「できない子」じゃなかった!学習障害 得意なことを見つける具体的な視点と伸ばし方

学習障害があると、将来が心配…
このままで本当に大丈夫なのかな?

そんなふうに、不安な気持ちを抱えながら毎日を過ごしていませんか。

勉強が苦手だと、どうしても
「できないところ」ばかりが目に入ってしまいますよね。
でも実はそれ、その子の本当の力がまだ見えていないだけかもしれません。

学習障害のある子は、
学校のテストには表れにくい“得意なこと”や“才能の芽”を、たくさん持っているケースがとても多いんです。

見方を少し変えるだけで、
「できない子」だと思っていた我が子が、
「こんな強みがあったんだ」と感じられる瞬間がきっと出てきます。

この記事では、

  • 学習障害の子に多く見られる「得意なこと」
  • 家庭でできる、強みの見つけ方
  • 自信につながる声かけや関わり方

を、できるだけむずかしい言葉を使わずお伝えします。

読み終えたころには、
「この子なりの未来が、ちゃんとある」
そう思えて、少し心が軽くなるはずです。

目次

学習障害とは?「勉強ができない=能力が低い」は大きな誤解

「うちの子、勉強がとにかく苦手で……」
そんな悩みを抱えているママさんは、とても多いです。

でも実は、勉強が苦手=頭が良くない、能力が低いというわけではありません。
学習障害(LD)は、“できない理由”がはっきりしている発達の特性のひとつなんです。

まずは、学習障害の基本的な特徴から、整理していきましょう。

学習障害(LD)の特徴をわかりやすく解説

読む・書く・計算など「特定の学習」だけが苦手

学習障害の子どもは、
読む・書く・計算など、ある一部分の学習だけが極端に苦手なことがあります。

たとえば…

  • 文字を読むのに時間がかかる
  • 書き写しがとても大変
  • 計算の仕方がなかなか身につかない

一方で、会話はとても上手だったり、遊びや工作は得意だったりすることも少なくありません。

知的発達や努力不足とは無関係

ここは、とても大切なポイントです。

学習障害は、知的な遅れや「やる気の問題」ではありません。
一生懸命やっていても、脳の情報処理の仕方の違いによって、どうしても難しい部分が出てしまうのです。

「ちゃんと理解しているのに、文字になると急にできない」
そんなアンバランスさも、学習障害の特徴のひとつです。

得意・苦手の差が大きい“凸凹”が特徴

学習障害の子は、
得意なことと苦手なことの差がとても大きい傾向があります。

  • 苦手な教科は極端にできない
  • でも、好きなことには驚くほど集中できる

この「凸凹」があるからこそ、
学校の勉強だけを見ていると「できない子」に見えてしまいやすいのです。

「できないところ」ばかり見てしまう子育ての落とし穴

学校評価=子どもの価値ではない

通知表やテストの点数を見るたびに、
つい落ち込んでしまう…そんな経験はありませんか?

でも、学校の評価は、あくまで“学校の枠の中”での評価です。
それがそのまま、子どもの価値や将来の可能性を決めるわけではありません。

家庭だからこそ見える「本当の力」がある

とこ君

家でできてることって、たまたまじゃない?

らくちゃん

普段から自然に出てる力は、本物だよ

とこ君

学校より正直な場所かも

家の中では、

  • 好きなことを夢中でやっている
  • 細かいところによく気づく
  • 大人が驚く発想をする

そんな姿が見られることも多いはずです。

家庭は、学校では見えにくい「その子らしさ」が一番表れやすい場所
ここに、得意なことのヒントがたくさん隠れています。

視点を変えるだけで、見え方は大きく変わる

「できないところ」を直そうとするだけだと、
ママも子どもも、どんどん苦しくなってしまいます。

でも、
「この子は何が苦手なんだろう?」から
「この子は何が得意なんだろう?」

と視点を変えるだけで、見え方はガラッと変わります。

学習障害は「弱み」だけのものではありません。
見方次第で、強みの入り口にもなる特性なんです。

実は多い!学習障害の子に見られる「得意なこと・強み」の例

「学習障害がある=得意なことは少ない」
そんなふうに思われがちですが、実際はその逆です。

学習障害のある子は、
学校の勉強とは別のところで、キラッと光る力を持っていることがとても多いんです。

ここでは、特によく見られる得意なタイプを紹介しますね。

視覚・空間認知が得意なタイプ

とこ君

目で分かるって、そんなに特別?

