【幼児向け】はじめてのソーシャルストーリー|年齢別の作り方と注意点

目次

ソーシャルストーリーって知ってる?子どもが“できた!”と笑顔になる魔法の支援法

ソーシャルストーリーって聞いたことありますか?もしかしたら、発達支援や療育に関心のある方なら一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。でも、実際にどんなものか、どうやって使うのかまではよくわからない…そんな方も多いはずです。

簡単に言うと、ソーシャルストーリーとは「子どもが社会的な出来事や場面を理解しやすくするための短いお話」のこと。日常の中で出会う“ちょっとむずかしい場面”――たとえば、「お友だちとおもちゃをどうやって共有すればいいの?」とか、「トイレに行くタイミングがわからない…」といった不安や戸惑いを、やさしい言葉とイラストで“見える化”してあげる支援ツールなんです。

まるで子ども専用の“説明書”みたいなイメージですね。

しかもこれ、ただの物語じゃないんです。ちゃんと心理学や発達理論に基づいて作られていて、子どもが「わかった!」「できた!」と自信を持って行動できるようになる、とっても心強いサポート方法なんですよ。

特に、発達特性のある子どもたち(たとえば自閉スペクトラム症のお子さんなど)には非常に効果的だとされていますが、実は定型発達の子にも十分使える万能なツールなんです。

なぜ今、幼児にこそソーシャルストーリーが必要なのか?

じゃあ、どうして“幼児向け”がテーマなの?と思うかもしれません。

それは、幼児期こそ「社会性の土台づくり」が始まるタイミングだからなんです。

たとえば、保育園や幼稚園に通いはじめると、それまで家族と過ごしていた時間とはまったく違う社会環境に出ていきますよね。「順番を待つ」「相手の気持ちを考える」「知らない大人の指示に従う」など、未経験のことだらけ。大人にとっては当たり前でも、子どもにとっては“ハードルの高いチャレンジ”ばかりなんです。

そんな時に、「これからこういうことが起こるよ」「こうすればうまくいくよ」とあらかじめ“見通し”を持たせてあげることができれば、不安はぐっと小さくなります。

特に言葉での理解がまだ発達段階にある幼児には、視覚的に情報を伝えることがとても効果的。ソーシャルストーリーはまさに、ことば+絵や写真で“社会のルールや仕組み”をやさしく教える方法なんです。

そして、最近では感覚過敏のある子やADHD傾向のある子、知的発達に遅れのある子など、個々の特性にあった支援方法の一つとしても注目されています。支援現場だけでなく、家庭や保育現場でも「取り入れてよかった」「子どもが落ち着いた」という声も増えてきました。

ということでこの記事では、「はじめてソーシャルストーリーを使ってみたい!」「年齢や発達段階に合った作り方が知りたい!」という方のために、

  • ソーシャルストーリーの基本構成
  • 年齢別の作り方と活用のコツ
  • 実際のストーリー例
  • 発達特性にあわせた工夫ポイント

などを、わかりやすく・たっぷり丁寧にご紹介していきます。

「ソーシャルストーリーって、意外とカンタンかも♪」と感じてもらえるように、親しみやすく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

これさえ押さえればOK!はじめてのソーシャルストーリー構成ガイド

「ソーシャルストーリーって、どんなふうに作ればいいの?」というのは、初めて使おうと思ったときに多くの方が感じる疑問です。

じつはソーシャルストーリーには、“こうすると伝わりやすい”という基本的な構成ルールがあるんです。これを知っておけば、誰でもカンタンに子どもに伝わるストーリーを作ることができます。

まず、大前提として知っておきたいのは、ソーシャルストーリーは「行動を教え込むためのもの」ではなく、「理解を助けるためのもの」だということ。

たとえば「手を洗いなさい!」と命令するのではなく、「手がバイキンで汚れているかもしれない。石けんで洗うと、バイキンがいなくなるよ」と伝えることで、子どもは“なぜやるのか”を理解し、自分から行動しやすくなるのです。

ソーシャルストーリーの基本構成は4つの文

ソーシャルストーリーの定番スタイルには、以下の4つの文章タイプがあります。

  1. 記述文(事実の説明)
     → 例:「おもちゃで遊ぶとき、ほかの子も遊びたいと思っていることがあります。」
  2. 指示文(どうすればいいか)
     → 例:「わたしは“かして”と言ったり、“順番”を待ちます。」
  3. 観点文(まわりの人の気持ち)
     → 例:「友だちも、じゅんばんで遊べると嬉しい気持ちになります。」
  4. コントロール文(覚え方・ヒント)
     → 例:「“あとでね”と言えると、自分も気持ちが楽になります。」

