

5歳のAくんは、自閉症スペクトラムの診断を受けていて、塗り絵に対して強い拒否反応がありました
特に「何を塗っていいかわからない」「全部塗るのが面倒」といった理由で、塗り絵の時間になると席を立ってしまうことも。

そこで、お母さんが取り入れたのは、Aくんが大好きな“車のぬりえ”でした。しかも、「これは救急車だけ塗ってみようか」と部分塗りから始めたのがポイント

するとAくんは、「これパトカーもある!」「色は白と黒でいいかな?」と、自分から色を選び始めたそうです

このように、

  • 子どもの興味に合わせたモチーフ
  • 小さな達成感が得られる範囲設定
  • 自発的に取り組めるような声かけ

を意識することで、塗り絵=苦手という意識が少しずつ変わっていった好例です。

【6歳女児】シール塗り絵から自信につながった工夫

6歳のBちゃんは、細かい動きが苦手で、「うまく塗れない」「線からはみ出すのが嫌」と感じていました。
そんなBちゃんに、お母さんが用意したのは「シールタイプの塗り絵」。

これは、色ごとに番号がふってあって、決まった場所に色のシールを貼っていくだけで完成するタイプの塗り絵です。

Bちゃんは「これは塗らなくていいの?」と最初は戸惑っていたものの、「このピンクはここだね!」とすぐにルールを理解して集中
完成したときには「できたー!すごくきれい!」と、大きな笑顔を見せてくれたそうです

ポイントは、

  • 視覚的に構造がはっきりしていて、予測がしやすいこと
  • 成功体験を得やすく、失敗の不安が少ないこと

このような代替手段でも、塗り絵が持つ“色を楽しむ体験”や“達成感”はしっかり得られます。
「塗る」ことだけにこだわらなくても、色に触れる楽しさを伝える工夫はたくさんあるという好事例です。

【年長児】タイマー活用で集中力がぐんと伸びた例

年長のCくんは、塗り絵を始めてもすぐに飽きてしまい、「もうやらない」と言ってしまうタイプ。
お母さんは、どうしたら少しでも長く集中して取り組めるか悩んでいました。

そこで試したのが、「3分間チャレンジ!」というタイマーを使った遊び感覚の工夫
「このキャラを3分でどこまで塗れるかやってみよう!」と声をかけて、キッチンタイマーをスタート。

するとCくんは「急がなきゃ!」と集中し始め、自分の中で“目標”をもって取り組むようになったそうです。

この事例では、

  • 時間を区切ることで集中力が持続しやすくなる
  • “チャレンジ形式”にすると、やる気が引き出される
  • タイマーによって「終わりが見える安心感」が生まれる

というように、視覚的な時間管理ツールを取り入れることで、気持ちの見通しが立ちやすくなるというメリットもありました。

このように、どの事例も「完璧にやらせよう」とするのではなく、子どもの気持ちに寄り添って、ちょっとしたきっかけや工夫を試したことが成功のカギになっています。
大切なのは、“何を使うか”ではなく、“どう関わるか”。

苦手でも大丈夫!塗り絵は子どもの「できた!」を育てる大切な時間

「うちの子、塗り絵が苦手で…」
そんな風に悩んでいる保護者の方は意外と多いものです。でも大丈夫。塗り絵は、上手に完成させることが目的ではなく、その過程で“できた!”という小さな成功体験を積み重ねていくことが一番大切なんです。

自閉症のある子どもたちは、感覚の特性や運動の苦手さ、見通しの立てづらさなど、さまざまな理由から塗り絵を「つらいもの」と感じることがあります。でも、ちょっとした工夫や声かけ、環境づくりで「楽しい!」に変えていくことは十分に可能です。

たとえば…

  • 好きなキャラや乗り物で「やってみたい!」を引き出す
  • シールやスタンプなど、“塗らない塗り絵”という選択肢もアリ
  • タイマーや部分塗りで「ここまでできた!」を実感しやすくする
  • 比べずに、本人のペースを大切にする声かけをする

このように、子どもに合った方法でアプローチすることで、塗り絵が苦手な子でも「自分なりのやり方」で楽しむことができるようになります。

そして何より、「やってみて楽しかった」「できたと感じられた」という経験は、子どもの中に“自信”というかけがえのない力として残ります。
それは、他の学びや遊びにも広がっていく大事な土台になるのです。

苦手でも、できる方法はきっとある。
大切なのは、“できない”を責めるのではなく、“できる形”を一緒に見つけていく姿勢です。

子どもが「塗り絵、ちょっと好きかも」と笑顔になるその瞬間を、ぜひ一緒に楽しんでくださいね。

さいごに


塗り絵が苦手な自閉症の子どもにとって、それは努力不足ではなく、感覚や手の動きなどの特性による“やりづらさ”が原因であることが多いんです。でも、ちょっとした工夫や環境づくりで、「やってみたい」「できた!」という気持ちは少しずつ育てていくことができます。

この記事では、

  • 自閉症の子が塗り絵を苦手に感じる理由
  • 家庭でできる身近な工夫やアイデア
  • 実際に苦手を乗り越えた成功事例
    をご紹介してきました。

大切なのは、“上手に塗ること”ではなく、その子なりのペースで「できた!」という小さな自信を育てていくことです。
お子さんの「やってみようかな」という気持ちを大切に、今日から少しずつ試してみてくださいね。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

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