らくちゃん

情報を一気に整理できる力なんだ

絵や図で考えるのが上手

このタイプの子は、
言葉よりも「目で見て理解する」のが得意です。

説明書を文章で読むのは苦手でも、

  • 図を見るとすぐ分かる
  • 一度見た景色や配置をよく覚えている

といった力を発揮することがあります。

ブロック・パズル・工作が得意

  • LEGOや積み木が大好き
  • パズルを黙々と完成させる
  • 工作や組み立てに夢中になる

こうした姿が見られるなら、
空間をイメージする力がとても高い可能性があります。

形や配置を感覚的に理解できる

言葉で説明しなくても、

  • 「なんとなく違う」と気づける
  • 全体のバランスを見るのが上手

といった感覚的な理解は、
将来、デザイン・設計・ものづくりなどにつながる強みになることもあります。

体を使って覚える・表現する力

とこ君

じっとしてないと集中してないんじゃ?

らくちゃん

動くことで頭が働く子もいるのよ

とこ君

集中の形って一つじゃないんだね

スポーツ・ダンス・手作業が得意

じっと座って勉強するのは苦手でも、

  • 走る・跳ぶのが好き
  • ダンスやリズム遊びが得意
  • 手を使う作業が上手

という子も多いです。

これは、体を動かしながら覚えるタイプの特徴です。

実際にやってみると理解が早い

  • 見せてもらうとすぐできる
  • 体験すると覚えるのが早い

このタイプの子は、
机上の説明より「実際にやる」ことで力を発揮します。

動きの中で集中力を発揮する

「落ち着きがない」と言われがちですが、
実は動きながらのほうが集中できる子もいます。

集中の形は一つじゃありません。
動きのある活動の中で、本来の力が出る子もたくさんいます。

好きなことに没頭できる集中力・探究心

興味のある分野は驚くほど詳しい

  • 電車・恐竜・ゲーム・地図
  • 特定のキャラクターやテーマ

好きなことになると、
大人が驚くほど詳しいことはありませんか?

これは立派な才能の芽です。

一つのことを深く掘り下げる力

学習障害のある子は、
興味のあることを深く深く掘り下げる力を持っていることが多いです。

  • 同じことを何度も繰り返す
  • 細かいところまでこだわる

この「こだわり」は、見方を変えると専門性になります。

将来の武器になりやすい強み

今は「偏り」に見える興味も、
大きくなれば、

  • 得意分野
  • 自信につながるスキル
  • 将来の仕事の種

になることもあります。

「好き」を大切にすることは、将来への投資とも言えるんですね。

我が子の「得意なこと」を見つけるための具体的な視点5つ

「得意なことがあるのは分かったけど、
じゃあ、うちの子の得意って何?

ここでつまずくママさんは、とても多いです。
でも大丈夫。
特別なテストや専門知識がなくても、日常の中で見つけるヒントはたくさんあります。

ここでは、今日からできる「5つの視点」をお伝えしますね。

学校の成績より「家で自然にやっていること」に注目

叱らなくても自分からやることは何か?

まず見てほしいのは、
「何も言わなくても自分からやっていること」です。

  • 声をかけなくても始める
  • やめなさいと言っても、つい続けてしまう

こうした行動は、
その子にとって負担が少なく、力を発揮しやすいことのサインです。

時間を忘れて没頭している遊びはヒントの宝庫

  • 気づいたら1時間以上やっていた
  • 呼びかけても返事がないほど集中している

そんな遊びはありませんか?