この4つの文を組み合わせて構成することで、子どもが状況を理解し、行動につなげやすくなるのです。

とはいえ、すべてを使わないといけないわけではありません。年齢や理解力によっては、記述文と指示文だけでもOK。
大切なのは、子どもが「わかった!」「できそう!」と感じられるストーリーになっているかどうか。

表現は「子ども目線」で、やさしく・シンプルに

ストーリーの文体は、必ず「子ども目線」で書くことが大切です。

たとえば、「○○ちゃんはこうしました」よりも、「わたしはこうします」という主語で書くと、自分ごととして理解しやすくなるんです。
また、言葉選びはできるだけやさしく・具体的に。「みんな」とか「きちんと」などのあいまいな表現は避けるのがポイントです。

ありがちなNG例に要注意!やりがちな失敗と改善ポイント

「よし、作ってみよう!」と張り切って始めたときに、うっかりやりがちな“ありがちNGパターン”もいくつかあります。ここではその代表的な例と改善ポイントをご紹介します。

❌ NG①:命令口調になってしまう

「〜しなさい」「〜しないで!」と書いてしまうと、子どもは「怒られている」と感じてしまいがちです。
改善ポイント:やさしく行動の“意味”を伝える文にする
たとえば、「友だちに乱暴しないで」ではなく、「友だちにやさしくするとうれしい気持ちになるよ」に。

❌ NG②:ごほうびでつろうとする

「できたらシールをあげるよ!」といったごほうび重視の内容にすると、本質を理解しにくくなることも。
改善ポイント:子ども自身の安心や納得感を大切に
「できたら気持ちがすっきりするよ」「お友だちとうまくいくよ」など、行動の“内的なメリット”を伝えると◎

❌ NG③:1ページに詰め込みすぎる

「どうせなら一気に教えたい」と、つい情報を盛り込みすぎてしまうのもよくあるミス。
改善ポイント:1ストーリー1テーマ!わかりやすさ重視で
子どもの集中力は短め。1冊の中でテーマはひとつに絞って、ページ数も3〜6枚程度におさえると効果的です。

❌ NG④:大人の都合が優先されている

「早くしてほしい」「静かにしてほしい」など、大人の困り感だけをもとにしたストーリーになっていませんか?
改善ポイント:子ども視点の“困っている理由”に寄り添う
たとえば、「電車の中で静かにできない」ではなく、「電車の音が大きくて落ち着かないから声が出ちゃう」など、子どもの困りごとに目を向けて構成しましょう。

まとめ:基本を押さえれば誰でもOK!まずは“わが子仕様”で1冊作ってみよう

はじめてのソーシャルストーリー作りは、ちょっとハードルが高く感じるかもしれません。でも、基本の型と注意点を押さえておけば、誰でもすぐに実践できます。

「うちの子の“困った”をやさしく伝えるには、どうすればいいかな?」そんなふうに考えながら作るソーシャルストーリーは、親子のコミュニケーションにもつながる“あたたかい支援ツール”になりますよ。

【年齢別】幼児の発達に合わせた作り方ガイド|1〜6歳でこんなに違う!

「ソーシャルストーリーを作ってみよう!」と思ったとき、まず迷うのがどんな表現が子どもに合っているのか?ということ。

同じ“幼児”といっても、1歳と6歳では理解できること・伝え方がまったく違います。年齢に合った内容にしないと、せっかく作ったストーリーも「よくわからない…」で終わってしまうことも。

ここでは、1〜6歳の発達段階に合わせた作り方のコツを、具体的なポイント付きでご紹介します!

【1〜2歳】絵だけでも伝わる!視覚でわかるシンプルストーリー

この年齢は、まだ言葉の理解が始まったばかり。文章よりも“見たままわかる絵や写真”がいちばん伝わりやすい時期です。

▶ ポイントは「言葉より視覚」!

  • イラストや写真を1ページに1枚だけ。ごちゃごちゃしないようにシンプルに。
  • 文は「○○するよ」「おててをあらうよ」など、ひらがな・短文でOK!なくても大丈夫な場合も。
  • 顔写真や実際の物の写真を使うと、子ども自身と結びつけやすい。

▶ テーマ例:

  • ママとおでかけするとき
  • ごはんの前に手を洗う
  • トイレに行くとき

この時期は「なぜそうするのか」をまだ深く理解するのはむずかしいので、“行動の型”を目で見て覚えるようなストーリーがおすすめです。

また、読み聞かせというより、絵本のように「一緒に見る」感覚で使うのがベスト。

【3〜4歳】「わたし」視点で感情に寄り添うミニストーリー

この年齢になると、少しずつ“自分”と“他人”の区別がついてきて、感情の理解も始まります。

だからこそ、ただ行動を伝えるだけじゃなくて、「どうしてそうするのか?」「どう感じたのか?」に寄り添った内容が効果的になります。

▶ ポイントは「わたし」の視点で感情を伝える!

  • 主語を「わたし」にして、子ども自身の言葉のように構成する
  • 「うれしい」「かなしい」「びっくりした」などの感情表現を入れると共感しやすくなる。
  • イラストに表情をはっきり描くと、気持ちを理解しやすくなる。

▶ テーマ例:

  • おもちゃの順番を待つ
  • 大きな音がしてびっくりしたとき
  • 「イヤ!」って言いたいとき

この時期はまだ“想像する力”は未発達なことも多いため、自分が体験したことのある場面を選んでストーリーにすると理解しやすくなります。

また、繰り返し読むことで「これはこういうことだったのか」と少しずつ身につけていくので、短くても日常的に読み返せる形にすると◎。

【5〜6歳】感情と行動をつなぐ!思いやりを育てるワンランク上の構成法

5〜6歳になると、だんだんと自分の感情だけでなく、他者の気持ちも少しずつ想像できるようになります。

そのため、この時期のストーリーは“感情→行動→結果”という流れを意識した構成にすると、より深い理解が期待できます。

▶ ポイントは「感情の前後」を描くこと!

  • 「〇〇な気持ちになって、こうしたら、△△になった」など、因果関係をシンプルに描く
  • 感情の言葉を増やし、「怒った・泣いた」だけでなく、「がっかりした」「もやもやした」なども取り入れる。
  • 他の子の気持ちにもふれると、共感性や思いやりの芽が育つ

▶ テーマ例:

  • 友だちとケンカしちゃったとき
  • イヤな気持ちになったときの対処法
  • 困っている子にどう声をかける?

この年齢になると、「なぜそうするのか」「どうすればよかったか」を自分で考えるきっかけにもなるので、あえて子どもに問いかける文を入れてみるのもおすすめ。

「あなたなら、どうする?」と投げかけるだけで、子どもが自分の経験とつなげて考えやすくなるんです。

まとめ:年齢にあった内容こそ、伝わる近道!

ソーシャルストーリーは、「ただ読ませればOK」なものではありません。

その子の“今の理解レベル”に合わせた内容・表現にすることが何より大事!
1〜2歳なら“見るだけでわかる”ストーリー、3〜4歳なら“気持ちに寄り添う”ストーリー、5〜6歳には“考える力も育てる”ストーリーと、成長段階にあわせて変化させていくのがベストです。

今すぐ使える!テーマ別ソーシャルストーリー実例集【解説つき】

「ソーシャルストーリーって、どんな場面で使えるの?」と疑問に思っている方へ。

答えはとってもシンプルで――「日常の困りごとすべてが、ストーリーのテーマになる」んです!

子どもが「うまくできない…」「よくわからない…」「不安…」と感じている場面を見つけたら、そこがストーリーの出番。
ここでは、実際によくある5つの場面を取り上げて、ねらいや使い方のコツを具体的に紹介していきます。

▶ 朝の支度がスムーズになる「登園前ストーリー」

朝のバタバタ、毎日のことだけど親子ともに一苦労…。そんなご家庭も多いのでは?

子どもにとっては、朝の支度=「やることがいっぱいで頭が混乱する時間」
「何から始めたらいいの?」「着替えたくない」「保育園行きたくない」と、気持ちも身体もブレーキがかかってしまいます。

▶ ソーシャルストーリーの活用例:

「あさ おきたら、まず おトイレに いきます。
おようふくに きがえます。
ごはんを たべて、はを みがきます。
じゅんばんに できると、ママもにっこり♪」

順番を見える化するだけで、子どもは“やることの見通し”が持てるようになります。

特にASD傾向のあるお子さんや、朝が苦手な子におすすめです。
実物写真+短文+見開き構成で、朝のルーティンを視覚的に伝えるのがコツ。

▶ お友だちと楽しく遊ぶ「コミュニケーションのルール」

「貸して」「順番ね」「いいよ」など、子ども同士のやりとりって、意外と高度なんです。

でも、言葉の意味やタイミングがわからないと、「かしてって言われたからイヤって言っただけなのに…」「叩いたつもりはなかったのに怒られた…」と、子ども自身も戸惑ってしまうことがあります。

▶ ソーシャルストーリーの活用例:

「わたしは おともだちと おもちゃで あそぶのが すきです。
ときどき、“かして”と いわれることが あります。
そのときは、“いいよ”といったり、“あとでね”といいます。
じゅんばんに あそべると、たのしいきもちになります。」

相手の気持ちを想像するのが難しい子にも、視覚で“やりとりの流れ”を伝えることでトラブル予防に。

イラストは表情をはっきり描くのがポイント。「にこにこ」「かなしい」「びっくりした」など感情が伝わる絵を使いましょう。

▶ 音が苦手な子にも安心!「大きな音が聞こえたとき」対処法

発達に特性がある子の中には、聴覚過敏で大きな音が苦手な子も少なくありません。
掃除機、トイレの流水音、手をたたく音、救急車…突然の音にビックリして、パニックになってしまうことも。