「集中できている=得意になりやすい」
これは、発達の視点でもとても大切なポイントです。

「結果」より「過程」がスムーズな場面を探す

失敗してもやめない行動に注目

うまくいかなくても、

  • もう一回やってみる
  • 方法を変えて続ける

そんな姿が見られたら、それは大きなヒント。

結果が出なくても続けられる=向いている可能性が高いんです。

楽しそうに工夫しているときは要チェック

  • 自分なりのやり方を考える
  • 試行錯誤を楽しんでいる

この「工夫する力」は、
将来とても大きな武器になります。

苦手なことを裏返して考えてみる

書くのが苦手=話す力・発想力が強いかも

  • 文章を書くのは大変
  • でも口で説明すると分かりやすい

これはよくある例です。

表現方法が「文字向きじゃない」だけというケースも多くあります。

計算が苦手=感覚的な理解力が高い可能性

  • 細かい計算は苦手
  • でも全体の流れや雰囲気をつかむのが上手

苦手は、そのまま別の強みにつながっていることも多いんです。

人と比べず「昨日のわが子」と比べる

とこ君

周りと比べちゃダメ?

らくちゃん

成長は本人基準で見るもの

とこ君

それなら分かりやすい

小さな成長こそが強みのヒント

  • 昨日より少し長く集中できた
  • 前よりスムーズにできた

この「ちょっとした変化」に気づけることが大切です。

ゆっくりでも確実に伸びている

発達のスピードは、本当に人それぞれ。

ゆっくり=ダメではありません。
その子なりのペースで、力はちゃんと育っています。

ママが感じる「なんかすごいかも」を大切にする

周りが気づかない才能が眠っていることも

  • 先生や他の人は気づいていない
  • でもママは「ここ、すごいな」と感じる

その直感、意外と当たっています。

いちばん近くにいるママだからこそ気づける

毎日そばで見ているからこそ、

  • 小さな変化
  • 得意の芽

に気づけるのがママです。

「気のせいかも」と流さず、大事にしてあげてください。

得意なことを「自信」に変える関わり方・声かけのコツ

せっかく得意なことがあっても、
子ども自身が「自分はできる」と感じられなければ、自信にはつながりません。

特に学習障害や発達障害のある子は、
「できない経験」を積み重ねやすく、自己肯定感が下がりやすい傾向があります。

だからこそ、家庭での関わり方や声かけがとても大切です。

得意が活きる成功体験を家庭でつくる

小さくても「できた!」を積み重ねる

自信は、いきなり大きく育つものではありません。

  • 少しできた
  • 前よりうまくいった
  • 自分でやりきれた

こうした小さな成功体験の積み重ねが、ゆっくり自信を育てていきます。

「みんなと同じことができた」より、
「その子なりにできた」を大切にしてあげてください。

役割や選択肢を用意する

得意なことが活きる場面を、
家庭の中で意識してつくるのも、とても効果的です。

  • 工作が得意 → 飾りづくりをお願いする
  • 体を動かすのが好き → お手伝いを任せる
  • 見る力が強い → 並べる役、チェック係にする

さらに、

  • 「これとこれ、どっちやる?」
  • 「どうやってやってみる?」

選択肢を用意すると、主体性と自信が同時に育ちます。

「すごい」より効く!自己肯定感を育てる声かけ

結果より「努力や工夫」を言葉にする

つい言ってしまいがちな、

「すごいね!」
「上手だね!」

これも悪くはありませんが、
もっと自信につながる声かけがあります。

それは、

  • 「最後まであきらめなかったね」
  • 「自分で考えたところがよかったよ」

など、結果よりも“過程”を認める言葉です。

子ども自身が「得意」と思える関わりを

一番大切なのは、
「ママが思う得意」ではなく、子ども自身が「これは得意かも」と感じること。

  • 無理に褒めすぎない
  • 押しつけにならない

自然な関わりの中で、

「これ、〇〇は上手だよね」
「〇〇するとき、楽しそうだね」

と、気づきをそっと伝えてあげるのがポイントです。

ママが知っておきたい大切な注意点

ここまで読んでくださったママさんの中には、
「よし、得意なことをどんどん伸ばしてあげよう!」
と前向きな気持ちになった方も多いと思います。

その気持ち、とても素敵です。
ただ一方で、がんばりすぎることで、逆に苦しくなってしまうこともあります。

ここでは、学習障害や発達障害のある子を育てるうえで、
ママが知っておくと心が少し楽になる「大切な注意点」をお伝えします。

得意なことを無理に伸ばそうとしすぎない

子ども主体がいちばん大切

得意なことが見えてくると、

  • 習い事を増やしたほうがいい?
  • もっと練習させたほうがいい?