そんなときに「落ち着いて!」「大丈夫だから!」では届かないことも多いですよね。

▶ ソーシャルストーリーの活用例:

「ときどき、おおきな おとが きこえます。
わたしは びっくりして、こわいきもちに なります。
こわいときは、ママに ぎゅっとしてもらったり、イヤーマフを つけても いいです。
おとが おわったら、また あんしんに もどれます。」

感情の「前」と「後」を描くことで、安心できる行動を自分で選べるように促します。

対処行動(耳をふさぐ、好きなぬいぐるみを持つなど)も絵で具体的に示すと、子どもが自分で「できること」を見つけやすくなります。

▶ 病院や歯医者も怖くない!予習型ストーリー

「ちっくんイヤー!」「お口開けたくない!」
病院や歯医者に行くたびに、泣いたり暴れたり…という経験、ありませんか?

でも子どもは、“何をされるかわからない”ことがいちばん不安なんです。

▶ ソーシャルストーリーの活用例:

「きょうは、びょういんに いきます。
おいしゃさんは、わたしの からだを しらべてくれます。
ちっくんは ちょっと いたいけど、すぐ おわります。
おわったら、ごほうびの シールを もらえるかも♪」

事前に「どんな場所で」「誰が」「何をするか」を伝えておくことで、不安がぐっとやわらぎます。

実際の病院の写真や、子どもが着るマスク・使う器具のイラストを入れると、よりリアルにイメージできます。

▶ トイレ・お着替えが楽になる生活スキルのストーリー

生活習慣の中でも、トイレ・お着替え・ごはんなど、毎日やることなのに「できない…」「やりたくない…」となりがちな場面ってありますよね。

でも多くの場合、それは「わからない」「イメージできない」ことが原因です。

▶ ソーシャルストーリーの活用例:

「トイレにいきたくなったら、ママに“トイレいく”といいます。
パンツをおろして、すわります。
おしっこが でたら、ペーパーで ふきます。
おわったら、てを あらいます。わたしは トイレが じょうずに できるよ!」

工程をひとつずつ“分解して見える化”することで、子どもが行動の順番を理解しやすくなります。

「どうしてもトイレに行きたがらない…」という子には、お気に入りキャラを使ったオリジナルストーリーも効果的!

まとめ:生活のあらゆる場面が“学びのチャンス”に変わる!

ここで紹介したストーリーはほんの一例ですが、どれも子どもが日常でつまずきやすいリアルなテーマばかり。

子どもが「なんとなくイヤ」「なんでそうするのかわからない」と感じている場面に、そっと“言葉”と“見える安心”を添えてあげる――それがソーシャルストーリーの力です。

読む前にチェック!効果を高める5つのポイント

「ソーシャルストーリー、作ってみたけど、これでいいのかな?」
そんなふうに思う方、けっこう多いんです。

せっかく頑張って作ったストーリーも、内容や伝え方がちょっとズレていると、子どもにうまく届かないことがあります。
でも大丈夫。ほんの少しの工夫で“伝わるストーリー”にレベルアップできます!

ここでは、ソーシャルストーリーを子どもにとってより効果的にするための「5つのチェックポイント」をご紹介します。

✅ ① 子どもの理解度に合った内容になっている?

ストーリーが難しすぎたり、逆に簡単すぎたりすると、子どもは「わからない」「つまらない」と感じてしまいます。
年齢だけでなく、その子の発達段階や特性に合わせて調整することが大切です。

チェックポイント:
・文の長さは適切か?
・抽象的な表現が多すぎないか?
・その子が実際に体験したことに近い内容か?

✅ ② 見た目がわかりやすく、親しみやすい?

ソーシャルストーリーは“視覚からの情報”がとても重要。
イラストや写真を使うと、子どもは状況を具体的にイメージしやすくなります。

チェックポイント:
・イラストの表情ははっきり描かれている?
・ページがごちゃごちゃしていない?
・色づかいは見やすい?(過剰な装飾は逆効果)

✅ ③ 一方的な命令になっていない?

「〜しなさい」「〜はダメ!」という言い方は、子どもが反発したり、不安になったりしやすいです。
ソーシャルストーリーは“理解を助けるもの”であって、行動を強制するものではありません。

チェックポイント:
・「〜してもいい」「〜すると気持ちがいい」などの肯定的な言い回しになっているか?
・子どもの視点に立って書かれているか?
・選択肢や“どうしたらいいか”が明確に書かれているか?

✅ ④ 大人の都合ばかりになっていない?

「ママが困るから」「先生が怒るから」といった動機では、子どもは納得しづらいもの。
“子ども自身が安心して行動できる理由”をストーリーに込めることが大切です。

チェックポイント:
・子ども自身の気持ちや困りごとに寄り添った内容になっているか?
・「こうすれば自分も安心」「こうすると気持ちがスッキリする」といった言葉が入っているか?

✅ ⑤ 読むタイミングや環境は適切?

ストーリーはただ「読めばいい」というわけではありません。
タイミングや読み方によって、伝わり方がまったく変わってくるんです。

チェックポイント:
・落ち着いた環境で読んでいるか?
・嫌がっているときに無理に読ませていないか?
・1回読んで終わりにしていないか?(※繰り返しが効果的)

「読んでも変わらない…」よくあるつまずきとその解決アイデア

「ちゃんと読んでるのに、全然行動が変わらない…」
こんなとき、思わずガッカリしてしまいますよね。でも、それって“ストーリーが合っていない”のではなく、“使い方をちょっと変えるだけ”でうまくいくケースがたくさんあるんです。

ここでは、よくあるつまずきパターンと、すぐ試せる解決アイデアを紹介します。

❌ よくあるつまずき①:興味を示さない・すぐ飽きる

解決アイデア:子どもの“好き”を取り入れてみよう!

好きなキャラクターやお気に入りのぬいぐるみをストーリーに登場させるだけで、ぐっと関心がアップすることもあります。
また、ストーリーを一緒に読む時間を“遊び”として演出するのも効果的です。

❌ よくあるつまずき②:読んだだけで行動が変わらない

解決アイデア:読みながら“体験”をセットにしよう!

たとえば「おもちゃを順番で使う」ストーリーなら、読み終わったあとに実際にその場面を親子で再現してみると、子どもの理解がグンと深まります。

ソーシャルストーリー+体験=記憶に残る!
このセット使い、かなりおすすめです。

❌ よくあるつまずき③:いつの間にか読まなくなる

解決アイデア:「読む時間」を日課にしよう!

寝る前、お出かけ前など、決まった時間に読むことで“日常の一部”になりやすくなります。
カレンダーに「ソーシャルストーリータイム」と書いて、親子で楽しみにするのも◎!

まとめ:小さな見直しが“伝わるストーリー”への第一歩

ソーシャルストーリーは、魔法の道具ではありません。
でも、子どもに合った形・タイミング・伝え方を少しずつ工夫していくことで、しっかりと“届く言葉”に変わっていきます。

うまくいかない時こそ、「どうすればこの子に届くかな?」と立ち止まって考える時間が、何より大切なのかもしれません。

自作?テンプレ?絵本?目的別で選ぶ最適なソーシャルストーリーの作り方

「ソーシャルストーリーって、作るの大変そう…」
「忙しくて毎回手作りなんてムリ!」
そんな声、よく聞きます。でも安心してください。実はソーシャルストーリーには、手作りだけじゃなく、“すぐに使える方法”がいろいろあるんです。

ここでは、3つのタイプ(自作/テンプレート/絵本)それぞれの特徴・向き不向き・活用法を解説していきます。
目的やお子さんの特性にあわせて、“今のわが家にぴったりな方法”を見つけてくださいね!

【手作り派】わが子専用にカスタムできる!

まずは、「うちの子にピッタリな内容にしたい!」という方におすすめの手作りソーシャルストーリー

なんといっても最大の魅力は、子どもの発達段階・興味・苦手な場面に合わせてフルカスタムできること。
家族の名前を入れたり、お気に入りキャラを登場させたり…自由度の高さは抜群です。

▶ こんな人におすすめ!

  • 支援や療育に関わっていて“オーダーメイドの支援”をしたい方
  • 自宅での困りごとをピンポイントで解決したい方
  • 子どもとのコミュニケーションを深めたい方

▶ メリット

  • 子どもに合った言葉・場面で作れる
  • 家庭のルールや習慣にあわせた内容にできる
  • 作る過程そのものが“親の学び”になる

▶ 注意点

  • 時間と労力がそれなりにかかる(特に最初は)
  • 内容が独りよがりにならないように、客観性を意識することが大事

✅ プチアドバイス:
PowerPointやCanvaなどの無料ツールを使えば、絵本風に作れて見た目も◎!
家族写真を取り入れると、子どもがより親近感を持ちやすくなります。

【テンプレ派】今すぐ使える!おすすめ無料テンプレ集

「とにかく早く使いたい!」という方には、すぐにダウンロードして使えるテンプレートタイプが便利。
最近では自治体や発達支援団体、保育士さんの個人ブログなどから、無料で使えるソーシャルストーリー素材がたくさん配布されています。

▶ こんな人におすすめ!