と、つい考えてしまいますよね。

でも、主役は子ども本人です。

ママが「伸ばしたい」と思っても、
子どもが楽しめなくなってしまったら、本末転倒。

「やりたい」「楽しい」という気持ちが続いているかを、
いちばん大切にしてあげてください。

興味が変わるのも「成長の一部」

昨日まで大好きだったことに、急に興味を示さなくなる…。
そんなことも、よくあります。

これは決して、

  • 飽きっぽい
  • 続けられない

という問題ではありません。

興味が移り変わるのは、成長している証拠でもあります。

「また別の得意が見つかるかもしれない」
そう気楽に構えて大丈夫です。

苦手を「なくそう」としなくていい理由

苦手があるから、得意が際立つ

学習障害のある子は、
どうしても苦手な部分が目立ちやすいです。

でも、苦手がある=ダメなことではありません。

むしろ、

  • 苦手があるから
  • 得意なことがはっきりする

という面もあります。

全部平均的にできるより、何かが得意なほうが、強みになることも多いんです。

「全部できる子」を目指さなくていい

  • 人より少しゆっくり
  • 人と違うやり方

それでいいんです。

「全部できる子」に育てなくても、幸せにはなれます。

苦手なところは、
大人がサポートしたり、環境を工夫したりすることで補えます。

ママが一人で抱え込まず、
「この子には、この子の道がある」と考えてみてください。

学習障害や発達障害の子育ては、
不安になることも多いですよね。

でも、
できないところばかりを直そうとしなくていい
得意なことを信じていい

そう思えるようになると、
子育ての景色が少しずつ変わっていきます。

学習障害があっても、得意なことは必ずある

勉強が苦手だったり、学校ではうまく評価されなかったりすると、
つい「この子は大丈夫かな…」と不安になりますよね。

でも、学習障害があるからといって、得意なことがないわけではありません。
むしろ、見えにくいだけで、ちゃんとその子らしい強みを持っています。

それに気づけるかどうかは、
“できない”に目を向けるか、“できるかもしれない”に目を向けるかの違いだったりします。

見方が変わると、子育ても心もラクになる

「どうしてできないの?」と考えていたときよりも、
「どうしたら力を出しやすいかな?」と考えるようになると、
ママの気持ちも、ふっと軽くなります。

完璧を目指さなくていい。
人と同じじゃなくていい。

その子なりのペース、その子なりの伸び方を大切にしていいんです。

大切なのは「直すこと」より「活かすこと」

苦手なところを直そうとすることも、もちろん大切です。
でも、それだけでは、子どももママも疲れてしまいます。

それよりも、
「この子の得意はどこだろう?」
「どうしたら活かせるかな?」

と考えてみてください。

得意なことが、自信になり、
自信が、次の一歩につながっていきます。

我が子らしい強みを信じることが、何よりの支援

支援というと、何か特別なことをしなきゃ…と思いがちですが、
実は一番の支援はとてもシンプルです。

「この子には、この子だけの良さがある」と信じること。

毎日そばで見て、悩んで、考えているママだからこそ、
その気持ちは、ちゃんと子どもに伝わります。

焦らなくて大丈夫。
比べなくて大丈夫。

我が子の「伸びる力」を信じることが、いちばんの応援になります。

少しずつ、見つけていきましょう。

以上【「できない子」じゃなかった!学習障害 得意なことを見つける具体的な視点と伸ばし方】でした

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この記事を書いた人

約30年の間に培った障害福祉分野での知識や経験を、このブログで余すことなくお伝えしていきます。
所持資格:社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員等

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