  • 忙しくて手作りの時間が取れない方
  • ソーシャルストーリーを試しに使ってみたい方
  • 基本の型を知りたい支援者や初心者の方

▶ メリット

  • すぐ使える!無料!手軽!
  • 「よくある場面」ごとに構成されていて使いやすい
  • 読み手の参考になるストーリー例が多い

▶ 注意点

  • 内容が自分の子にピッタリ合うとは限らない
  • イラストの好みや表現が合わないこともある
  • 翻訳されたもの(海外テンプレ)は、文化的背景の違いに注意

✅ おすすめ配布先:
・こども家庭庁・発達支援センターの公式サイト
・「ソーシャルストーリー 無料 テンプレート」で検索できる専門ブログ
・InstagramやPinterestで見つかるイラスト付き投稿も要チェック!

【絵本派】読み聞かせと相性抜群◎プロが選ぶおすすめ絵本5選

「子どもが本好きだから、絵本で伝えたい」
「読み聞かせの時間を通して、自然に学ばせたい」
そんな方には、市販の“ソーシャルストーリー的な絵本”がぴったり。

絵本作家さんや保育士監修の作品には、感情の描写や行動の流れがとっても丁寧に描かれているものが多く、学びにもつながります。

▶ こんな人におすすめ!

  • 毎日の絵本時間に自然に取り入れたい方
  • ストーリー性のある内容で感情や共感力を育てたい方
  • 読み聞かせが親子の大切な時間になっている方

▶ メリット

  • プロの表現力で、感情や社会性を豊かに伝えられる
  • 子どもが楽しみながら学べる
  • 兄弟・家族と一緒に読んで共感の輪が広がる

▶ 注意点

  • 子どもによっては、絵本の内容が“自分ごと”として理解しづらい場合も
  • ソーシャルストーリーとして使うには、親が「補足の声かけ」を意識することが大切

✅ プロが選ぶおすすめ絵本5選(例):

  • 『トイレいけるかな?』
  • 『おともだちとけんかしたときは』
  • 『おおきなこえでいってみよう』
  • 『ぼく、イヤっていえるんだ』
  • 『おくちチャックマン』

それぞれ、「生活スキル」「感情表現」「人との関わり方」などにテーマが絞られていて、ソーシャルストーリーの導入にぴったり。

まとめ:目的とシーンで“使い分け”するのが正解!

どの方法もメリットがあり、正解・不正解はありません。
でも、いちばん大事なのは「今の子どもにとってどれがベストか?」という視点です。

  • オーダーメイドの支援をしたいなら、手作り!
  • 忙しいけど使ってみたいなら、テンプレート!
  • 親子で楽しみながら取り入れたいなら、絵本!

どれを選んでも、「やってみたい」というその気持ちが何よりのスタート。
無理なく、楽しく、あなたのスタイルでソーシャルストーリーを取り入れてみてくださいね。

発達特性にあわせた実践テク|ASD・ADHD・知的障害がある子への工夫ポイント

ここまでソーシャルストーリーの基本や活用法についてお伝えしてきましたが、
「うちの子、ちょっと特性があるから普通のやり方じゃうまくいかなくて…」という方も少なくありません。

実際、子ども一人ひとりの発達特性に応じて、ストーリーの“伝え方”を工夫することがとても重要です。
特性に合っていれば、ぐっと子どもに届きやすくなりますし、逆に合っていなければ、せっかくの支援が空回りしてしまうことも…。

ここでは、ASD(自閉スペクトラム症)・ADHD・知的発達の遅れがある子どもたちに向けて、ソーシャルストーリーをより効果的に使うための工夫を紹介します。

【ASD】安心感を引き出す「具体×視覚」の力

ASD(自閉スペクトラム症)の子どもたちは、抽象的な表現や曖昧なルールが苦手な傾向があります。
一方で、「具体的で予測可能な情報」や「視覚的に整理された情報」には強い理解力を発揮することも。

そのため、ASDの子には以下のような工夫が効果的です。

▶ 工夫ポイント:

  • 「〜するかもしれない」「だいたい」などの曖昧な表現は避けて、具体的に書く
     → 例:「お昼ごはんの前にトイレに行きます」など
  • イラストよりも実物の写真を使うと、場面をよりリアルにイメージしやすい
  • 順番・時間・ルールを“視覚化”して伝える(フローチャートや番号付きステップ)
  • 繰り返し同じストーリーを読むことで安心感が生まれる(“ルーティン化”がカギ!

✅ ひとことアドバイス:
「これはなに?」「どうなるの?」と不安になりやすい子には、先の見通しと行動の意味を明確に伝えるストーリーがとても役立ちます。

【ADHD】飽きない工夫がカギ!短く・楽しく・リズムよく

ADHDの特性がある子どもは、注意の持続が難しかったり、衝動的に動いてしまうことがよくあります。
そのため、長い文章や静かな読み聞かせスタイルだけだと、途中で集中が切れてしまうことも…。

▶ 工夫ポイント:

  • ストーリーは「短く・シンプルに」!1ページ1アクションが基本
  • 擬音語やリズミカルな言葉を取り入れて“耳でも楽しめる”ストーリーに
     → 例:「ピカピカてをあらおう!あわあわ、くるくる〜♪」
  • 途中で子どもに問いかける工夫を入れて参加型に
     → 例:「◯◯くんは、どうする?」など
  • 身体を動かしながら読む“アクティブ読み聞かせ”もおすすめ(立って読む、ジェスチャーをまねする など)

✅ ひとことアドバイス:
ADHDの子には、「じっと読ませる」よりも「動きながら理解する」ことが得意な子が多いので、
絵本というより“あそびのツール”として使うと◎!

【知的発達の遅れ】“ことば”より“写真とサポート”で伝える

知的発達の遅れがある子の場合、言葉だけでは理解が難しいことも多いです。
だからこそ、“わかる”という感覚を引き出すためには、「ことばを補う視覚情報」や「身近な支援者のサポート」が欠かせません。

▶ 工夫ポイント:

  • イラストよりも「実物写真」「身の回りのもの」を使うと伝わりやすい
  • ストーリーの文は「1ページ=1文」「主語・動詞・目的語」の簡単な構文で
     → 例:「わたしは トイレに いきます」など
  • 大人が「一緒に読む」「読みながら動作を示す」などのサポートが重要
  • ストーリーと一緒に実物カードや実践動画を組み合わせて“多感覚で伝える”と効果的

✅ ひとことアドバイス:
内容を一度で理解するのが難しい場合は、“繰り返し”と“体験の積み重ね”がカギ。
できたことを肯定的に伝えることで、「やってみよう」という意欲が引き出されます。

まとめ:その子に合った“伝え方”が、いちばんの支援になる

ソーシャルストーリーは、型にハマったやり方をする必要はありません。
むしろ、子どもの特性に合わせて“柔軟に変えていくこと”が何より大切なんです。

  • ASDの子には「具体×視覚」+繰り返しで安心を
  • ADHDの子には「短く×楽しく」+リズムや遊び心を
  • 知的発達の遅れがある子には「ことば以外の情報」+大人のサポートを

一人ひとりに“ちょうどいい”やり方を見つけていくことが、その子の理解を深めるいちばんの近道になります。

家庭・園・療育での連携がカギ!日常に活かすソーシャルストーリーの広げ方

ソーシャルストーリーって、つい「家だけ」「療育だけ」と場面を限定して使ってしまいがちですが、実はそれ、ちょっともったいないかもしれません。

本来ソーシャルストーリーは、子どもが安心して行動できるようになる“共通言語”のような存在
だからこそ、家庭・園・療育など、子どもが関わるすべての場所で連携して活用することで、効果が何倍にも広がるんです。

ここでは、「どうやってまわりの大人と共有していくか?」「家庭でどう広げていくか?」について、実践的なヒントをご紹介します。

▶ 保育園や療育と連携して、子どもを取り巻く大人の「見通し」を揃える

子どもにとっていちばん安心できるのは、どこにいても“同じ対応”が受けられること。
家庭では怒られなかったのに、園では注意された…そんな体験が続くと、子どもは戸惑い、混乱し、不安が高まってしまいます。

だからこそ、ソーシャルストーリーの内容を園や療育の先生と共有することがとても大切。

▶ こんな工夫が効果的!

  • 家で使っているストーリーをコピーして園にも渡す(PDFや写真でもOK)
  • 担任の先生や療育スタッフに「この場面が苦手なので、こういう言葉かけが助かります」と補足情報を添える
  • 園側で使っているソーシャルストーリーを家庭でも読み直す(“復習の時間”が安心につながる

✅ ポイントは「連携=共有」ではなく、「一緒に子どもを見る視点を揃えること」。
おうちだけでがんばらなくていいし、先生たちもきっと協力してくれるはずです。

▶ 兄弟と一緒に読むと効果アップ!家庭でできる関わり方

意外と見落としがちなのが、「兄弟との関わりにソーシャルストーリーを活用する」という視点。

実はこれ、“わが子の理解”だけでなく、“兄弟の理解や協力”にもつながるんです。

▶ たとえばこんなシーンで:

  • 「お兄ちゃんが先に順番をゆずってくれたよ」→兄弟で“順番を待つ”ストーリーを一緒に読む
  • 「弟が大きな音で泣いちゃった」→“音がこわいときの気持ち”を兄にも伝えるストーリーを読む
  • 「妹のこだわり行動がよくわからない」→その“理由”を絵で伝えるストーリーを一緒に読む

✅ 兄弟や家族も「こういう気持ちなんだ」「こうしてあげると落ち着くんだ」と知ることで、自然な理解と支え合いが生まれやすくなります。

また、一緒に読むことで、家族全体にあたたかい“共感の空気”が育つのも大きなメリット。

▶ 「ごはん」「おふろ」「おでかけ」…日常生活すべてがストーリーになる!

実はソーシャルストーリーって、特別なことじゃなくて“日常そのもの”を描くツールなんです。

だからこそ、困ったことがあったときだけ使うのではなく、毎日の生活の中にどんどん取り入れていくことがポイント。

▶ たとえば、こんなテーマもおすすめ:

  • 「ごはんを食べる前はどうするの?」(手洗い→席に座る→いただきます)
  • 「おふろにはいるときのステップ」(服を脱ぐ→湯船に入る→髪を洗う)
  • 「おでかけ前の準備」(くつした→くつ→帽子→おかしはリュックに)

日常を“見える化”することで、子どもにとっては「やることの順番がわかって安心」「ひとりでできた!という達成感」が得られます。

さらに、生活スキルが育つことは、自立や自己肯定感にも直結。
「日常=学びのチャンス」と捉えることで、ストーリーの可能性はどんどん広がっていきます。

まとめ:ソーシャルストーリーは“家族と周囲をつなぐコミュニケーションツール”

ソーシャルストーリーは、「行動の教科書」ではなく、子どもが“安心して社会とつながるためのことば”です。
だからこそ、家族・園・療育がバラバラではなく、“同じ方向を見ていること”がとても大切。

  • 子どもを取り巻く大人が「見通しを揃える」こと
  • 兄弟や家族みんなで“わかり合う”時間を持つこと
  • 特別じゃなく“日常”に自然とストーリーをなじませること

これらを意識するだけで、子どもはもっと安心して、毎日をのびのびと過ごせるようになります。

小さなストーリーが、子どもの世界を広げていく

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
ソーシャルストーリーって、はじめて耳にする方には少しむずかしく感じるかもしれませんが、実はとてもシンプルで、子どもの「わからない」をやさしく解いてあげる支援のカタチなんです。

そして一番の魅力は、押しつけや強制ではなく、子どもの気持ちに寄り添いながら“共感と理解”を育てることができる点。

たとえば、
「どうしてこれをしないといけないの?」
「なんでお友だちに怒られたの?」
そんな子どものモヤモヤに、大人の目線ではなく“子どもの言葉”でそっと答えてあげるのが、ソーシャルストーリーの役割です。

押しつけじゃない、“共感と理解”のための支援

世の中には「こうしなさい」「これが正解」といった指導があふれています。
でも、すべての子どもがその通りに動けるわけではありません。特に発達に特性のある子にとっては、“わかること”と“できること”は別モノ

だからこそ、ソーシャルストーリーは“どうしてそうなるのか”をていねいに伝え、安心して一歩を踏み出せるようサポートするツールとして、これからますます重要になっていくと思います。

年齢や特性にあわせて工夫すれば、子どもの行動が変わる

ここまでの章でお伝えしたように、
1〜2歳には絵中心でシンプルに、
3〜4歳には「わたし」視点で気持ちを込めて、
5〜6歳には“考える力”も育てられるように――
というように、年齢や発達段階に応じた工夫がとても大切です。

さらに、ASDやADHD、知的発達の遅れがあるお子さんにも、それぞれの理解スタイルに合わせた工夫をすれば、しっかり届く支援ができます。

ソーシャルストーリーに“正解の型”はありません。
目の前の子どもに合ったストーリーを、試行錯誤しながら一緒に作っていくこと――それ自体が、大切な支援になるのです。

日々の積み重ねが「できた!」を増やしていく

ソーシャルストーリーは、たった1回読んだだけで魔法のように行動が変わる…というものではありません。

でも、毎日少しずつ「読む」「見る」「話す」時間を積み重ねていくことで、確実に「できた!」「わかった!」という経験が増えていきます。

そしてそれは、
✅ 子どもが自信を持つきっかけになり、
✅ 周りの大人がその子を理解する手がかりになり、
✅ 家庭や園のコミュニケーションをより良いものに変えてくれるはずです。

最後に|「できた!」の笑顔は、あなたのやさしい一冊から

ソーシャルストーリーは、大げさな道具や技術はいりません。
たった数ページのやさしいストーリーが、子どもの世界を広げ、心にそっと寄り添ってくれるのです。

この記事が、
「うちの子にも試してみたいな」
「支援の中で取り入れてみようかな」
そんな一歩を後押しできたらうれしいです。

これからも、子どもたち一人ひとりにとって、安心して成長できる“ストーリーのある毎日”が広がっていきますように。

以上【幼児向け】はじめてのソーシャルストーリー|年齢別の作り方と注意点でした。

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この記事を書いた人

約30年の間に培った障害福祉分野での知識や経験を、このブログで余すことなくお伝えしていきます。
所持資格:社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員等

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